- ベストアンサー
小説を書く時のルール『視点の固定』について
小説家を目指して、本格的に勉強し始めたばかりの初心者です。 小説の書き方マニュアル等でよく『視点を移動させてはいけない』とありますが、主人公が二人いる等の特殊な設定では、どうしても複数の人物の心境を書きたい時があります。そういう場合は、移動させても許されるのでしょうか。 それとも、主人公が二人いるという設定自体が好ましくないのでしょうか。 私は、読者が主人公に共感できなくなってしまうことを恐れています。主人公が二人いたとしても、どちらか片方の人物に共感してもらえたらと思っているのですが・・・。 現在書いている小説は、恋愛モノで、男性側と女性側のそれぞれの心境を個々に書きたいと思っております。(彼らが一人の時間を過ごしている時、相手のことをどれだけ思っているのかを書きたいのです。) そうするとどうしても、視点を移動が発生してしまいます。 実際、色々な小説を読むと、視点を移動するプロの作家の方々はあまりいませんが、ゼロではありませんでした。それはプロだから、わざとそういう効果を狙って成功しているからだと思いますが、初心者の私が投稿作などでそれを行うのは、やはり好ましくないのでしょうか。
- yukishina
- お礼率91% (21/23)
- デザイナー・クリエイティブ職
- 回答数2
- ありがとう数3
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
複数の人物の心境を書きたい場合は、少なくとも二つの方法がありますよね。 ひとつは、いわゆる「神様視点」。 神様のように何でも知っている立場に立って、 いろいろな登場人物の心境を三人称で書くという方法。 ただ、神様視点で三人称を行き来するのは、うまく書ければ自然に読めますが、 実際にはかなり難しいですよね。 書き始めの人にはあまりお勧めされない手法です。 もうひとつは、一人称を複数設定する方法。 スタンダールの「パルムの僧院」とか、 村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか。 一人称が複数あるので、複数の人が「私」とか「僕」で話を進めます。 ただしこの場合、切り替えをハッキリさせる必要があります。 「世界の終わり……」であれば、ハッキリと章が分かれていて、 どちらの一人称か、わかりやすく切り替わります。 同じような意味では「往復書簡スタイル」も、 一人称が切り替わるタイプの方法ですね。 宮本輝の「錦繍」とか。 どちらの手紙も当然一人称ですが、それが手紙の切り替わりとして ハッキリ展開されるので、読者は混乱しないようになっています。 「同じ時間を二人がどうやって別々に、そして実は繋がってすごしているか」を書くなら、 「世界の終わり……」が参考になるんじゃないでしょうか。 別々の時間だけど、相互のやり取りでストーリーが進むタイプなら、 「錦繍」が参考になるかもしれません。 主人公が二人いても全然問題ないと思いますが、 読者は「その関係性」に共感するのであって、 片方にだけ共感する、というのは考えにくいですし、 それだとあまりいい小説とはいえないと思います。 「世界の終わり……」は、まだお読みでないのでしたら、ぜひ読まれるといいんじゃないかな、と思います。 関係がないように見える二つの世界が、 読むにしたがってひとつの世界に収斂して行く様は、 ちょっとほかにはないスペクタクルでした。 (刊行当時は「パルムの僧院」のパクリとか言われていましたが、 読んでみると全然そんなことないと思います)
その他の回答 (1)
- kinomako
- ベストアンサー率25% (57/227)
語り口を一人称にして、章ごとに男女を入れ替えてみれば混乱しないのでは? 同じ出来事でも「僕」の目線と「私」の目線が違うところを上手く表現できると思います 辻仁成さん・江國香織さんの『冷静と情熱の間』みたいで楽しいかも 小説を書くことは素晴らしいと思います どんどん書いて、投稿しましょうよ 情熱ですよ 書かなければ世界が終わる、ぐらいの情熱で書いて下さい! あら?女性なんですね!しかもママ! (ちょっと過去ログ見ました) 私の好きな作家、乙一氏は「小説は勉強です」と書いています 才能だけじゃ書けない たくさん書いて、その都度勉強するものだと 頑張って下さいね
お礼
やはり、1人称ではっきりと切り替える方法がいいかなと思いはじめたところです。 章ごとで男女差があれば、なんとか読者に混乱させずに書くことができそうです。 アドバイス、ありがとうございました!!
