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日本は格差社会になってきていると思いますか?
最近、格差社会、下流意識といった言葉を耳にするようになりました。バブル崩壊後、一億総中流社会が崩れ、リストラやアウトソーシングが普及して、世の中の貧富の差が激しくなったと思うのです。 資本主義社会ですから、多少の格差は仕方ないのですが、現在の格差は、就業者の雇用の正規・不正規の差に端的に現れていると考えます。不正規労働者は賃金が安く、正規労働者は逆にストレスの溜まる長時間労働を強いられ、どちらにも良くない状態でしょう。これは、共産主義者がいうところの資本家と労働者との階級対立とも違った、新しい事態・局面だと認識しています。 この格差社会への以降は、野党が追及するように小泉政治が原因ばかりではなく、もっと原因が奥深いものだと思いますが、小泉総理は、立場上もあるでしょうが、明確に「格差」を認めません。私は、政権与党こそが、日本社会の現状認識をしっかり持ってもらいたいと考えています。 そこで質問です。日本は格差社会になってきていると思いますか?そうは感じないと思われますか?皆様の忌憚なきご意見を拝聴できれば、これ幸いです。
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格差社会になってきていると思います。 10年前位まで、ほとんどの人が学校を出れば正規社員として働き、老いれば年金を受け取るのが普通だったのが、大きく変貌しています。 きちっと学校をでたごく普通の人達でも、何の保障もない日雇いで、収入を得るしかないという社会になってきています。これは派遣社員に関する法律が、規制緩和され、雇う側に有利に改正されたせいであり、小泉政権の政策の結果の1つでしょう。 経済のグローバル化により、外国と競争していくためには、人件費をきりつめねばならないのですから、法で規制しないかぎりは、今後、技能を持たない凡人にとって、働きづらい生きづらい社会になると思います。 今はまだ総中流社会の時代に、貯えた資産がある親世代に依存して、収入が少なくとも一見豊かに見える生活を送っている人がほとんどですが、その蓄えがつきた20年後くらいが、恐ろしいです。 でも結局の所、日本が、平等に見える社会だったのは、過去50年間くらいのものではなかったでしょうか。 それ以前は、その階級に応じた暮らしを、引き受けていたのではないかと思います。 今後収入の格差によっては持ち家や車が持てなかったり結婚が無理だったり、旅行やお金のかかる楽しみは制限されたりというランクの人達が現れ、政権としては「それはあなたの努力がちょっぴり足りないのだから、素直に引き受けなさい」言外に言いたいのではないかなと思います。 しかし一度贅沢を知った世代に、そんな境遇がすんなりと受け入れられるものでしょうか。。 生活基盤がないために、自暴自棄に陥った人達による犯罪や、展望を見出せない人達がこどもを持つことに躊躇するための少子化。 社会は、殺伐としたものになっていくと思います。 何とか今後、賢明なリーダーが台頭して、そういう風潮からUターンしてくれないものかと個人的には願っています。
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- ipa222
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一時的な現象です。 現在、格差が広がって言われている原因は、金持ちの高齢者が増加していることであって、高所得者の所得が伸びているとか、高所得者が増えているということではありません。 不況時に、若年層が定職に就けなかったのは、団塊の世代をリストラすることを労働組合が反対したためで、団塊のリストラを推進するか、ワークシェアリング(賃下げ)を実行していれば、若年層の正規雇用はよかったはずです。 社会主義的政策を進めれば、社会の格差は縮小すると思いがちですが、現実は逆だったのです。 一部の労働組合員や公務員などが楽に高収益を得るために、それを支える下層労働力が必要であることは、日本だけでなく、旧ソ連や中国、北朝鮮でも見られる現象です。 社会主義体制は、安定した層を支えるために、奴隷となる階層を作らざるを得ないのです。 甘い言葉で庶民に夢を見せ、現実は絶対的な階層として格差を生むのが、社会主義の現実です。 自由競争社会は、努力によって格差を乗り越えることができます。 景気が良くなると雇用は回復します。 そうなると、左翼がいっている格差論は、縮小すると思います。
お礼
