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国連について

Q891781の回答

  • Q891781
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回答No.5

 N.Y在住なのですか!いいですね。さて、国連の分担金ですが、実質一番払っているのは日本です(約2割)。次がドイツです。アメリカは未納分を差し引いて第3位です。この三カ国で国連分担金の約50%を占めています。ちなみに残りの常任理事国四カ国の合計は15%にも達しません。  拒否権ですが、そもそもこのようなものは国連憲章には明記されていません。それなのになぜこのような文言が産まれたかといいますと、国連憲章第27条の3項に「すべての事項に関する安全保障理事会の決定は、常任理事国の同意投票を含む9理事国の賛成投票によって行われる」とあるからです。ようするに常任理事国の同意投票=それを拒否した場合は成立しないから「拒否権」と命名されたのです。  次に第27条の成立事由ですが、もしこの拒否権が無くなればどうなるか。「国家の平等」が誕生すると思います。「個人の平等」は聞こえがいいですが、これはあくまでも機会均等という意味の平等です。頑張って勉強したり働いたりしている人と、怠けてばかりで働きもしない人の実質的な権利は社会において全く違います。それと同じく「国家の平等」は聞こえはいいですが、僕は非常におかしな現象を生み出すと思います。  国連運営のために多額の負担金を支払い、国際貢献を積極的に実践し、世界の安全のために紛争解決目的で国民の命を犠牲にしている国と、国際法を平気で破り、世界の治安を乱している国の「発言権」がもし同じだとしたら、ただ単に数の論理だけを是としたら、世界の安全保障はボロボロになってしまうと思います。なぜなら、ほとんどの議題は皆の都合で決定されてしまい、自己中心的な国連になってしまうからです。  現在も常任理事国の好き勝手ではないかとおっしゃるかもしれませんが、一応P5(アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国)は先の大戦の戦勝国であり、世界の治安を自国民の血を流して守ったということになっているから致し方ないのです。したがって、拒否権を無くしても精神的な充足感はあるかもしれませんが、実質的な利点はないと思います。  これらを踏まえた上での日本の常任理事国入りですが、ご存知の通り日本には世界の秩序を維持するための意志がありません。国連の武力行使決議が発動されても参加したいと明言していますから。したがって現在のP5と同じ役割を果たすことは不可能です。それなのになぜ常任理事国入りにこだわるのかとastonさんはご指摘です。  理由は簡単です。N.Yの国連本部ビルでは毎日P5の会合が開かれます。ここで世界の様々な情勢について議論がされています。そしてここでの議論を基に、他の国連加盟国が切磋琢磨して動きます。ようするに、このP5の会合の仲間入りをするということは、世界の“情報”を把握でき、世界の動向を“操作”する一員になるということです。この“情報と操作”が一因です。  それからもう一つ。今現在では日本は何もできません。しかし少しずつ、日本は国連の最大の役割である「世界の秩序の維持」に関与したいという希望があります。そのためのまず第一歩として国連常任理事国入りがあります。何もできないから入らないではなく、入ってからなんとかしようという発想だと思います。下記に参考URLを添付しておきます。  長々と拙速な文で申し訳ありませんでした。N.Y滞在。本当に羨ましいですw。お体に気をつけて、日本魂を発揮してがんばってください。

aston
質問者

お礼

わかりやすい説明をありがとうございます。 日本・ドイツと敗戦国が上位を占めていて、まさにWW2の罰金を払っているようですね(笑)残りの常任理事国4カ国の合計が15%に達しないというのは驚きです。なんとも理不尽な。。国連は、日本とドイツが抜けたら大変ですね。 世界の情報を得ても日本にそれを操作する手腕があるのか。。あるいは、国連自体にそんな力があるのかも疑問ですよね。 日本ももう少し図々しく、「お金は出さないけど口は出すよ、それがどうした」的な厚かましさを身につけて欲しいです。そうしないとジャイアンに搾取される金持ちのび太から脱出できません! NYのバーでビールを飲みながら、日本代表がんばります!

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