- ベストアンサー
ビニロンの付加重合とは?
- ビニロンは合成繊維の一種であり、付加重合によって合成されます。
- 付加重合とは、単量体が付加反応しながら重合する反応のことです。
- ビニロンは形が変化するため、他の付加重合とは異なる特殊な性質を持っています。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
ビニロンの製法において、付加重合と言えるのは、酢酸ビニルからポリ酢酸ビニルを製造する段階です。 この反応が、エチレンなどの重合と同じ付加重合であることは容易にわかると思います。 なお、その次の段階は加水分解(ケン化)であり、その次の段階は縮合(アセタール化)です。 つまり、 (1)付加重合 (2)加水分解(ケン化) (3)縮合(アセタール化) の3段階で合成されることになります。 これらの中で、ポリマー形成(重合)に関わる部分は(1)の付加重合ということになります。 ちなみに、縮合と縮合重合は違いますので、誤解のないようにして下さい。(3)は重合を伴わない縮合です。
その他の回答 (2)
- DexMachina
- ベストアンサー率73% (1287/1744)
付加重合か縮合重合かを考える際には、その主鎖の由来に注目しましょう。 つまり、 ・縮合重合 単量体から他の分子が外れることで主鎖を延長したもの 例:多価酸+多価アルコール→ポリエステル+水 (脱水縮合によって生じたエステル結合で主鎖を延長) ・付加重合 単量体の不飽和結合が開裂することで主鎖を延長したもの 例:エチレン→ポリエチレン (エチレンの二重結合の開裂によって主鎖を延長) ということです。 確かにビニロンの場合、単量体の骨格が一部変わっていますが、それはあくまで主鎖ではなく側鎖についてのものなので、付加重合物と縮合重合物のどちらに分類するかとなれば、付加重合物に分類することになると思います。 (側鎖への反応は、ポリマーにとっては「前処理・後処理」みたいなもので、「本体」ではない、ということです)
お礼
DexMachinaさま、御回答ありがとうございました。他の皆様の御回答と共に読ませていただきました。ありがとうございました。
- nia-happy
- ベストアンサー率47% (55/116)
ビニロンは、酢酸ビニルを付加重合させたポリ酢酸ビニルをけん化して、さらにアセタール化したものです。 だから、最終的には形が変わりますが、合成の段階では付加重合のみであるといえるのではないでしょうか?
お礼
nia-happyさま、御回答ありがとうございました。他の皆様の御回答と共に参考にさせていただきます。
お礼
w-palaceさま、御回答ありがとうございました。納得いたしました。ここで付加重合と書かれていたのは、酢酸ビニルからポリ酢酸ビニルへの段階だけだったのですね。その後の加水分解、アセタール化も理解しました。縮合と縮合重合の違いは勉強不足ですので、これから調べてみます。御回答ありがとうございました。