• ベストアンサー

酸化剤としての過酸化水素の効果

過マンガン酸カリウム等の強力な酸化剤が無い、酸性溶液中で、過酸化水素は酸化剤として働くと認識しております。 その際、よく硫酸酸性中と言う記載が教科書等でありますが、pHで言うとどれくらいの酸性溶液中を指しているのでしょうか? また、液を酸性にする際、燐酸・酢酸を使用した場合、過酸化水素の酸化剤としての機能は変化しないのでしょうか? ちなみに酸化しようとしている対象は、Fe(II)→Fe(III)です。

  • 化学
  • 回答数5
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • c80s3xxx
  • ベストアンサー率49% (1631/3289)
回答No.5

Fe(II)をFe(III)にするのにH2O2を使うのは制御も面倒で,量論的にも反応しないので得策とは思えません.理由はすでに挙がっているように,Feのイオン,その錯体などは,H2O2 分解の良好な触媒として作用することが多いからです. リン酸,酢酸は鉄イオンと錯体を形成するために,その存在下での酸化還元には注意が必要です.一般的にFe(II)を酸化還元滴定で定量するときには過剰のリン酸を加えますが,これは錯形成によって反応を速やかにする効果と,Fe(III)の色をマスクして指示薬による終点判別を容易にする効果があります.酢酸は条件によっては多核鉄錯体を作ることが知られています. また,Fe(III) は配位子がないとかなり低い pH でないと水酸化物様の沈殿になってしまいます.したがって,この条件ではどのみち酸性にしておかないと安定なFe(III)が得られないことになります. で,私なら空気酸化か電解を試しますけどね.

silkun
質問者

補足

Feを酸化するのに過酸化水素は有効でないのですね。別の酸化剤を検討いたします。 では、酸化される対象が、Fe(II)ではなく、Sn(II)ではどうなるのでしょうか?

その他の回答 (4)

  • Ichitsubo
  • ベストアンサー率35% (479/1351)
回答No.4

#2さんのご指摘がありましたので、詳しく補足します。 過酸化水素は過酸化水素だけで自己酸化還元反応による分解を起こします。 2H2O2 → 2H2O + O2 この反応に対して、Fe^2+やFe^3+が触媒作用を持つため、過酸化水素とFe(II)の酸化還元反応は定量的には進みません。Fe(II)→Fe(III)とならないで、過酸化水素が分解してしまうのです。 また、水溶性鉄化合物の場合、均一系での反応となってしまうため、不用意に行うと反応が暴走します。(鉄化合物水溶液にすこしずつ過酸化水素を入れる必要があります)

silkun
質問者

補足

(No1にも補足しましたが)そうなのですか。Feにそのような機能があるのは知りませんでした。Feには別の酸化剤を検討いたします。 では、酸化される対象が、Fe(II)ではなく、Sn(II)ではどうなるのでしょうか?

noname#62864
noname#62864
回答No.3

通りすがりですが・・・ 過酸化水素が酸化剤として作用した後には、酸素の酸化数は-2にならなければなりません。 つまり、過酸化水素の酸素の酸化数は-1ですので、それが酸化力の原因になっているわけです。 過酸化水素が水と酸素に分解した場合には、O2になった酸素の酸化数は0で、水になった酸素の酸化数は-2であり、平均は-1となりますので、酸化したことにはなりません。 Fe(II)やFe(III)が過酸化水素の分解を引き起こすのであれば、それは酸化還元滴定には使えないことになります。

回答No.2

質問からはそれますが・・・ 先の回答に、「Fe(II)やFe(III)は、過酸化水素の分解反応を触媒するのに大丈夫か」という内容の記述がありますが、それ自体が酸化反応なのではないでしょうか。 つまり、Fe(II)をFe(III)に酸化することによって過酸化水素自身が還元されてH2OとO2になるのだから問題ないのでは?

  • Ichitsubo
  • ベストアンサー率35% (479/1351)
回答No.1

ご質問そのものより気になったことがあります。 Fe(II)やFe(III)は、過酸化水素の分解反応を触媒しますがかまわないのでしょうか?

silkun
質問者

補足

そうなのですか。Feにそのような機能があるのは知りませんでした。Feには別の酸化剤を検討いたします。 では、酸化される対象が、Fe(II)ではなく、Sn(II)ではどうなるのでしょうか?

