• 締切済み

イソプロパノールが固まった!?

 今日イソプロパノール沈殿を行おうとした時のことです.普段はしないのですが,ふと思いついて酢酸ナトリウム(エタ沈の時に使うのと同じもの)を入れてみようと思いました.楽をしようとして,ビーカーにイソプロパノール10ml,3M 酢酸ナトリウム1mlを入れて混合したところ,なんと白く固まってしまいました.  しかしながら,後で,1.5mlチューブに1mlのイソプロパノールと0.1mlの酢酸ナトリウムを入れたところ,先ほどのようには固まりませんでした.  他のアルコールでも同じ事が起きるのかな?と思ったので,ビーカーに2mlのエタノールと0.2mlの酢酸ナトリウムを入れたところ,固まりませんでした.(同じ量のイソプロパノールで行うと,固まりました)  長々と書きましたが,これはどういうことなのでしょうか?どんな反応が起きているか,私にはわかりません.小さなチューブでこの現象が起きないのも謎です(酸素などが必要な反応なのでしょうか?).もしかしたら非常に基本的なことなのかもしれませんが...お願いします.

みんなの回答

noname#62864
noname#62864
回答No.1

酢酸ナトリウムはイソプロパノールには溶けにくいはずです。あらかじめ、酢酸ナトリウムを水に溶かしたものを混ぜると、溶媒は「水とイソプロパノールの混合溶媒」ということになり、酢酸ナトリウムの溶解度が向上し、通常は酢酸ナトリウムが何とか沈澱せずにとどまっているということでしょう。 しかし、何かの加減で、水が少なかったとか、酢酸ナトリウムが多かったりすると、溶けきらない酢酸ナトリウムが沈澱する可能性もあります。このような状態では、酢酸ナトリウムは堅い結晶にならず、ふわふわのゲル状の結晶になる可能性もあり、そうなると溶媒を取り込んで固まってしまう可能性もあります。 ご質問の件も、そういったことが起こったのだと思います。 ちなみに、エタノールはイソプロパノールよりも酢酸ナトリウムをよくとかすでしょうから、上述のようなことは起こりにくいでしょうし、メタノールでも起こらないと思います。 また、さらに考えを進めてみますと、もしかすると、そもそも酢酸ナトリウム水溶液をイソプロパノールに入れたときに、酢酸ナトリウムは「過飽和」になっているのかもしれません。従来は、その過飽和のまま、次の操作にすすんでいたために、過飽和になっていることに気が付かなかっただけかもしれません。 過飽和というのは、本来不安定な状態ですから、今回は何らかの刺激によって、過飽和の状態が崩れ、酢酸ナトリウムの結晶が析出してきたのかもしれませんね。 何らかの刺激としては、たとえば、容器の細かい傷が原因になることもあります。今回使ったビーカーに細かい傷があり、それが引き金になったのかもしれません。

hypertensive
質問者

お礼

詳しい説明と,チューブとビーカーの違いの考察,大変わかりやすかったです. もっとわけのわからないことが起こっているのかと思っていましたが,意外と単純,されど知識がないとわからないですね. アルコールの飽和に関する(数値など)ホームページなどがあればもっと理解を深められそうです.ご存知ではありませんか?

関連するQ&A

  • エタ沈後のペレットを確実に溶解させるには

    プラスミドのTE(pH8)に対する溶解度は高いんですか? エタ沈後、エタノールを除去するとプラスミドの沈殿が残りますが、 これをTEに溶かすことがあるんですが、どのようにして溶かしたら いいんですか? 溶解度が高いんならほっとけばいいと思いますが。 エタ沈はWAKOのエタ沈メイトというキットを使っています。 また、大量のエタノールを入れて精製した場合、チューブの壁面に沈殿が付くと思いますが、沈殿後に加えるTEの液料が少ない場合は液に接しない壁面の沈殿はどうやって溶かせばいいですか? ピペットで落とすしかないんでしょうか? また、完全に溶解したかどうかはどうやったら確認できますか? 透明になっていれば溶解したということになるんでしょうが。 沈殿自体が見えにくいのでなかなか苦労しています。

  • 大腸菌からのDNA抽出

    大腸菌からDNAの抽出を行なったのですが、初めチューブに入った大腸菌ペレットにTE緩衝液を加え縣濁させました。なぜTE緩衝液で縣濁させたのでしょうか?また、フェノクロで処理した後、アルコール沈殿を行なったのですが、このとき酢酸ナトリウムとイソプロパノールを加えました。この二つを加えるとDNAの白色ひも状沈殿ができたのですが、なぜこの二つなのか理由がわかりません。DNAは負電化をもち、水に溶けるために有機溶媒であるアルコールをもちいたのでしょうか?回答お願いしますm(__)m

