金本位制と金貨
19世紀のヨーロッパでは金本位制が布かれ、それに伴って金貨が作られていたようです。
日本でも明治30年に貨幣法が施行され、金本位制になったようです。
そこで疑問が一つ。本位貨幣というのは、その金貨に書いてある額面と実質的な金の
地金価値が全く等しいというのが条件ですよね。当然金地金の公定価格が安定していないと
いけないのですが、硬貨は流通すれば磨耗しますよね。今普通に使っている10円玉や
100円玉も古い時代のものは、かなり磨り減っていて文字が読みにくくなっていますよね。
金貨なら柔らかいですから、磨耗の度合いも大きいと思うのですが、そうすると、
たとえば同じ10円金貨でも、出来立ての流通していない物と、かなり流通している物では、
厳密に言えば重さが違いますよね。管理通貨制度なら全く問題にならない話ですが、
金貨が本位貨幣であるならば、この磨耗に対して重量が減少することに対して何か
対策と言うか法律はあったのでしょうか?
磨り減った10円金貨では最早10円分の金は含まれないということになると思うからです。