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政党や派閥が必要なのはどうしてですか?

Elim03の回答

  • Elim03
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回答No.6

 日本の場合、封建制から議会制へ移行した際に、代議制を採りましたので(といっても、当時としてはそれが最善の方法であり、現代でもやむを得ないのですが)、政党政治というものが、当初は健全でした。  そもそも共和制(狭い意味での民主制)という制度自体が、「独裁者への対抗措置」として発展してきたという経緯は無視できません。  しかし、「民衆の意見を代弁することによって圧政者へのカウンターとする。」という考え方は、民主制というシステムが枯れることによって、発想として古くなってしまったのも事実です。  既存の利権や特定の宗教をよりどころとする組織が、政党によって政治を支配することによって、政党そのものが「圧政者」として振る舞うことが多くなることも、その弊害の一例として挙げられます。  共和制においては、その所期の目的が形骸化すると、二世や三世の政治家が増える等の「理想に依らない政治」が実現してしまうのは、今に始まった害悪ではなく、古くは古代ギリシャにまでさかのぼる話です。  そのような力学を「正しい政治」と呼ぶならば、いっそ政治などわからない方が、世の中の為にはいくらかマシでしょう。  既存の概念に疑問をお持ちになることは重要なことです。  理想的な直接民主制は、(都市国家ならともかく)これまでは技術的に不可能でした。  (スイスのような例もありますが、日本では規模的に無理があります。)  然るべき組織によってネットが適正に運営される保証があれば、少なくとも投票(代議員の選挙ではなく、法案の直接決議や裁判への参加等)については、直接民主制に近いことは可能性が高まっているようです・・・が、今後どうなることやら?  自民党がネット選挙を取り入れようと躍起になって検討するのも、「目の上のこぶ」である公明党の組織票を何とかしたいだけのような気もしますし・・・  各党の思惑はおいておいても、実際問題として、その「然るべき組織」が「適正」であるかどうかを「誰」が判断するのか?・・・という疑問も残ります。  ただ、個人的には、技術の進歩に希望を持ちたいものです。  政治力学という世界に諦観してしまった人間が政治を操ってろくなことになった試しは、歴史上あまりありませんから。  なお、そのような直接投票が実現した場合であっても、それはあくまで「立法」や「司法」の面でしょう。  政策を牽引すべき「行政」機能においては、船頭が多ければよいと言うものではありませんので、政党は必要と考えます。  究極的には「人工知能が行政を行う」という形態もあり得ますが、そのような形態は、現時点ではSFの世界の話です。  また、「派閥」というのは、「本来は政党となって分裂すべきもの」が、政権を取る為に大同団結した姿ですので、本来の政党政治の意味から見ると邪道です。  ただ、「「大多数に反対されていても、実は国家百年の計としては良い政策」を実行できないこと」とか、「政治が理想から離れて一人歩きすること(貴殿のおっしゃるような趣旨)」等は、民主制の根本的欠陥ですから、言うだけ野暮でもあります。  欠陥がわかっていても、それ以上に良い体制を発明できないのが、人類の現状なのではないかと愚考します。  (「哲人政治」というものは既に発明されていますが、「実際の哲人」が継続的に生まれてこない以上、やはりこれもSFでしょう。) 

shazzan7213
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 大変勉強になりました。 私が言ってることは理想論すぎることはわかっているんですけど、弊害を見逃したままにするというのが嫌いなのでこんな質問をしています。

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