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エタ沈とイソプロ沈の違いについて

DNAを濃縮する際にしばしばエタノール沈殿またはイソプロパノール沈殿を行いますが、DNAを沈殿させる時にこの2つにはどのような違いが有るのでしょうか。イソプロ沈の方がトータルの液量が少なくなる事以外に違いがよく分かりません。収量や純度など、何か使い分ける点があるのでしょうか。

みんなの回答

回答No.2

イソプロ沈の方が、液量が少なくて済むという利点がありますが、 同時に、塩類が沈殿しやすいという欠点もあります。 ですから、一般に、 ・液量を増やしたくない場合(エタ沈だとエッペンに入りきらないような場合)はイソプロ沈 ・その他の場合はエタ沈 を使うことが多いですね。 イソプロ沈でも、長時間置かない、70%エタノールでのリンスをしっかりするなどにより、たいていの場合、塩類の沈殿が問題になることは滅多にありませんが。

回答No.1

ズバリwoodcity さんの仰るとおり液量が少なくて済む! バルクで大量にDNA を取りたい時とか、サンプル量が多い時とかはイソ沈の方がいいんじゃないでしょうか。 あと、サンプルがたくさんある時はいちいちエタを吸うのがかなり面倒です。というわけで私はイソ沈派でした。 そういえば先輩が「こっち(イソ)の方がキレイ」と言ってました。余計なものが沈殿しないという意味だと思いますが、エタ沈でも十分シークエンスなんかは読めますし、あまり差を感じたことはないですねぇ。

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