関連するQ&A

  • 酸化剤としての過酸化水素の効果(2)

    過マンガン酸カリウム等の強力な酸化剤が無い、酸性溶液中で、過酸化水素は酸化剤として働くと認識しております。 その際、よく硫酸酸性中と言う記載が教科書等でありますが、pHで言うとどれくらいの酸性溶液中を指しているのでしょうか? また、液を酸性にする際、燐酸・酢酸を使用した場合、過酸化水素の酸化剤としての機能は変化しないのでしょうか? ちなみに酸化しようとしている対象は、Sn(II)→Sn(IV)です。

  • 過酸化水素の酸化・還元力の変化?

    お世話になります。 過酸化水素の適定は、硫酸酸性下で過マンガン酸カリを用いて行うとされますよね。 この過酸化水素溶液の中に、金属イオンを添加すると、この適定ができなくなるのです。正確には、わずかな量の過マンガン酸カリを滴下しても、赤褐色が消失しないのです。ですが、ここに金属封鎖剤を添加すると、(金属イオンを封鎖するためか?)適定可能になります。 想像ですが、金属イオンの添加によって、過酸化水素が酸化されにくくなると考えたのですが、酸化還元電位の測定をしても、金属イオンの有無で数値に変化はありませんでした。 そもそも、pH一定の時、金属イオンの有無によって、酸化力や還元力の変動ってありえるのでしょうか?もしくは、根本的に考え方が間違っているのでしょうか? よろしくお願いします。

  • 酸化還元滴定において

    こんにちわ。今回は酸化還元滴定について起こる問題について質問させて下さい。 過マンガン酸カリウム KMnO4 で過酸化水素 H2O2 で酸化還元滴定を行おうとしました。 硫酸 H2SO4 で過酸化水素を酸性溶液にして、滴定を行いました。 このときに、硫酸の変わりに、塩酸 HCl を用いることは出来ないと言われました。 これは一体なぜなんでしょうか? お答え下さい。宜しくお願いいたします。

  • 酸化還元滴定 高校生です。

    コニカルビーカーに過酸化水素水10mlをとりさらに硫酸を加えて溶液を酸性にした、ここにKMnO4水溶液を滴下して・・・ ・・・ml加えたところで終点に達した。  という問題なのですが、mol濃度の計算などをするときにまったく関係ない硫酸って、なんだったのでしょうか? それについて調べてみたのですが、過マンガン酸カリウムは『酸性溶液中』で酸化剤として働く。と書いてありました。 ☆酸性溶液中じゃないとダメだから、酸性にするために硫酸を加えたということでしょうか? 言葉は正しくないと思いますが、触媒のようなものですか?(関係ないけど、反応を促すために必要なものというような感じで) けど、過酸化水素も酸性溶液中で酸化剤として働くとかいてありました。 ☆過酸化水素の場合は還元剤としても働くことができるから、酸性溶液中でも還元剤として働くことができるのでしょうか? 問題とは関係ないところですが、硫酸について気になったので質問させてもらいました。 ☆また、酸性にするためなら、塩酸などでもいいのでしょうか? ☆なぜ酸性じゃないと働かないのか・・・?と疑問なのですが、よろしくおねがいします。 たまに、「硫酸酸性」という言葉をききます。それってこういう状態のことをいうのでしょうか・・・?

  • 過酸化水素、酸化マンガン、塩酸

    高校の生物の教師です。 酵素と無機触媒の違いとして、過酸化水素に肝臓片や酸化マンガンを加え比較する実験はほとんどの生物の教科書に出ています。さらに溶液を酸性や塩基性にしてから同様の実験をします。さて、ここからが質問です。 溶液を酸性にするため3%過酸化水素(2ml)と10%塩酸(2ml)を試験管に入れ、そこに肝臓片や酸化マンガンを入れます。結果は生物の教科書通りなのですが、酸化マンガンを入れたほうの溶液が黄色っぽくなります。以前から気になっていたのですが、これは、どのような理由からなのでしょうか。塩酸のかわりに蒸留水を用いたときには色の変化はありません。 よろしくお願い致します。

  • 酸化剤と還元剤の反応

    酸化剤と還元剤の反応についての質問です。 過マンガン酸カリウムの硫酸酸性溶液と過酸化水素水の反応で 電子を消すところまではわかるのですが なんで両辺に2kプラスと3SO4二マイナスを加えるのかがわかりません。 教えてください。

