- ベストアンサー
なぜ薬の適正使用は難しいのか??
先日授業で医薬品の適正使用について学習しました。そのときに教授から「適正使用は難しい」ということを言われました。そのときは、なんとなく理解できた気がしていたのですが、改めて考えると、なんとなく合点がいかないところがあるような気がしています。 なぜ薬の適正使用は難しいのでしょうか?? 「使用方法が難しい」、「忘れてしまう」、「薬の種類が多い」ことなどからでしょうか?? 回答よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
orange-melodyさん こんばんは 薬局を経営している薬剤師です。 医師が処方した薬を例にすると、症状がしっかりある場合は例え1日3回服用のお薬だったとしても職場に持って行って昼間もきちんと飲むようです。ところが、患者本人の勝手な解釈で良くなったと勝手な解釈をした場合と肝臓病みたいに外見に症状として現れ難い場合、昼間分のお薬を会社に持って行かずに(つまり昼間分は飲まない)患者さんも多々居ます。叉昼間飲まなかったからと言う事で、夕食後に2回分(つまり倍量)飲んでしまう(患者さんとしては、1日量は変わらないだろうと言う勝手な解釈)方もいます。多くの薬は例えば1日3回服用の指示のある場合は、2回分を1回で飲んでも問題が無いのですが、2回分を1回で飲む事で問題を起こすお薬も有ります。 叉糖尿病の薬みたいに意味があって食前に飲むような指示のある薬を、患者の勝手な解釈(多くは食前・食後と分けての飲むのが面倒らしいです。)で食後に他の薬と一緒に飲んでしまう方も居ます。それ以外ですとジスロマック(抗生物質)は3日分の服用で1週間分の効き目が出る長期間型の薬なのですが、そう言う薬の特性を忘れて他科で出された抗生物質を行為として服用してない期間に飲んでしまうパターン等の長期間効く薬との併用の問題等色々な問題が有り、適正な使用は難しいと言う先生方も居ます。 適正な使用をされない多くの場合は、患者の勝手な解釈の部分が主だと思います。昼間分を飲まない患者さんに付いては、私の患者さんに付いて言えば幾等言っても無理かな方も居ますから、どうにもならないんでしょうね。私は、朝・夕分だけでも飲んで頂ければ、少しは効いていると諦めています。 薬の組み合わせの問題については、院外処方箋をもらったら決った薬局だけで調剤してもらう(これを「かかりつけ薬局」と言います。)様にすれば、その患者さんの過去薬暦から組み合わせの問題は解りますから、どこの病院に掛かられても1つの薬局で調剤して貰う様にすれば問題は出ないハズです。以上が医師が処方したお薬が適正に使用されない理由の一部です。 一般の街の薬局で買えるお薬に付いてですが、最近は「スイッチOTC薬」と言って元々医師の指示で使う薬が一般品として気軽に買える様になった物も有ります。例えば胸焼けや胃の痛み等で使う「ガスター10」等です。これらの薬は、量的にも医師の処方と同程度配合されている物もありますから、過剰量飲むと危険な場合もあるわけです。昔の薬は、素人判断の間違った薬を飲んでも左程問題が出ない様に処方量的に少なく作られていましたから、それと同様と「スイッチOTC薬」を考えて倍量飲んでしまって問題を起こしている場合も有ります。 それ以外ですと、患者側の知識不足(もしかしたら売る側の薬剤師の説明不足なのかもしれませんが・・・)で生理痛等の痛み止めと頭痛薬または熱さましは別物と考えている方が居ます。ですから、生理痛の痛み止めとして「イブ」・頭痛の痛み止めとして「バファリン」を同時服用してしまったと言う方も居ました。これも適正な使用をしてない例です。 この様に色々な意味で正しく使用されてない方が多々居るようで、売る(または調剤する)側の薬剤師としても要注意です。この事を教授は「適正使用は難しい」と一言で言われたんだと思います。
その他の回答 (3)
- simakawa
- ベストアンサー率20% (2834/13884)
それぞれのシーンでの難しさはありますよね.先ず病院がやたら薬を出すのも問題です.薬剤師も渡すとき適切な指導をしていない場合がままあります.患者は勝手に解釈をしている部分があります. この中の回答部分でも誤りがあります.一見分かっている用でも誤解されている部分があるのも薬の特徴かも知れません.種類の多いのは間違いが起こる原因にはなることがありますが,絶対的ではありません. でも大方は今までのやり方でも恩恵をいっぱい受けています.副作用・安全性に関しては薬ですからある程度止むを得ない部分があります. 薬による事故だけは絶対出してはなりません.
お礼
回答ありがとうございました!! お礼が大変遅れてしまい、すみません。。 私も、薬による事故だけは絶対出してはならないと思います。 とても参考になりました(^^)
- hiroki0527
- ベストアンサー率22% (1101/4910)
薬は「作用」と「副作用」が有るのはご存じですね。 適量を適宜な間隔で適宜に飲むことできちんとした「作用」が見込めます。 自己判断で適当に飲んだ、水以外で飲んだ、適量を守らなかった等が多いので「適正利用は難しい」という事になるのでしょう。 薬によっては「水以外で飲む」「適量を守らない」「別の薬と混ぜた」等を行うと、「作用」より「副作用」の方が強くなる場合があります。(医者は薬を出す際に飲み合わせ等を考えて出しています) 患者の「勝手な自己判断」が多いので教授はその様に言っているのでしょう(知り合いの薬剤師も似たような事言っていた記憶があります)
お礼
回答ありがとうございました!! お礼が大変遅れてしまい、すみません。。 とても参考になりましたm(__)m
お医者さんが処方して、渡された薬があるとしますね。 それは、全量を決められた時間に、飲むことによって、初めて効き目が出るのです。 自分の病気は、軽いからと自己判断して、半分の量しか飲まない。もう、治ったと判断して、途中で飲むのをやめてしまうことがあります。 お薬の効き目は、一定量に達したところで、患部の臓器が薬と判断し、余分なものを排出します。一定量に達しない飲み方をすると、臓器に残留してしまうのです。 また、お薬というのは、極端な話毒と表裏一体なところがあり、痛みを止める成分は、服薬量によっては、危険を伴うことは、ご存知かと思います。自分の病気は、重いと判断し、市販薬などをさらに服用することも、不適正な使用ですね。 お薬の適正使用が難しいのは、自己判断があるからだと思います。
お礼
回答ありがとうございました!! お礼が大変遅れてしまい、すみません。。 とても参考になりました(^^)
お礼
回答ありがとうございました!! お礼が大変遅れてしまい、すみません。。 とても丁寧に説明していただき、よくわかりました(^^) 実際の薬剤師さんからの回答、大変参考になりました☆