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農地があれることの意味するところ
よく、農地がいったあれてしまうと元に戻すのに 非常に手間暇コストが掛ると聞きます。 なぜそうなのでしょうか? 農学素人ですが、 その原理的なモノをよければ教えてください。 またどのくらい大変なのかなども教えてください。 既知の用語は農地転用、連作障害、ぐらいです。 詳しい方よろしくおねがいします。
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一般的に「農地が荒れた」は人の管理がなくなり、自然の営みやサイクルに戻ったと理解すればよいでしょう。 他の方が書かれてるように水田回復が難しいのは、その構造にあります。 JAの関係のHPで「ごはん家族」があり、その中のセミナー http://www.gohan.ne.jp/hakase/index.html http://www.gohan.ne.jp/hakase/seminar10/index.html これを見ていただくと判りますが、稲を育てる肥料分を多く含んだ作土層の下に固く締まった「鋤床層」が あります。この層は長年にわたって鋤作業をする事で形成され、その役割は 1.一枚の水田の凸凹のない水平の基礎となり、どの場所でも同じ成育をする元となっています。 2.過度の減水を止める防水層の役目があり、これがなければ漏水田の一因となります。 3.農作業の大型機械化(トラクター・田植機など)の重量を支え、作業中に沈み込む事を防いでいます。 放置や休耕をすると、一年草ならまだしも、宿根草や木本植物(いわゆる木)が繁茂すると、 元に戻そうとしても、その根がどうしても残りやすく、しばらくは成育や作業の邪魔になり、 また防水効果も下がります。 私はまったく違った見方から、「見えにくい、農地が荒れた」を考えます。 それは過剰を基調とした、ハウスなどの塩類蓄積、有機肥料をほとんど使わない農家の散見、リン酸を多用、 畑の少ない酪農地帯などでのカリ蓄積の牧草地など、健康な農地と言えないものがあります。
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私の場合.荒れた農地を回復させるそれなりの技術を持っていますけど. 畑地と水田では.戻す方法が異なります。 畑地の場合には.表面30cmをほっさくし根を取り除き.堆肥1トン.化学肥料200kg.石灰300kgも入れれば回復します。たた「表面30cm」をほっさくするには.手押し耕運機では.無理でトレンチャー(根菜類を掘るための道具.水道管枝埋没用ほっさく具という法がわかりやすいですか)がバックホー(堆肥運搬用の小型パワーシャベルのような道具)が必要です。畑地は.根を取り除き乾かして(凍結させて)よせれば大体回復します。雑草が多少生えますが.今はグリホザール系除草剤があるので1夏で防除できます。 大変なのは水田です。 まず.表面の草をとりのぞき.水を張り表面をならします。古い水田の場合に.あぜがモグラ穴とか植物の枯れた根とかで.水漏れが激しく.この水漏れを防ぐために何回も水を張り.練り上げ.穴をふさぎます。 水路も多くは土砂が詰まってきれいに流れないので.水がきやすいように.水を抜きやすいように掃除します。稲作の場合に.ある時には水を大量に入れ.ある時には水をきれいに抜く事か必要ですから。 水田の上流で宅地開発とかあると地下水が枯渇しまず.水が不足してふく田は無理でしょう。というのは.水田面に対してある一定の高さになるように水量を管理する必要があるためです。この水面の制御を自由に出来るようになるまで水路の席を作り直したり.でこぼこになった水田の土の高さを調節します。大体これで5年ぐらいかかります。5年もかければ.雑草なども水田に応じた植生に変化してくれますので.なんとか作れるようになります。畦の植生を管理する事がもっとも大変です。というのは.荒れた状態ではどうしても畦が崩れてしまうのです。 今は化学肥料がありますので肥料は.冬に堆肥を入れておけば大体3年で回復します。
お礼
明けましておめでとうございます。 非常に労力が掛るものなんだなと感じました。 お金も労力もかなり掛りそうですね。 ありがとうございました。
- kawakawa
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農地というのは,一見自然の風景のように見えますが‥ 実は,自然の法則に逆らいつつ自然を利用しているものであるといえます。必要悪としての大きな自然破壊なんですネ。 自然の中で一地域に単一の植物相だけが連続して存在するということは非常に不自然なことなのです。 ですから,実際に活用され続けている農地というのは,自然に戻ることを防ぐために,耕したり,除草したり,播種したり‥といったことをこまめに行なっているのですネ。 そして,そういった努力がなくなると,自然は元に戻そうとするのです。その結果,雑多な植物が発生し,年月を経ると植物相が変化し‥といった自然な状態に戻ってくるのですネ。 それを再び農地として利用しようとすると,新規の開墾と同じような手間隙がかかるのです。 ppooooさんがご存知の連作障害については,また,異なったものです。 連作障害には大きく2つの原因があるかと思いますが‥ 最も大きな理由として考えられるのはある種の単一植物群を育てると,土壌に,その植物にとっての有害微生物が増えてしまい,続けて同一植物を育成することができなくなってしまうということがあります。これについては,土壌殺菌や土壌の入れ替え,或いは,別作物への転換‥といった手法がとられていることが多いですネ。 もう一つの原因としては,その植物が土壌の中の特定の養分(ミネラルを含む)を徹底的に吸い尽くしてしまったり,土壌の通気性を極端に悪化させたりすることがあるというものが挙げられます。この場合も土壌の入れ替えやマメ科植物の導入で土壌を肥やすといった手法が取り入れられることが多いですネ。 以上kawakawaでした
お礼
明けましておめでとうございます。 昨年もたいへんお世話になりました。 ことしもよろしくお願いします。 連作障害と農地荒廃とは無関係ということは一応知っていますが、質問がまずかったためか、少し勘違いされてしまったかも知れません。 スイマセン。
一般に農地が荒れるといわれますが、農地には水田、畑、山地に開墾した畑などがあります。荒れる理由は耕作を止めて放置するためです。放置されるのは過疎化、後継ぎ不在などで止む無く放置される場合と、政府の方針に従い休耕田(水田)として放置される場合です。何年放置すれば回復が困難かデータは持ち合わせていませんが、農地の立地条件にもよります。 農地放置後2-3年後から雑草が茂り始めます。セイタカアワダチソウなど荒地を好む雑草をトップバッターとして、場所によって、ヨシ、カヤ、竹などが侵入してきます。これらの植物が根を張ると、人力や小型耕運機での回復が出来なくなります。また山間部の畑なら10年で雑木に被われ15年もたてば、そこに畑があった痕跡がなくなり、元の山林に戻ります。 水田は数百年間に渡り手入れをされ、有機物が多く、小石のない細かい土と水の管理のためのあぜ道からなる一種の芸術品です。このような芸術品を、政府は補助金を出して農家に耕すなという休耕田政策をとっています。農家は人手不足もあり休耕田策に応じ、水田以外の作物を作って農地が荒れないよう努めているのが現状です。 農業に興味があり、或いは農学校で学んでいるのであれば、山間部の農村を訪ねてください。百聞は一見にしかずです。
お礼
ありがとうございました。 ふむ、なかなかたいへんなんですね。 勉強になります。
お礼
ありがとうございます。 とても勉強になりました。 私のような農学素人も少しは農業のことを知らないとだめだなと実感してます。