共産主義を引用しましたが、私はマルキストではありません。私が強調しているのは、特に日本の屋台骨である「ものづくり」の現場、製造業において大企業が請負業者を利用して、不正規雇用者を安い賃労働者としてコストダウンに利用していることです。不正規雇用者の待遇も問題ですが、あまりアウトソーシングに頼り過ぎてしまうと、技術が蓄積せず、熟練労働者が育ちません。雇用の正規・不正規の格差は、いわば労働者同士の格差であって、社会主義の理論では説明できません。この新しい格差が一時的だという認識は、あまりにも楽観的過ぎると考えます。自由競争社会に対しても、幻想を持ちたくありません。景気が良くなって雇用が増えても、それが不正規就労者の増大であれば、とても問題の解決とは言えないと思います。
- water-cooled
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なってきていると思います。 産業が一層知識集約型になったこと、グローバルになったことが原因だと思います。これ自体はしょうがないと思います。 小泉首相は、格差社会になってきたことを認め、 それでも改革を実行しなければ、日本全体が沈没すると説明すべきだと思います。そして社会保障のプランを明確にしなければならないと思います。 しかし彼は「公約がまもれなくてもたいした問題じゃない」と言い放つ人間であり、真摯な説明は全く期待できません。 東横インの社長のような無責任な発言を、小泉総理の影響と指摘する評論家がいますが、全くそのとおりだと思います。 そしてなぜかそのような態度を国民が許すようになったのも問題です。
お礼
全く同感です。政権与党の領袖たる小泉総理が現状認識を認めなければ、この国はダメになりますが、何でも、のらりくらりと責任逃れをする彼に期待しても無理のような気がして、すこし失望しています。昨年の小泉劇場で圧倒的支持を受けた小泉自民党ですが、今年に入ってから4点セット(米国BSE牛肉・耐震偽装・ホリエモン・防衛施設庁)の不祥事が勃発して、与党は防戦一方です。 >そしてなぜかそのような態度を国民が許すようになったのも問題です。 やはり国民は、昨年の総選挙で踊らされていたとおもいます。
- t78abyrf9c
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私は、元々日本は格差が生まれやすい土壌を持ってると思ってましたよ。 今までは、旧来のシステムのようなものが結果的にクッションの役割を果たすような格好になって目立ってなかっただけだと思ってます。 大体、日本には敗者復活の思想が殆ど無いでしょ? 一度、落伍者の烙印を押されたら、余程でない限り払拭される事はありませんよね? 逮捕されただけで犯罪者と決め付けるのも同様だと思います。 (実際は、判決が下るまで容疑者のはずなんですが・・・。) 仮に容疑が晴れたとしても、「逮捕」という烙印は中々消えませんよね。 警察の判断が間違っていたと思う人なんて少数派でしょう。 このような思想が根強く残る限り、このまま資本主義化が進むと益々格差が広がると感じてます。 無闇に資本主義を押す進める事は、旧来持っていた日本の良い面を失わせてしまうという事に気付くべきだと思うのですが・・・。 http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/jidai/0307/ji_307_030712.htm ご質問の趣旨から外れた返答かも知れませんが、私としては、元々格差は温存されていたとうのが実感です。
お礼
そうですね、もともとあったものが顕在化しているのかも知れません。小泉総理は、色んな勤務形態があり、人材が流動化しているとか言ってますが、「敗者復活」の土壌がこの国には全くないとは言えないかもしれませんが、強くもないですからね。「勝ち組」「負け組」をもじって「待ち組」なんて言葉作ってましたけど、言い訳にしか聞こえませんでした。このまま米国流の資本主義を推し進めてしまったら、日本の土台自体が崩れていくようで、どうにも不安です。ご回答ありがとうございました。
お礼
フリーターやニートが増えれば、年金未払者が増えていく。将来年金がもらえないとなれば、社会不安が増す。請負業者を介さなければ、製造業で働けない。派遣労働・期間労働では賃金が安くて、生活も安定せず購買意欲がなくなって、車も液晶テレビも売れない。よって景気も良くならない。景気が良くならないから、大企業はますますリストラやアウトソーシングに頼ることになる。そしてフリーターやニートが拡大再生産されていく。これが悪循環と言わずしてなんと言えばよいのでしょうか。本当に世の中が殺伐としたものになっていくようで不安です。