  • 頼みます!!  助けてください。 酸化還元反応

    ~酸化還元反応~ 1、Fe2+の適量 硫酸鉄(II)水溶液25.0mLを硫酸酸性にしたのち、0.020mol/L 過マンガン酸カリウム水溶液を滴下したところ、次の反応が起こり、20.0mLを加えたとき終点に達した。 MnO4- + 8H+ + ( a ) → Mn2+ + 4H2O ・・・(1) Fe2+ → ( b ) + ( c ) ・・・(2) (1) 上式の( )を埋めよ。 (2) 硫酸鉄(II)と過マンガン酸カリウム反応を、イオン反応式で表せ。 (3) 硫酸鉄(II)水溶液の濃度は何mol/Lか。 2、H2O2 水の濃度 ある過酸化水素水を 〔20倍にうすめた〕a のち、 〔10.0mLをとり〕b、 硫酸を加えて賛成にしてから3.16g/Lの過マンガン酸カリウム水溶液を滴下したところ、9.12mLで反応が完結した。 (1) 過酸化水素の行う反応をe-を含む式で表せ。 (2) 過マンガン酸カリウムの行う反応をe-を含む式で表せ。 (3) この滴定反応で参加数が変化する元素(原子)を挙げ、参加数の変化を記せ。 (4) 〔 〕 a b の操作に用いる器具の名称を記せ。 (5) 滴定の終点は溶液が何色を呈するときか。 (6) 滴定用いたかマンガン酸カリウム水溶液の濃度は何mol/Lか。 (7) うすめる前の過酸化水素水の濃度は何mol/Lか。 3、希硝酸の反応 (1) 希硝酸の酸化作用を表す次の式の( )を埋めて反応式を完成せよ。 HNO3 + ( )H+ +( )e- → ( )H2O + ( ) (2) 銅と希硝酸の反応の化学反応式を記せ。 (3) (2)で、酸化剤としては働いている硝酸は、銅1molあたり何molか。 4、酸化剤と還元剤 次の文の( a ) ~ ( h ) なごく、化学式、数値を入れよ。 過酸化水素水に硫酸酸性の過マンガン酸カリウム水溶液を加えると ( a ) の泡が 発生する。この反応で、過酸化水素は ( b ) 剤としてはたりている。 過酸化水素水に二酸化硫黄を通じると、次のように反応する。 H2O + SO2 → ( c ) このとき硫黄の酸化数は ( d ) から ( e ) に変化しており、過酸化水素は ( f ) 剤、二酸化硫黄は ( g ) 剤である。 また、硫化水素水に二酸化硫黄を通じると ( h ) が生じては砕くするが、この反応 は次式で表される。 2H2S + SO2 → ( i ) + ( j ) この場合、硫化水素の硫黄の酸化数は ( k ) から ( l ) に変化しており、硫化水 素は ( m )剤、二酸化硫黄は ( n ) 剤である。 よろしくお願いします。

  • 過酸化水素の酸化剤・還元剤反応

    はじめまして、今日の試験でこの問があったのですが 回答がかなり先になるので、合っているかどうか 見ていただけないでしょうか?^^; 問 過酸化水素は(無色透明)の濃厚な液体で、強く冷却すると 稜柱状の結晶に変ずる。 常温でも徐々に(酸素)と水に分解する 又、鑑識法として、過マンガン酸カリウムを(還元)しクロム酸塩(酸化)する。 問はこの( )を答えるというものです。 過酸化水素は時に還元剤・時に酸化剤として働くと聞いたことがあるので、 ここでその特徴をといてるのではと、クロム酸塩を酸化すると答えたのですが… 最強の?酸化剤はオゾン、過酸化水素の酸化力が過マンガン酸カリウムより下だとすると(双方酸化剤と覚えていたので強弱は記憶になしTT)過酸化水素はは過マンガン酸カリウムに酸化され(自身は還元される)になるかな…とか 曖昧で弱弱しい記憶で支えられた回答です…合ってますか?間違ってますか? どきどき。

  • 過酸化水素の安定性

    仮に市販の過酸化水素水を酸性溶液にするため、いわゆる“酸”溶液中に溶かすとします。 この場合、ギ酸など、還元作用のある酸を使用すると、当然、酸化還元反応が起こってしまい、過酸化水素が分解してしまいます。 理化学辞典などによると“リン酸”が分解抑制剤に使用されるとあるのですが、リン酸以外で、混ぜても分解が起こらない、むしろ分解を抑制する酸をご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。 あと、どういった機構でリン酸が過酸化水素の分解抑制剤として働くのかも、ご存知のからいらっしゃったら教えてください。

  • 過酸化水素の反応

    第6類危険物の過酸化水素についてお伺いいたします。過酸化水素は、自分より酸化力の大きい過マンガン酸カリウムのような物質と反応するときは、還元剤になるそうですが、そうすると、過マンガン酸カリウムから酸素を奪って酸素を発生する、というような反応になるのでしょうか?