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グローバリゼーションについて質問です。

大学で国際政治を専攻しているのですが、わからないことが多々あります… 今日のグローバリゼーションの背景には、1971年のニクソンショックによってアメリカが国際公共財を補う力を低下させ、日本やドイツの高度経済成長があると聞きましたが、このことがグローバリゼーションの背景といえる理由がわかりません。 また、グローバリゼーションの拡大によって負の側面として、「大量の資金が短期間で移動し、投機的になるため、金融の不安定化を招く」というのですが、このしくみもイマイチ理解に苦しみます。 どういうことなのでしょうか?よろしくおねがいします。

  • 政治
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noname#26108
noname#26108
回答No.1

かなり大まかなとらえ方ではありますが、簡単にまとめてみると、こんな感じだと思います。 ニクソンショックの事に関しては検索すればいくらでも出てきますので詳しく書きませんが、それまでは圧倒的な経済力と軍事力を基にした、国際公共財を供給できる唯一の存在であったアメリカですが、ニクソンショックとそれに伴う金・ドル本位制の崩壊によってドルの国際通貨としての地位が低下し、経済力を以前のように発揮できなくなります。代わって台頭してきたのが、第二次世界大戦の敗戦による荒廃から復興を終え、台頭してきたドイツと日本です。両国とも、第二次大戦後の東西冷戦の波に乗って経済復興を果たし、1970年代には西側陣営でも有数の経済力を身につけるようになりました。そして、アメリカが補いきれない国際公共財の供給を含めた、あらゆる経済活動を行なうようになっていったのです。 つまり、アメリカ対その他小国が大勢、といったときのモノやカネの流れが、アメリカだけでなくドイツや日本というプレイヤーが登場する事によって、多くの国がアメリカとだけでなくドイツや日本とも、また、ドイツや日本もアメリカやお互いの国との間で経済的な結びつきがより深まっていくようになりました。このような背景が、今日のグローバリゼーションの元としてあるわけです。 また、金融の不安定化の部分ですが、ネットワークや交通機関の発達によって、人やモノやカネや情報の流通は、昔とは比較にならないほど緊密に、かつ、すばやいものになっています。これはグローバリゼーションの進展とともに可能になった事は理解できると思います。 さて、昔は海外に資金を移す事にも様々な手続きが必要だったのが、今日ではパソコンの前に座ったまま簡単にできるようになりました。こうして世界中から金融市場に流れ込んだ資金は、運用しないと利益を上げられませんので、儲かる可能性のあるあらゆる市場や取引に向けてなだれ込むようになりました。 その結果どうなるか、例えば通常は取引量が10億円程度の市場に、1兆円の資金が流入したり、流出したりすると、その市場の変動はものすごいものになります。市場変動が激しくなると、儲かるときは物凄いですが、損をする時も物凄いものがあります。結果、市場は不安定さを増して、リスクが高くなっていきます。ましてや、今は世界中の市場がオンラインでつながっている状態です。一つの市場の出来事はあっという間に世界中へ伝染していきます。こうした事が、金融の不安定要因となります。 実際には、現実の取引事例なんかを見てもらえればより詳しく理解できると思います。 NHK出版の「マネー革命」三部冊を入手していただき、熟読する事を進めます。グローバリゼーションが進展するなかで、どのようなリスクがあるのかが、実例を元に詳しく紹介されています。 以上、かなりはしょって説明した部分が多いので、できれば経済史や金融関連のテキストとあわせて勉強していただきたいと思います。

marumaru-33
質問者

お礼

本当にどうのありがとうございます!! すごく理解できました!!

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  • bigskull
  • ベストアンサー率23% (112/479)
回答No.2

まだ詳しく勉強しているわけではないので、自分のわかる範囲ではしょって回答します。 戦前のドル・ポンド・フランのブロック経済体制の反省のもと、ブレトンウッッズ会議で金とドルの交換を保証したことからドルが唯一の国際通貨として機能するようになり、為替レートがドルに対して固定され、IMF体制・ブレトンウッズ体制が築かれ、世界の金の8割を保有するずば抜けたアメリカの経済力に戦後の国際経済秩序が依存することになったわけです。 グローバリゼーションの土壌は世界経済の復興を促進(IMF)し自由貿易化を目指す(GATT)など、既に戦後からありましたが、戦費増大によるアメリカの金保有量の低下→金ドル交換停止→金ドル本位制の崩壊→変動為替制への移行(→資本の流動化)・第4次中東戦争の勃発→OAPECの石油輸出制限→石油価格の急上昇→イライラ戦争→スタグフレーションという一連の流れの中で、先進国の工業のハイテク化・サービス産業への経済構造の転換・海外への工場移転、新興国の外資導入・工業化・経済成長が急速に進み、経済の世界化が一挙に成し遂げられたわけです。 >「大量の資金が短期間で移動し、投機的になるため、金融の不安定化を招く」 新興国では外資の導入が経済発展の大きな要因になったわけですが、外資への依存度の大きい国で外資がいっきに引き上げてしまったらどうなるでしょう?大変です。 タイバーツ暴落に始まるアジア通貨危機もそれが原因して起きたと言われています。

marumaru-33
質問者

お礼

どうもありがとうございます!! 理解に役立ちました★

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