関連するQ&A
- 小説の書き方・視点の切り替えについて
雑誌投稿用の小説を書いています。 主に恋愛を主体とした小説なのですが、物語を書くにあてって、視点の切り替えについてお聞きしたいと思ってます。 以前はあまり小説というものを読まなかったので、最近の小説での話しか分かりませんが、小説の中で【視点を切り替える】という場面がありますよね? 例えば…… 主人公Aとその相手Bの恋物語で、書き方は三人称です。 最初は主人公Aの視点で書き、中途で相手Bの視点を入れる。 (読んだ小説の場合では、段落というか行を空けて場面を切り替えるという手法を取り、主人公Aの視点から、相手Bの視点に切り替えていました) 私はこれまでずっと、物語は主人公の視点を通して書いていました。 それは、相手の気持ちが分かってしまうと、山場(告白の場面)などの盛り上がりに欠けてしまうと思っていたからです。 今読んでいる小説(小説雑誌)が、そういった形の物が多いので、もしかしたら私の書き方(主人公のみの視点で物語を進める)では、読み手には面白くないのでは?と悩んでいます。 私は前出の通り、これまで小説をあまり読んで来ませんでした。 なので、たくさん恋愛小説を読んでいる方や、プロの作家様などはどう考えているのか、全く分かりません。 これからもどんどん小説を書いて投稿して行きたいと思っているので、どうか詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教授下さい。 追伸: 恐らく小説の書き方は決まっていない、と言われる方がいらっしゃると思います。 勿論その考えは分かっておりますが、やはり読み手の事を考えた小説を書きたいと思っているので、参考意見という形でも構いませんから意見等を下さると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- その他(本・雑誌・マンガ)
- 心の声を書かない三人称視点の小説を探しています
たとえば「主人公は悲しいと思った」と心の内を描写せず、「主人公は悲しそうに顔をゆがめた」のように、客観的に書かれた文章で物語が進む小説です。それでいて読者の感情を揺さぶる文章表現や内容だと、なお良いです。 ※上記の「悲しそうに」という書き方は、いわば語り手の主観(心の声)ともいえますが、これはあっても問題ないです。登場人物の心が直接描写されない作品をお願いします。 また、主人公の心の声は書くが、別の人物の視点に移った時は心の声を書かない、という小説でも構いません。
- ベストアンサー
- 小説
- 志村!後ろ!的且つ主人公視点の小説を教えてください
お疲れ様です。 少し長くなりますがよろしくお願いいたします。 小説の技法というか構成というものに関する質問です。 下記に該当するような小説をご存知の方が居られましたら、ご紹介いただけないでしょうか? 1.登場人物に危機が迫っている。 ・その人物はそのことを知らない。 ・読者は知っている。ハラハラドキドキ。 「志村、後ろ!後ろ!」というパターンです。これはよくあるかと思います。 2. 1.は「主人公の大事な人」に起こることが望ましい。ヒロイン、夫、愛娘など。 ・被災する or 間一髪助かる! どちらでも可 ・主人公が知っている/知らない、もどちらでもいいです。 「母親の目の前で愛息が誘拐/拉致されそうになる!間一髪、寸前に助かった!!」 「旦那/嫁が、主人公の知らぬ間にとんでもない事件に巻き込まれていた」 など 3. 1.2.を主人公目線(一人称小説)で描いてある。 1.2.3.とも満足するお話は成立しますか? 1.2.に加えて、3.が関係してくると非常に難しくなるような気がしています。 「最近、わたしの周囲できな臭い事件の匂いがする。(主人公目線;一人称小説なので) 主人公にとっての大事な人に危険が迫っている。でも当人は気付いていない。(主人公目線・・・読者はハラハラドキドキ) 迫りくる危機!(主人公目線・・・)間一髪!大事な人を救い出す!私はヒーローとなった!!」 となった場合、「わたし」は自分の大事な人に迫っている危機をギリギリまで放置し、即座に伝えていないということになってしまいます。 逆に、大事な人だけでなく、わたしも気づいていないような危機(したがって主観的視点では描けない)を 読者にだけ気づかせる形で著述する/物語として成立させるのも難しい。 実は息子目線(中高生)で家族小説・ジュブナイル小説のようなものを書いているのですが、 1.2.3のようなロジックを入れてこようとしていまして、上記の壁に突き当たっています。 やはりどこかで神様とか視聴者のような第三者としての視点を入れてこないと 物語が成立しない/読者に説明できないような気がしています。 突破口を開きたいので、なにかヒントになる作品や事柄をご存知でしたら 教えてください。
- ベストアンサー
- 小説
- 1つの話を2つの視点で
先日も小説の視点について質問させていただきましたが、それとは別でもう1つ。 例えば、1つの小説が出来上がった状態であるとします。 その小説を、主人公ではない登場人物からの視点で、もう1つ別の作品として書くとき、どんなことに注意したらいいですか? 主人公と別行動の時はなんとなく分かるのですが、一緒にいるときの場合、違いを出し方がイマイチ分かりません。 コツなどもありましたら教えてください。
- ベストアンサー
- 書籍・文庫
- どんな体験してみたい?
