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ニュートンと錬金術

アイザック・ニュートンは、物理学においてニュートン力学など多大な功績を残しています。 また、ニュートンは化学(錬金術)にも多大な時間を研究に費やしていたと知りました。 しかし、ニュートンほどの人が何故、化学(錬金術)では功績を残せなかったのでしょうか? その理由を教えて頂けないでしょうか?

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  • pyon1956
  • ベストアンサー率35% (484/1350)
回答No.3

錬金術にもいろいろあるのですが、ニュートンのはかなり神秘学や哲学に傾いていたのではないかと想像されます(その動機から)。 案に相違して、金を作ろうといろいろ胡散臭いことをやってみた方がなんらかの結果が得られたことだと思います。 まあ金はできないですけど。 一方で当時それなりに完成していた錬金術の文献は、たとえばエメラルド板なんてのを読んでみると解りますが、「なんのことかさっぱりわかりません」。やたらと象徴的というか、わざと解らないように書いている。その上、元々少々あやしい内容なのでますますわからないのです。 ニュートンがどのように研究していたにせよ、全く独自の研究をしていたとは信じられません。しかしニュートンの時代にはそろそろ自然魔術や錬金術は解体しはじめていました。つまり物理学と数学と化学と哲学と神秘学などにですが。 いわば彼らは最後の魔術師だったわけで、物理学や数学というよりも自然哲学・自然魔術の文脈において仕事をした最後の世代だと思います。現在のジャンルで言えば数学者で物理学者ですが。その思想はコスモロジー、全宇宙を覆う一つの理性と理論、というようなものであったでしょう。ですからそういう意味で大きな仕事をやり遂げたにせよ、宇宙論を化学に応用するにはまだとても時間が足りなかったのは明らかでしょう(原子の構造がわかってはじめて化学と物理学が共通の根拠を持つようになりますが、それは畢竟20世紀のことです。 ついでにひとこと。ニュートンほどの人、っていったって300年前の人ですから。彼はキリスト教の中でもかなり特異な宗派であるユニテリアンなのですが、「世界の歴史」についてとんでもないことをいろいろ書いているようです。(「改定古代王国年代学」)炯眼もないわけではないにせよ、現在から見れば問題にならないことがほとんどです。当然創造説なんで、天地創造は何年前かなんてのを書いてますが千年単位の数字です。またエジプト統一が紀元前900年代なんていうあり得ない数字を書いています。つまるところ、化学の分野で特に大きな功績がなくても不思議ではありません。

amayan01
質問者

お礼

ありがとうございました。 ここまで詳しく説明していただき大変参考になりました。

その他の回答 (2)

noname#62864
noname#62864
回答No.2

ニュートン力学というのは、数学的にも整然としており、極めて論理的に構成された学問体系になっています。 それに対して、少なくともその時代の化学というのは、元素の概念も不完全で、学問体系を構築できる状態ではなかったとも言えるでしょう。 ニュートンが錬金術にはまったとも言われますが、その時代の最先端がそういうレベルであったということだと思います。錬金術の化学分野への貢献は大きいでしょうが、ニュートンが活躍できる状況にはなかったということでしょうし、ニュートンの化学的センスというのが物理的なセンスほどではなかったと言えるかもしれません。

  • keydaimon
  • ベストアンサー率28% (80/285)
回答No.1

原子というものすらはっきりとわからなかった時代に、そもそも、錬金術にはまっていった、という事実だけでもおおきな功績かもしれません(笑) 現在でも、例えば鉄から金を作るのが非常に難しい(原子核をいじくれば不可能ではないが、実質上はほぼ不可能?)ように、その技術は当時成し得るものではなかったことですが、しかしその副産物として化学が発展するきっかけを作ったということは偉大なる功績だと思います。答えになってなかったらすみません。

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