- ベストアンサー
小説を書く時のルール『視点の固定』について
小説家を目指して、本格的に勉強し始めたばかりの初心者です。 小説の書き方マニュアル等でよく『視点を移動させてはいけない』とありますが、主人公が二人いる等の特殊な設定では、どうしても複数の人物の心境を書きたい時があります。そういう場合は、移動させても許されるのでしょうか。 それとも、主人公が二人いるという設定自体が好ましくないのでしょうか。 私は、読者が主人公に共感できなくなってしまうことを恐れています。主人公が二人いたとしても、どちらか片方の人物に共感してもらえたらと思っているのですが・・・。 現在書いている小説は、恋愛モノで、男性側と女性側のそれぞれの心境を個々に書きたいと思っております。(彼らが一人の時間を過ごしている時、相手のことをどれだけ思っているのかを書きたいのです。) そうするとどうしても、視点を移動が発生してしまいます。 実際、色々な小説を読むと、視点を移動するプロの作家の方々はあまりいませんが、ゼロではありませんでした。それはプロだから、わざとそういう効果を狙って成功しているからだと思いますが、初心者の私が投稿作などでそれを行うのは、やはり好ましくないのでしょうか。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
複数の人物の心境を書きたい場合は、少なくとも二つの方法がありますよね。 ひとつは、いわゆる「神様視点」。 神様のように何でも知っている立場に立って、 いろいろな登場人物の心境を三人称で書くという方法。 ただ、神様視点で三人称を行き来するのは、うまく書ければ自然に読めますが、 実際にはかなり難しいですよね。 書き始めの人にはあまりお勧めされない手法です。 もうひとつは、一人称を複数設定する方法。 スタンダールの「パルムの僧院」とか、 村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか。 一人称が複数あるので、複数の人が「私」とか「僕」で話を進めます。 ただしこの場合、切り替えをハッキリさせる必要があります。 「世界の終わり……」であれば、ハッキリと章が分かれていて、 どちらの一人称か、わかりやすく切り替わります。 同じような意味では「往復書簡スタイル」も、 一人称が切り替わるタイプの方法ですね。 宮本輝の「錦繍」とか。 どちらの手紙も当然一人称ですが、それが手紙の切り替わりとして ハッキリ展開されるので、読者は混乱しないようになっています。 「同じ時間を二人がどうやって別々に、そして実は繋がってすごしているか」を書くなら、 「世界の終わり……」が参考になるんじゃないでしょうか。 別々の時間だけど、相互のやり取りでストーリーが進むタイプなら、 「錦繍」が参考になるかもしれません。 主人公が二人いても全然問題ないと思いますが、 読者は「その関係性」に共感するのであって、 片方にだけ共感する、というのは考えにくいですし、 それだとあまりいい小説とはいえないと思います。 「世界の終わり……」は、まだお読みでないのでしたら、ぜひ読まれるといいんじゃないかな、と思います。 関係がないように見える二つの世界が、 読むにしたがってひとつの世界に収斂して行く様は、 ちょっとほかにはないスペクタクルでした。 (刊行当時は「パルムの僧院」のパクリとか言われていましたが、 読んでみると全然そんなことないと思います)
その他の回答 (1)
- kinomako
- ベストアンサー率25% (57/227)
語り口を一人称にして、章ごとに男女を入れ替えてみれば混乱しないのでは? 同じ出来事でも「僕」の目線と「私」の目線が違うところを上手く表現できると思います 辻仁成さん・江國香織さんの『冷静と情熱の間』みたいで楽しいかも 小説を書くことは素晴らしいと思います どんどん書いて、投稿しましょうよ 情熱ですよ 書かなければ世界が終わる、ぐらいの情熱で書いて下さい! あら?女性なんですね!しかもママ! (ちょっと過去ログ見ました) 私の好きな作家、乙一氏は「小説は勉強です」と書いています 才能だけじゃ書けない たくさん書いて、その都度勉強するものだと 頑張って下さいね
お礼
やはり、1人称ではっきりと切り替える方法がいいかなと思いはじめたところです。 章ごとで男女差があれば、なんとか読者に混乱させずに書くことができそうです。 アドバイス、ありがとうございました!!
お礼
ありがとうございました!! 主人公が二人いる時の「その関係性」に共感するのであって・・・というお言葉、思わずハッとしました。 もともと書きたかったのが、そういうことだったのに、キャラ一人に共感してもらうことに固執しすぎて、もともとの趣旨が変ってしまうところでした。 1人称にしてみようかと思いますが、最後まで主人公は二人の設定で頑張って書いてみようと思います。 本当にありがとうございました。