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バンド理論で、E(k)=E(k+G)?

atomicmoleculeの回答

回答No.5

>>すなわちΣ_{q}の状態は、違うkをもったブロッホ >>関数たちの線形結合まで含めた形の解だというこ >>とですよね? その通りだと思います。最初の波動関数のフーリエ展開 Ψ(r)=Σ_{q}C(q)e^{iq.r} = [C(q1)e^{iq1.r}+C(q1)e^{iq2.r}+C(q3)e^(iq3.r)+..] となっています。このqの和永遠に続いていますが、・・・で省略した項以降にはブリ・ゾーンからでたでたqの和、例えばq1+Gもありますq1+2Gもあります(G,2Gを独立な逆格子として書くと)。そしてこのqの和は Ψ(r) = [C(q1)e~{iq1.r}+C(q1+G)e^{iq1.r}+....] +[C(q2)e^{iq2.r}+C(q2+G)e^{iq2.r}+....] +[C(q3)e^{iq3.r}+...] +.... と書けますが、シュレディンガ方程式は最後の式で []でくくった係数C(q1),C(q2+G)...に対する条件を与えます。そして二行目、三行目はそれぞれの[]の 中でシュレディンガー方程式を満足します。その際に一行目と二行目、三行目は異なるEのシュレディンガー方程式を満足します。よってE=E(q1)の場合には一行目以外のCはずべてゼロとします。またE=E(q2)の場合には、二行目以外のCをゼロとします。 よってΨは Ψ(q,x)=[C(q)e~{iq.r}+C(q+G)e^{iq.r}+....] =Σ_{G}C(q+G)e^{i(q+G).r} と書きます。(3)の質問は意味がわかりませんが、以上の説明で理解してもらえたでしょうか?

kyongsok
質問者

補足

またまた丁寧なご返答、感謝です! はい、その部分はしっかり理解できました! 自分が一番ひっかかってるところは >ふつうに計算するとC(G+q)ではなくC(G)となるはずなのですが、ここでなぜC(G)がC(G+q)に取って代わってるんでしょうか? のところです。 ふつうに計算すると、という意味は、#4の(a)式で Σ_{q} → Σ_{G} とすると、という意味です。 Ψ(r)は Ψ(r)=Σ_{G}C(G+q)exp(i(G+q).r)じゃなく     Σ_{G}C(G)exp(i(G+q).r)となりませんか? C(G+q)ではなくC(G)じゃありませんか? (もしここがC(G)なら…というのが#4に(3)の前に長々と書いてしまった推測です) その次に(3)の質問が出てくるんですが、 (3)の質問の意図は本当にkをk+Gにずらしても同じ波動関数が得られるのか?です。 同じ波動関数=同じフーリエ係数 なので、#4の証明の計算を最初から kをk+Gに置き換えて行い、 #4の(c)式とまったく同じ連立方程式が得られる=まったく同じフーリエ係数が得られる=同じ波動関数となる んだろうか?という質問でした。 お忙しい中、こんなに時間を割いてもらってしまって申し訳ありませんm(_ _;)m

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