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専制主義と絶対主義、全体主義の違い

中華帝国を代表とする東洋的な専制国家と、近世ヨーロッパの絶対主義国家、 それと戦前の日本やドイツまた共産圏のような近現代の全体主義国家、 これらの違いはどういうところにあるのでしょうか? 一人または少数の権力者が国土と人民を全面的に支配している点では 同様に思えるのですが。

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  • ベストアンサー
  • teccrt
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回答No.3

専門家ではないので、学術的に完全に誤りがないかどうかは別にして、便宜的な理解だとこうなると思います。 >一人または少数の権力者が国土と人民を全面的に支配している点では同様に思えるのですが。 この点で共通点があるように見えますが、「人民」が政治に関わる度合いに相違点があると理解してよいのではないかと思います。 いわゆる古代・中世の専制国家・専制君主は、全人民を直接支配していたというよりは、間接支配に甘んじていました。地方の実力者が大きな力を握っていたため、彼らの地元支配を認める代わりに自分の君主としての立場を承認させていたというのが実態です。 絶対王政のころ(近世)になると、地方の実力者(ヨーロッパでは貴族)に対抗しうる勢力が出てきます。主に商売で財をなした有力市民(人民)です。彼らは、地方を今までどおり支配したがる地方実力者(貴族)の力を弱めて自分たちが自由に商売を行いたいと考えるようになりました。これが、地方実力者の力を弱めたいという君主の利害と一致し、君主を積極的に支持し、君主の権力の強大化を後押しします。日本でも、明治維新では豪商が志士を経済的に支援しています。形は違えど、江戸時代の地方分権から明治の中央集権の権力構造の変化に際して財力を持った市民の関与が見られました。 全体主義になると、先の回答でもあったように民主主義に対立する言葉として使われます。つまり、絶対主義のような一部の有力市民だけでなく、基本的にはほとんどの国民(男性だけだったり、高額納税者だけだったり、という制限はあるかもしれまんせんが、)が政治に参加できる状況下で起きる現象です。クーデターまがいの政権もありますが、政権樹立時には国民の相当部分から直接の支持がなければ成立しない、という点で専制や絶対主義とは異なっています。

その他の回答 (2)

  • been
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回答No.2

専制主義という用語はあまり使いません。専制君主、専制国家が一般的でしょう。絶対主義、絶対王政、絶対君主という用語も存在します。 結論から言えば、両者に本質的な差異はありません。いずれも、国家の主権者が国王(皇帝)であり、その権力を制約する仕組み、特に憲法が存在しないものをいいます。専制君主(絶対君主)の権力を憲法(当初は、君主と議会などの妥協の産物)によって制約した体制が「立憲君主制」です。 全体主義とは、上記とは全く異なります。一言で言えば、個人の権利よりも全体(国家)の利益を優先し、お国のために個人を犠牲にすることを当然とする考え方いいます。しかし、個人の集合体である国家には意思はありませんから、結局、国家指導者が国益追求のために個人を道具として扱う国が全体主義国家ということになります。 このような考え方は少数が多数を支配する国にはよくあり、政治体制とは関係ありません。旧ソ連・中国・北朝鮮などの社会主義諸国、ナチス時代のドイツは全体主義国家の代表選手です。 ただし、全体主義という用語は、主として20世紀以後の国家に対して用いる用語であって、いかに少数が多数を支配する体制でも、古代のローマ帝国、中世・近代の諸王国などを「全体主義」とはいいません。全体主義とは、民主主義と対立する概念なので、民主主義誕生以前の諸王国などとは時代区分が異なる概念なのです。

回答No.1

専制国家=権力者の「権力」を背景にした独裁体制。 絶対主義=ヨーロッパの場合強力な「国王軍」を背景にした独裁体制。 ここまでは世界史の授業で習った記憶があります。 全体主義は・・・・・・う~ん。武力すなわち「軍部」が政権をつかんでいるところ?

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