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派生物と誘導体との違い
現在、医学、薬学、生物学、バイオテクノロジの英和翻訳を勉強しています。 "derivative" を『南山堂医学英和大辞典』で引くと、「1. 誘導体.誘導薬. 2. 導関数. 3. 派生物[医学].」と書いてあります。「誘導体(または誘導薬)」と「派生物」が明確に区別されていますが、具体的にはどう違うのでしょうか。いろいろ調べた結果、化合物の一部に例えばアルキル基のようなものを付けて直接得られた物質は、「派生物」ではなく「誘導体(または誘導薬)」とよび、「派生物」はもっと広い意味で「導き出されたもの」を意味する、と理解してよろしいでしょうか。
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医学系ではなかったので「派生物」という言葉が実際にどう使われているかはわかりませんが、まずは、「誘導体」について。 化学系では、「○○誘導体」という言葉は、「○○」と同じ分子構造の骨格を持つ物質を意味します。 (「○○」の水素を他の基に置き換えたもの) この場合、その「○○誘導体」は必ずしも「○○」から直接合成したものに限りません。 (例えばアセチレン1分子に塩素1分子を付加させてできる1,2-ジクロロエチレンは、その骨格からエチレン誘導体になります) 一方の「派生物」ですが、むしろこちらの方が「その物質から直接得られたもの」を指すように思います。 (上の例で言うと、「1,2-ジクロロエチレン」は「アセチレン派生物」になる、と) ただ、[医学]と注意書きされていることからすると、これは化学物質以外に対して「derivative」の語を訳す際に使用している可能性もあります。 (例えば胃粘膜に対して、そこにできた腫瘍を「胃粘膜の派生物」という可能性。但し、実例を見たことがないので間違ってるかもしれません) なお、例えば医薬開発での契約で「この研究の際に発生した全ての派生物に関する権利は」といった場合の「派生」は、全く意味が違ってきますので、和訳される際には注意が必要と思います。
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- shkwta
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ある化学物質に対して、その構造の一部が異なる物質を、元の物質の「誘導体」といいます(「派生物」とはいいません)。 http://www.earth-pure.com/ush/respiratory/respi001.html この「派生物」は誘導体のことでしょう。 派生物という用語が使われる分野についてはよくわかりませんが、「無意識の派生物」(情動など)といった精神医学関係とか、「血液の派生物」(血清など)といった使い方がありそうです。 「ある作品の派生物」(解説書など)とか、「動植物の派生物」(生薬など)といった使い方もあると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。自分でもさらに調べたところ、「派生物」という言葉は医学分野では、どうやら発生学と精神医学でよく使われているようです。
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ご回答ありがとうございます。自分でもさらに調べたところ、「派生物」という言葉は医学分野では、どうやら発生学と精神医学でよく使われているようです。