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ソ連が崩壊した理由を教えて下さい
ソ連が共産主義国家として、もしくは共産主義国家として成功する前に崩壊してしまった理由を教えて下さい。
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大きく分けて2つの理由があります。理論と実際の矛盾面からと国際競争の面からです。 1.理論と実際の矛盾 マルクスの共産主義理論によると、資本家が労働者を搾取して資本の蓄積を行い、労働者に還元しないため、労働者が革命を起こし共産化するのです。 そして、新たに生まれる共産主義社会は、資本主義社会が労働者を搾取して作り上げた資本蓄積を引き継いで発展することになっています。 ところが、実際には資本主義の進んだ国では修正資本主義(資本主義によって得られた利益を、労働者にも分配することによって、資本家と労働者がお互いに妥協点を見出し、革命を起こさない。)が一般化しました。 そして、実際に共産主義革命が起こったのは、農業国から工業国になりかけた、資本家が経営者として未熟で労働者を搾取することしか知らない、資本の蓄積のまだ進んでいない国でした。 これらの国では工業化に際し、農民・労働者を国家が搾取して資本の蓄積を行なうしか方法がありませんでした。ですから、社会が豊かになってくると、労働者が資本家に対してではなく国家や共産党に対して革命を起こす事となりました。(中国はソ連の失敗を見て、経済の資本主義化に方向転換しました。) 2.国際競争 社会主義体制をとった共産主義諸国は、自由主義体制の資本主義諸国と競争することとなりました。しかし、人口・資源・生産力・市場など、経済力は世界の4分の1程度でした。ところが、軍事・技術においては対等の競争を余儀なくされ、共産主義国は無理を重ねました。 社会主義国の盟主であったソ連は、無理を重ねたことで社会に矛盾が蓄積し、経済力がこの競争を支えきれなくなって、崩壊に至りました。
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- mmky
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ゴルバチョフが推進した「ペレストロイカと グラチノフ 」が主な理由ですね。つまりゴルバチョフは「改革推進と情報公開」を推進したのですが、これは共産主義国家維持には反対のものだったのですね。自由資本主義社会の思想そのものであったということですね。特に「情報公開」が共産主義国家の天敵でしたね。 だから北朝鮮や中国も必死に「情報公開」を押さえ込んでいるのですね。ソ連崩壊は「情報公開」のある国家は共産主義国家ではいられないという良い証明でしたね。つまり、国家は自由な個人の集合でしかないということですね。
お礼
ありがとうございました 「情報公開」は大切なものですね
- chico-is
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1 まさか崩壊するなんて そんな時代にアメリカのキッシンジャー国務長官がソピエトの崩壊を予言していました。 要点 毎年100万トンの小麦をアメリカから買う事。に対してソビエトは緯度が高いから穀物が出来ないと。同じ緯度でカナダでは穀物がとれる。 10人に一人の共産党員がいる。多すぎる。 コルホーズ ソホーズ の自然を相手の農作業に、タイムカードで働く矛盾。 全てが国営企業のために、社員も企業も生産性や技術などの努力をしない。 アメリカとの軍事競争が経済破綻の要因になった。 アメリカの場合も同じ状況であったが、技術 経済で優れた友好国が有ったために、分担できた。イギリス フランス 西ドイツ 日本など。 対してソビエトは対ココム制限で高度な技術を制限された。 ゴルバチョフが言った、必要な物を貿易で手に入れる事でなく、近隣諸国への軍事介入で手に入れてきた為に、高い買い物をし続けた。戦費ほど高い物はない。 モスクワとシベリアの1週間以上かかる鉄道を改善しないでそのままの旧態依然にとどめ、シベリアの開発にほとんど予算を使わなかった。 いろいろありますが、国家が崩壊する要因は複合的に起こるのであって、どれとは決めがたいと考えます。
お礼
ありがとうございました 確かに、国家が崩壊する理由は一つではありませんね 複合的な視野を持つことが大切だと気づかされました
- FCSGJ
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難しい話ですが、一般論としては 社会主義独特の低生産性(生産意欲低下傾向)+民族の多さのせいでしょうね。そもそも、市場競争がないために、技術が進歩しない、つまり、どんなに働いても みんな同じ給料しかもらえないんです。 例としては、ソ連時代に作られた車なんていうのが面白いでしょう。すぐ、壊れたらしいですから。
お礼
ありがとうございました やっぱり国民の活力がなくては国家は成立しないのですね
お礼
ありがとうございました 「労働者が国家に対して革命を起こすことになった」という話は、他のHPには書かれていないものだったので参考になりました 新しい視点が持てて良かったです