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自己の名前の後にESQとは?
教えてください。 良く外国の弁護士などは、自分の名前のうしろに、”esq”とつけているのを見ます。 しかし、esqを調べてみると「~殿」という意味とのことです。 自分に対して、「~殿」をつけるのは、どういう感覚で使用しているのでしょうか。 それとも、他に意味があるのでしょうか?
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現在の使われ方としては、アメリカで弁護士を一般的にEsq. (esquire)と接尾語をつけて書くようです。bar exam.(司法試験や法曹試験と訳せると思います。)をパスした弁護士を指し、 John Doe, Esq. =Mr/Ms.John Doe のような意味です。男女ともに使われます。 由来を調べてみると、大まかにはWikiの英語のページに書いてありましたが、他にも調べると諸説あるようなので簡単にまとめると ・もともと英国でいろんなタイトル・ランク(サーとかナイトとか)がありますが、それらを持ってはいないが、 卿とか伯爵の息子など出身が高位であることを示すためMr.とは分けてつかわれていた。(ただ19世紀末以降は、すでに古めかしい言い方になっていたらしい) ・実際に語源をさかのぼると、esquireが、盾を持って守る騎士をさしていた言葉、中世フランス語やラテン語の「scutarius (scutum盾+-ARY=盾を運ぶ人)」からきていた。 これが後にアメリカでは、冒頭の司法関係の人を指すようになり、第三者がみてもあきらかに弁護士とわかる接尾辞(suffix)としてひろまったようです。 ロースクール(法律大学院)を終えただけの人も指してEsq.というケースもあるようですが、本当は(というか具体的には)ロースクールを終えた人を JD - Juris Doctor. そしてbar exam.にパスした人をEsq.と分けるようです。 ただ、実際の用例というか日常では、まとめてEsq.と記すこともあるようです。ちょうど日本でも、相手の資格を確認せず、政治家も弁護士も行政書士も「先生」とよぶような、そんな融通性はあるのだと思われます。 英国ではもっと用例が幅広く、州長官・行政長官から、英国王立学院にかかわる人、軍隊のある地位の人につくなど、さまざまです。 これは個人的な見解ですが、英国ではその派生のルーツから、国の運営や教育、防衛にかかわる人にまでEsq.がついています。 しかしアメリカでは民主主義や合衆国憲法の独立精神が国を作り上げた基盤になっているので、その法律や精神を守る人をEsq.呼ぶ。 そんなイメージに分かれているような気がします。
お礼
お礼が遅くなりましたが、ありがとうございました。 こういうルーツまで丁寧にご解説いただき、非常に参考になりました。ありがとうございます。