アマチュア作家です。 次のネタ探してます。 今度の小説は、読者自身が主人公になって色々な体験をするという趣旨で書こうと思ってます。実際に読者が主人公の視点に立って、超能力使ったりとかする奴。 彼女に「今流行りのドリ夢小説っての?」と言われましたが違います(笑) ええ! 違いますとも(笑) で、どんな世界のどんな人物にでもなれるとしたら、どんなことがしたいですか? オーソドックスなヒーロー物でも、未来の話でも、人間でなくても構いません。 (ただし18禁関係はナシでお願いします(^_^;) 何か思いついた方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。
- 締切済み
- その他(趣味・娯楽・エンターテイメント)
- 小説を書く際の三人称の視点について教えて下さい。
視点は、 一人称の場合…語り手である「私」が見たもの、感じたことだけを描写出来る。 二人称の場合…語り手の心理描写はなしで、「あなた」に伝えたいことだけが描写出来る。 ……だと思うのですが、三人称だとイマイチ明確な分類が出来ません。 三人称の場合… (1)カメラの視点:登場人物の心理描写はなく、ただ状況などを淡々と書くことしか出来ない。 (2)カメラ+一人の視点:カメラで追い掛けるように状況を説明すると同時に、登場人物一人の心理描写が出来る。 (3)神の視点:状況・登場人物全員の心理描写などあらゆることが書ける。 一般的にこの三つの視点があると説明されていますが、(1)と(3)はわかります。 でも(2)については、自分で書いていても他人の小説を読む時にも、疑問に思うことがあります。 仮に主人公をA(男)とし、彼視点で小説を書くとします。 その場合、 ・Aは眉間に皺を寄せて黙り込んだ。 という表現は正しいのでしょうか? とあるサイトでこのような表現は、A視点であるのにAの表情を表現出来るはずがないので 間違いであると言われていました。でも、カメラ視点でもあるのなら、この表現は正しいですよね? それから、Aについて説明したい時に、カメラ視点なら、 ・そんな夢を見たのは彼だけではなかった。 A視点なら、 ・そんな夢を見たのは自分だけではなかった。 と表現出来ると思うのですが、カメラ+一人の視点の場合は、どちらも有効なのでしょうか? 又、極端な話ですが、一つの段落の中でこの両方の表現を用いた場合、 なんとなくおかしな感じがするのですが、これも文章的に間違ってはないのでしょうか? つまり、カメラ+一人視点の場合、Aのことまで「彼」と突き放して書くべきなのか、 Aのことは「自分」や「己」のように若干一人称のようなニュアンスで書くべきなのかがわからないのです。 更に三人称の小説中に「自分は~」などという主観的(一人称的)な表現を 用いてはならないと書かれている文献もあり、混乱しています。 単純に情景描写はカメラ、心理描写は一人だけというふうに分けて考えれば楽ですが、 それでもAを「自分」と表現していいのかどうかはわかりません…。 カメラ+一人の視点とは、どのように書くべきものなのでしょうか? どうか詳しく教えて下さい。
- 締切済み
- 文学・古典
- BL小説(主人公が10代、受・攻両方の視点から書かれているもの)をおしえてください。
主人公が10代で、受と攻【両方】の視点から描かれているBL小説が読みたいと思っています。 Hシーンはハードではないほうが好みで、受の性格は乙女でもツンデレでも天然でも何でも構いません。 今まで購入したBL小説は少ないのですが、どの作品も、受側の視点からは細かい心理描写などがありましたが、攻側では、独白や攻一人の場面がありませんでした。 ・小説b-boy(雑誌) ・初恋エトセトラ(ルビー文庫・高野真名著) Amazonのレビューから検索して、それらしい作品があったので、↓は読んでみようと思っています。 ・純情アイランド http://www.amazon.co.jp/dp/4403521398/ 他におすすめの出版社(雑誌)、作家さん(作品)がありましたら、おしえてください!
- ベストアンサー
- 書籍・文庫
- 女心がよくわかる小説
私は趣味で小説を書いている者(男)です。 創作をしていて思うのですが、やはり男性にウケる偶像的な女性像と女性にウケる現実的な女性像はかなりの差異があります。 そこで女性の視点から共感できる(女性から見ておもしろい)小説というものを紹介していただけたらと思います。 必然的に女性作家の作品ということになると思いますが、ご回答よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 書籍・文庫
- 小説が苦手 客観視点でおすすめの作品
小説が読めなくて困っています。 ノンフィクションや実用書は好きですが小説だけ読めません。 純文学からファンタジー、ミステリー、SFなど、 様々な作品にチャレンジしましたが、最後まで読めた本はわずかです。 どんな作品を読んでも途中で飽きてしまいます。 たいていの場合、主人公から見た視点が苦手で感情移入できないようです。 ドキュメンタリータッチの作品か、もしくは特定の登場人物よりは 「人類」や「世界」という視点で書かれた作品はないでしょうか。 最近読みやすいと感じたものは以下の作品です。(小説でないような気もします) サイモン・シン 『フェルマーの最終定理』 ジャック・ケッチャム 『隣の家の少女』 イタロ・カルヴィーノ 『見えない都市』 無理して読む必要はない、という回答はなしでお願いします。
- ベストアンサー
- 小説
お礼
ありがとうございました!! 主人公が二人いる時の「その関係性」に共感するのであって・・・というお言葉、思わずハッとしました。 もともと書きたかったのが、そういうことだったのに、キャラ一人に共感してもらうことに固執しすぎて、もともとの趣旨が変ってしまうところでした。 1人称にしてみようかと思いますが、最後まで主人公は二人の設定で頑張って書いてみようと思います。 本当にありがとうございました。