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亜鉛の防錆効果について
鉄や銅に亜鉛をめっきさせると防錆効果が得られますが、文献などを読むとよく以下のような記され方をしています。 「亜鉛は犠牲陽極型なので、鉄に対して防錆効果を発揮する。」 この犠牲陽極型というのはどういうことなんでしょうか?言葉どおり犠牲になって先に鉄よりも先に反応するという事なんでしょうか?この犠牲陽極型をコンパクトに説明するとしたらどのように言えば分りやすいでしょうか・・・教えてください。お願いします。
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ごくおおざっぱに言うと、亜鉛が鉄よりもイオン化傾向が大きいということです。 鉄を放置すると酸化してさびが発生しますが、亜鉛めっきすると亜鉛のほうがイオン化傾向が大きいので先に酸化します。 そのときに Zn→Zn 2+ + 2e- で発生した電子が鉄に移動して鉄が酸化することを防いでくれます。 上の現象は局部電池といって、亜鉛板と鉄板を銅線でつないで電解液中に浸した場合、亜鉛が陽極となって溶け出すのと同じ原理です。
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- banbanjump
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コンパクトに言うなら、 「亜鉛皮膜が無くなって鉄が露出した場合にも、電子の移動が発生して(亜鉛が陽極となる局部電池となる)、亜鉛が酸化して(亜鉛が犠牲となって)鉄の酸化をより低減する」
お礼
なるほど、ありがとうございます。電子の移動などはあまり考えていませんでした。参考になります。
- Ichitsubo
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>言葉どおり犠牲になって先に鉄よりも先に反応するという事なんでしょうか? ご推察の通りです。 亜鉛は鉄や銅に比べて錆びやすい金属で、 鉄や銅に亜鉛をメッキしておくと、 鉄や銅が錆びるよりも先に亜鉛が錆びてゆきます。 仮にメッキが一部はげているような場合でもそこそこの効果を得ます。
お礼
ありがとうございます。やはり言葉どおり、「身代わり反応」って事ですね^^ ということは普通に考えますと、鉄は亜鉛のおかげで少なくとも一回は防錆されるみたいですね。参考になりました。
お礼
ありがとうございます。Zn→Zn 2+ + 2e- は亜鉛の陽極側で起こる酸化反応ですね。ここで離脱した電子が鉄側に移動するとは知りませんでした。てっきり陰極側に移動して還元反応を起こしているものと思っていました。参考になりました。