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ベンジン=ヘキサン???

loveoboの回答

  • loveobo
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回答No.2

JIS 8594-96 石油ベンジン(試薬)及び日本薬局方 石油ベンジンは、 「50-80℃の留分が 90 v/v% 以上」と規定されています。(両者の 不純物規格は少し違います) 製品の成分比は存じませんが、n-ペンタン の沸点が35℃、ヘキサンの各異性体が50-69℃、ヘプタンの各異性体が 80-98℃ほどですから、ヘキサン類が主成分と思います。 特級とか1級とかは、JIS規格やメーカー規格が混在しているので、 一概に比較しにくいです。前述の JIS K 8594-96 には特級規格しか ありませんので、1級はメーカー規格でしょう。こういった等級は、 「一定の規格をクリアしているか?」を示しています。同じバルクを 小分けして、その一部を特級規格で試験して特級として販売、残りは 1級の試験で1級として販売(モノは同じで品質保証が異なる)という こともあり得ます。極端な話、JIS K 8848-92 に合致するヘキサン (CH3CH2CH2CH2CH2CH3 96%以上)をバルク購入して、その一部を 石油エーテルとして販売(品揃え)することも規格上は可能でしょう。 家庭用のベンジンは前述の K 8594(またはそれに準ずる成分)が主だと 思いますが、 「いわゆるベンジン」には別のJIS規格もあり、混同される こともあるようです。JIS K 2201-91 工業ガソリンの1号(ベンジン) がそれで、蒸留範囲は 30-150℃と広く、規格上はベンゼンの含量が高い 可能性もあります。なお、家庭での使用量なら実害ないのでしょうが、 工業的使用では n-ヘキサンに特有の(代謝物 2,5-hexanedione による) 末梢神経障害(慢性中毒)の問題も指摘されています。ちなみに、 薬局方 (13局)の石油ベンジンにはベンゼンの限度規格が設けられていますが、 n-hexane には言及されていません。 (14局は見ていません) 一方、JIS K 8593-95 石油エーテル(試薬)の留分規格は 30-60℃ 90 v/v%以上なので、ペンタンと分岐ヘキサン類が主成分(n-ヘキサン の含量は高くない?)でしょうね。

anisol
質問者

お礼

詳細な回答ありがとうございます。 >ヘキサン類が主成分 すみません、ちょっと質問がまずかったかもしれません。ヘキサン留分というのは、例えば66~70℃で留分95%以上というような、かなりシャープなカットのことです。工業的にはこれが「ノルマルヘキサン」、「ヘキサン」として通用しているようで、試薬の旧JISでもGC法による定量の前は留分規定(特級:67~69℃ 95%以上、一級:66~70℃ 95%以上)だったようです。このいわゆる「ヘキサン」の成分はn-ヘキサン約60%のほか、2-メチルペンタン、3-メチルペンタン、メチルシクロペンタンを含むようです(第四版食品添加物公定書解説書 参考)。 家庭用のベンジンは少なくともこの「ヘキサン」のようなんですが、先の補足で挙げた参考URLの記述によれば、純物質としてのn-ヘキサンをほとんど純粋に含むものもあるようなんです。 >こういった等級は、「一定の規格をクリアしているか?」を示しています。同じバルクを小分けして、… そうなんですよ。この点については新たな質問をしたいと思っているのですが。特級と一級で1100円と1000円とか、ほとんど値段が変わらない試薬もあり、本当に純度が特級>一級なのかと疑問に思います。石油ベンジンも規格適合すればいいわけなので、実はヘキサンか「ヘキサン(留分)」ではないかと思っているわけです。 >末梢神経障害(慢性中毒)の問題 これもおっしゃる通りで、安衛法の有機則では石油ベンジンが第3種、ノルマルヘキサンが第2種になるわけで、この点でも問題がありそうなんですが、どうなっているのでしょうか?

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