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医療専門家の方へ

<患者よ、癌と戦うな>の近藤先生と、抗がん剤はできる 限り推奨している平岩先生など、化学療法の使用について 双方の意見があります。お二人とも日本のトップレベルの 医師なのでどっちが正解なのか素人の私には全くわかりません。 医療専門の方に化学療法の使用についてご意見を聞かせて ください

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  • pathology
  • ベストアンサー率55% (49/88)
回答No.3

「癌」とひとことで言ってしまいますが、 (1)外科的に完全に切除できる症例 (2)化学療法・放射線療法で完全治癒できる症例 (3)完全治癒が望めない症例 (4)(3)の例外 に分けて考えなくてはなりません。「分ける」と言い切っていますが、(1)かそれ以外かの線引きも難しいのです。しかし、これ以上複雑になるのを避けるため、ここでは「正常臓器、全身状態に大きな障害を残すことなく癌を全て切除できる」という表現で割り切ってください。 (1)(2)は、悩むことも迷うこともありません。するべきことをして完治すれば終わります。 (3)の場合、「癌とどう対峙するか」が問題になります。いろいろありますが、単純化して羅列してみると、 (a) 患者が死なない範囲で、何が何でも取れる限りの癌を切除して、術後に化学療法、放射線療法を続ける。 (b) 患者になるべくダメージを与えない範囲で出来るだけ切除して、術後に化学療法、放射線療法を続ける。 (c) 手術しないで、できるだけ強力な化学療法を行う。 (d) 手術しないで、適当と思われる程度の化学療法を行う。 (e) 手術しないで、できるだけ強力な放射線療法を行う。 (f) 手術しないで、適当と思われる程度の放射線療法を行う。 (g) 正当な医療機関の治療を断り、怪しげな病院、民間療法、祈祷師にすがる。 (4)当初は(3)と診断された患者さんの中にも、運よく(2)の経過をたどる可能性は残されています。また、化学療法・放射線療法で腫瘍が縮小して、(1)の道へ進む症例もあります。さらに、この分野は日進月歩であるので、新しい治療法によって(2)(1)への道が開かれることもあり得ます。 以前に進行癌に侵された民放の有名アナウンサーが手術後に一旦復帰され、その後の再発に対して、名手で有名な外科医によって、不可能とも言える様な切除術を受けました。彼は回復することなく亡くなりました。 この件に限らず、外科医には「できるだけ切除したい」という傾向がありました(皆がそうであるのではありません)。癌に対して、手術が有効でない場合に対しても手術を施行しようとしたり、切除範囲を必要以上に広げて「取り過ぎ」をしてしまうこともありました。ただ、何が有効で、何が「取り過ぎ」であるかは、神ならぬ我々人間には判りません。そこで、今までの治療成績を統計学的に検討して、なるべく科学的な判断をしようと努力しています。 近藤誠氏は、「取り過ぎ」の手術、「投与し過ぎ」の化学療法に対して警鐘を鳴らしました。その功績は認めますが、近藤誠氏はアンチテーゼを唱えるあまり、少々極端なところがあり、彼の言うままを信じて行動する医師は、私の周りには誰もいません。また、放射線科医であるためか、放射線療法への不合理な傾倒も見受けられます。 平岩正樹氏は、「適切な」化学療法を目指して、保険適用外の抗癌剤を使用したり、国内未承認薬を海外から導入したりするなど、病院の採算を度外視して患者のためを考えて治療しています(と著書には書いてあります)。 どちらも実際には存じ上げないので、正確な論評は不可能です。著書から読み取ることができる範囲で、自分が患者の立場でお二人のうちどちらか一人選べ、と言われれば、平岩正樹氏の方にしましょうか、といったところです。 先に述べたように(3)の患者さんも(4)の可能性が残っている以上は、より強い治療に望みをかけたくなります。その望みに沿うようにして、「過剰な」治療をして、かえって命を縮めてしまうこともあります。また、その望みに、悪徳商法がつけこんだりします。 果たして完治が望めるかどうか、もしくは完治できなくてもより良い治療法があるか、また新しい治療法が開発されたら速やかに導入できるか、などなど「信頼のおける医師」を主治医に持てば、最善のアドバイスを得ることができます。反対に、「信頼のおける医師」の言うことを訊かずに、民間療法に惑わされて治療の機会を逸して、みすみす治る患者さんが悪化してしまうこともあります。 私が(3)の状態で、(4)の可能性がほとんど無い事を知ったらどうしましょう??? (イ)過剰な治療は避け、合理的な治療を続けながら余命を自分らしく生きる。できるだけ自宅・職場で活動する。旅行もしたいなあ。 (ロ)癌が憎くて憎くてたまらない。何が何でも癌を退治したい。そのためには、治療後に全身状態が回復しないままで終わってしまう可能性が高くても、万一の奇跡に賭けてみたい。 (ハ)何もかも理解できない。恐怖で錯乱している。親切ごかしに近づいてきた悪徳商法に惹かれ、主治医の言うことに耳を貸さない。 まさしくcirujanoさんのおっしゃるとおりなので、無断引用で申し訳ありませんが、敬意を込めてそのまま繰り返させてください。 『人生観もその人によって違います。それぞれの信念に近い治療を選ばれるのが良いと思っています。』

ingrratera
質問者

お礼

pathology先生、またまたご回答ありがとうございました。 近藤先生は日本でトップレベルの医師だと存じていたので 彼がそんなことを言うなんて、、と思ってたのですが、 彼の言うことがすべて正しいわけではないのですね! あと私は早期癌でも癌と戦うな…と誤解していたようです。

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その他の回答 (2)

  • cirujano
  • ベストアンサー率48% (187/389)
回答No.2

難しい問題です。 どちらが正しい、間違いとは一概にいえません。 個人的には平岩先生の意見の方に賛同しますが、近藤先生もまるっきり嘘を言ってるわけではないですし。。 ただ、我々臨床医からすると、近藤先生の意見は極論過ぎてついていけない、と思うこともあります。 癌の治療に関しては、まだわからないことが多く、5年、10年単位で方針が変わる可能性があります。 だから、医師自身も迷っており、いろんな意見がでてくるわけです。 今正しいとされている治療が将来も正しいとされているのかはわかりません。病気は個人によっても違いますし、また、人生観もその人によって違います。それぞれの信念に近い治療を選ばれるのが良いと思っています。

ingrratera
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。医師によって全く考えが 違うのですね。医療にはすべてもマニュアルがないのですね

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  • chihhiro
  • ベストアンサー率0% (0/1)
回答No.1

長くなりますが・・。癌の種類によります。化学療法には、癌に対する感受性があり、ぜったにしたほうがよいと思われる化学療法から、ほかにすることがないから、何も治療しないわけにはいかないという原理に基づいて行われるものもあるのは確かです。確実に化学療法を行ったほうが生命予後がよいものには、Drも化学療法をお勧めします。年齢、精神状態、体の状態によってもかわってきますし、副作用もあります。結局は御本人の意思とDrのあいだでよく検討しなければならない問題だと思います。  主治医の先生に率直に質問してください(もしくはセカンド・オピニオンもご検討ください)。今どのような状態なのかをはっきり聞くことがその後の決断を大きく左右します。  医師ではありません。ご了承ください

ingrratera
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました!ケースバイケースなのですね

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