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調性が持つ雰囲気の違い

terra5の回答

  • terra5
  • ベストアンサー率34% (574/1662)
回答No.2

私は調のみの純粋な違いはないと思っています。 最大の理由は楽器の特性によるものと思っています。 #系とb系で違いが顕著に出るのは、弦楽器や管楽器でしょう。 弦は指で弦を短くして音程を作るという#の方がより楽器の特性に近いとか、開放弦がその調の音階の一部であるかどうかが大きいです。 私はバイオリン弾くために聞く以上に感じてしまいます。 また、管楽器は移調楽器が多く、ブラスバンドがB(シーフラット)でチューニングすることかも分るように、 楽器がフラット向けにできています。 特に金管楽器はピストン、バルブ、スライドで管を長くして音程を作るという構造上、フラットが得意になります。 これはA=442だろうが415だろうが変わらない性質ですから、そういう意味でピッチがわかっても同じ物を感じます。ピッチが低いという意味ではおとなしく感じることもあるかも知れませんが、それでも#は#系の音になります。 それに比べれば調本来の味というのは無いに等しいと思います。 あと、DTMではこういう特性はまったく現れませんから、絶対的な音程以外は何も変化しないため、感じられないと思いますが。

Ta595
質問者

お礼

私自身,楽器の特性に起因する響きの違いについては,まだよく分かっていない部分があります。 回答者様がおっしゃる通り,弦楽器はニ長調がよく響く,とか,♭系の移調楽器は#系を演奏するときに,より緊張感が高くなる,というのは実感できます。弦楽器は#の方が演奏しやすい,は自分は弦楽器を演奏できないので実感としてはないですが,イメージはできます。 調性が変わると雰囲気が変わる原因の多くはここにある事,私もまったく同感です。 一方で,これはご回答とは切り口が少し違うとは思いますが,#がついた音と♭がついた音の音色の違いは,楽器と奏者,どちらからの影響が大きいのか,私の中ではまだやや混乱しています。 昔,吹奏楽で原曲がG durのオーケストラ曲をAs durに移調して演奏した事があったのですが,調性が半音上がっているにもかかわらず,響きとしては柔らかくなったように記憶しています(これも知識からの認識かもしれませんが)。 しかし,もしもこれがGis dur(現実性には乏しい調性ですが)の記譜であったとして,AsとGis,単音で考えるならば音の出しやすさは同じはずですし,実際に曲中での運指もずっと一緒ですが,それでも響きが変わったりしないかな,と考えていました。 もしも変わるのであれば,それは,演奏者側が自分のイメージで「音色を変えている」,あるいは,特にイメージの違いを持っていなくても,譜面にたくさんついているのが#か♭か,というのが演奏行為(弦や鍵盤へのアプローチの仕方,唇やブレスの状態)に影響している,という事なのかもしれません。 つまり,楽器要因以外にも,奏者要因でもかなり変わるのではないか,と。 *楽器は奏者が演奏しないと音が出ないし,逆もまた然りなので,ここを区別するのはあまり意味はないかもしれませんが。 ご回答ありがとうございました。

Ta595
質問者

補足

すみません。DTM演奏の件,お返事を書くのを忘れました。 (#1様のご回答の中にもありましたが) 万人に普遍的な雰囲気の違いがもともとある訳ではなくて,もしも違いを感じるならば,聴き手が,各々の調性感覚に基づいて自分の頭の中でそれを作り出すからなのかもしれませんね。

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