  • エタノール沈殿の際に使う3M酢酸ナトリウムのpHはいくらが適切なのでし

    エタノール沈殿の際に使う3M酢酸ナトリウムのpHはいくらが適切なのでしょうか。 pH5.2だったり、pH7.0だったり、色々あるようなので、迷っています。 目的の違いでpHを変えたりするものなのでしょうか。 例えば、沈殿させたいDNAの長さの違いによって、等…

  • ヨードホルム反応

    ヨードホルム反応の正しいやり方を教えて欲しいのですが、 今は、発芽酵母でエタノール発酵を行いその溶液ろ過します(三角フラスコ)。そこに、ヨウ素の粉を少量加え溶かします。次に水酸化ナトリウム6mol/lを加え、ビーカーにお湯を入れてそこに三角フラスコをつけて温めて変化を見ています。しかし、ヨードホルムの沈殿が見られませんでした。ためしに水とアルコールで作ったもので試すと、沈殿が発生しました。上のやり方で今日またやってみたのですが、水酸化ナトリウムを加えた時に微妙に白く(少し赤かった)濁ったように思えたのですが、ヨウ素がとけ残っていたのでさらに、水酸化ナトリウムを加えました。そうすると結局沈殿も無く、元の溶液も黄色いのですが、黄色い状態で落ち着きました。ここで試しにエタノールをこれに加えてみたところ沈殿は発生しませんでした。 なのでやり方を教えて頂きたいです。よろしくお願いします。

  • DNA濃度を高くしたい

    20-40 ng/μL のDNA溶液を100 ng/μL にしたいのですが、エタノールのみで沈殿させることは難しいでしょうか。3M酢酸ナトリウムや塩化ナトリウムなど塩も共に加えた方がいいのでしょうか。方法なども教えていただけたら嬉しいです。宜しくお願い致します。

  • エタ沈とイソプロ沈の違いについて

    DNAを濃縮する際にしばしばエタノール沈殿またはイソプロパノール沈殿を行いますが、DNAを沈殿させる時にこの2つにはどのような違いが有るのでしょうか。イソプロ沈の方がトータルの液量が少なくなる事以外に違いがよく分かりません。収量や純度など、何か使い分ける点があるのでしょうか。

  • DNAが消えた!

    組織からDNAを採取し、フェノール→フェノクロ→クロロフォルム処理→エタ沈で回収したDNA(DNA(1))がちょっと薄かったので、クロロフォルムに残った層から再度回収して(DNA(2))、最初のDNAに混ぜました(DNA(1)+(2))。volumeを減らして濃度を濃くしたかったため、再度エタ沈したところ、DNAがなくなってしまいました(泣)(1)と(2)は濃度を測定して50ng/ul前後ありました。しかし、(1)+(2)は100ng/ulぐらいはあるはずが、0.1ng/ulしかないんです。最後のエタ沈は、TEと1/10量の3M酢酸ナトリウム、2.5倍量のエタノールを入れて混ぜ、-80℃15分、遠心12000rpm 30minしました。70%EtOHでリンスする時に遠心機利用が他の実験者とバッティングしたため、10分くらい70%EtOHを入れたままおいてしまいましたが、4℃12000rpm10min遠心して乾燥させ、TEに溶解しました。DNAが回収できなかったのは、どこがいけなかったんでしょうか?

  • エタノール沈殿の際の酢酸ナトリウムの働き

    初歩的な質問ですみません エタノール沈殿の際に酢酸ナトリウムを入れなさいと言われたのですが、何のために入れるのでしょうか?

  • 理論収量について

    酢酸(7ml)とn-アミルアルコール(8.6ml)、酢酸(7ml)とイソアミルアルコール(8.6ml)、酪酸(6ml)とエタノール(9ml)の理論収量を求めないといけないのですが、どうもわかりません。誰か教えてください。 酢酸:60.05g/mol n-アミルアルコール:88.15g/mol イソアミルアルコール:88.15g/mol 酪酸:88.11g/mol エタノール:46.07g/mol

  • 酢酸と酢酸ナトリウム

     同じ質問をしたのですが、文字化けしてうまく読めなかったので、もう一度質問させていただきます。  1mol/lの酢酸4mlと1mol/lの酢酸ナトリウム16mlを混合したものと1mol/lの酢酸16mlと1mol/lの酢酸ナトリウム4mlを混合したものを比較すると、濃度は同じになるのでしょうか?またpHで比較した場合同じになるのでしょうか?  私が考えるには濃度は同じになり、pHは異なると思うのですがどうでしょうか?お願いします