森林吸収源目標設定について

このQ&Aのポイント
  • 政府の「京都議定書目標達成計画(案)」において、森林吸収源の削減目標が設定されています。
  • その削減目標は1990年のCO2排出量に対して3.9%に相当する48万t(CO2)です。
  • しかし、この数字の妥当性や実現性については疑問があり、施策を考える必要があります。
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吸収源の目標設定について

政府の、「京都議定書目標達成計画(案)」というのを読んでいるのですが、どうしてもよくわからない点があります。 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ondanka/pc/050330keikaku.html この中で、「森林吸収源」について、「1990年」基準で、「48万t(CO2)」が、削減目標(森林吸収源を増やす、ということ)とされています。これは、1990年のCO2排出量に対して3.9%に相当する量だそうですが... そのほかの目標(エネルギー起源CO2など)については、その難度や実現性についてはともかく、考え方としては理解できるのですが、この数字ははたしてどの程度妥当なものなのでしょうか。正直、むしろ緑が失われていくように感じる昨今、自分には途方も無い数字に思えてしまいます。 はたして、どのような基準で算出されたものなのでしょうか。現実的な値なのでしょうか。これを達成するためには、どのような施策が考えられるのでしょうか。 大雑把な質問ですみませんが、よろしくお願い申し上げます。

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  • easylife
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回答No.3

>教えていただいたところの文書もまだ読み終わっていないのですが、もしかしたら、吸収源の算定ルールもまだ確定していないのでしょうか。(ところどころ、そのようなことを匂わせる記述もある。) 私も技術的な課題の詳細となると、詳しい説明はできかねるのですが、具体的な見込み吸収量の数値(推計手法)は提示されていないかと思います。 次のリンクの中にある、「5.背景 京都議定書の概要」というページの中の、「3.排出・吸収量の把握(第5条)、報告(第7条)及びレビュー(第8条)」というところをご覧ください。 この件に関する予定が載っています。 同じことは、京都議定書の第5条第1項にも書かれています。 環境省「気候変動枠組条約第6回締約国会議(COP6)について」 http://www.env.go.jp/earth/cop6/index.html 環境省「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」 http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/kpeng_j.pdf 以下のサイトでは、温暖化についていろいろ解説があり、「よくある質問」などで、海外との交渉のこれまでの経緯についても調べられます。 全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA) http://www.jccca.org/ また、外務省のCOP10のページに、IPCCの方法で吸収源を算定するとの記述が見えます。 しかし、具体的な計算をするのは各国に任せられているということだと思います。 外務省「気候変動枠組条約締約国会議第10回会合(COP10)概要」 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kiko/cop10/cop10_gh.html 私にも分からない部分が多いので、今回は「自信なし」とさせていただきます。 環境省等のHPに、審議会等の情報、決定した事項等が随時載ると思いますので、よろしければチェックしてみてください。

anachronism
質問者

お礼

ご丁寧にありがとうございます。 おかげさまで、おぼろげに数値の位置付けが見えてきたように思います。 おかげさまで、取っ掛かりが得られたように思います。これからは何とか自分で調べてみます。ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • easylife
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回答No.2

>結局、実際に吸収量が増えたかどうかではなく、単に計算上の話であるということなんでしょうか。どうも、林業の素人には、なかなか真意をつかめません。 真意をつかみづらいのは、役所独特の語り口も関係あるかもしれないです。 基本的に、誰にも否定できないはずのこととか、極めて理想的なこととかしか言わないです。 森林の適正管理が他のことより優先順位が高くても低くても、やると決めたら立派な理由を付けて実行します。 「森林保全は生態系の保護又は回復の観点から重要であり、温暖化対策にもなる」などと言えば、これを否定できる人は誰もいませんよね。 役人は、個人の理想とか熱意とかだけで適当なことを言うことは絶対にないです。 それは痛い目を見ることを知っているからです。 万人に対して通じるかわりに、万人が面白みを感じなかったりするわけです。 部外者が役人たちの抱いている本音を突き止めることは、確かに難しいです。 世の中にそういう仕事をやってくれる人がいなければ、それはそれで困りますけどね。 私も、ある自治体で公害行政に携わっておりますが、特に林業や温暖化対策の専門化とかではないので、次に述べることは一つの意見として受け取っていただければと思います。 森林を適切に管理すれば森林の植物がよく生育でき、木はもちろん下草や動物たちも繁殖できますね。 だから吸収量は増え得ると思います。 しかしカウントできる森林面積の変化率ほどには吸収量は変化しないのではないかと、直感ですが思います。 これは、どちらかというと、そういう科学的な問題というよりも、法というものの性質で、つまり大事なのは要件を満たすかどうかである、という話のような気がします。 つまり、確かに吸収量も増えるのかもしれないが、最重要事項は我が国が京都議定書によって課せられた義務を達成することである、という行政上の都合です。 なんだ、と思われるかもしれませんが、行政にとってはこれは極めて重大な問題です。 京都議定書を実効性あるものにするためにも、議長国が達成できないような事態だけは避けたいはずですね。 こんな調子で本当に温暖化を防げるのだろうかとお考えでしょうか? 私は、実際には温暖化を「防止」することは不可能だと考えています。 ただ、「緩和」するだけです。 温暖化はします。 というより既に温暖化し続けているのであって、防げません。 しかし、だからといって何もしないで手をこまねいていてよいものでしょうか。 温暖化の影響はいろいろ考えられますが、特に南の島国が消えてしまうのは大変に申し訳ない話ですね。 何の努力もしないわけにはいかないです。 >もちろん、調べてはいますが、なかなかたどり着けませんし、たどり着いたところで用語やら基礎知識やらでなかなか理解するのは難しいものです。それで質問させていただいた次第です。正直、そういわれてしまうとつらいものがあります。御理解いただければ幸いです。 失礼いたしました。 最近は少し、質問者の方に対して不信感を強く持ちすぎていたのかもしれません。 anachronismさんは全然anachronisticな印象を受けませんし、勉強熱心な方なようなので、私ごときの回答で役に立つことがあるのでしたら喜んで協力させていただきます。 パブコメで意見を出されるのかもしれないと思い、そうであれば準備をされてからお出しになったほうがいいとも考えましたので、そういうこともあって申し上げました。 申し訳ありませんでした。

anachronism
質問者

補足

お気遣い恐れ入ります。 当方は一技術者で、環境保護団体や政治団体でもありませんので、興味は現在の政府案の実現性と実効性です。 温暖化ガスの削減目標や、グリーン開発計画などについては、門前の小僧なので何とか理解できるのですが、森林相手は勝手が違いまして.... 教えていただいたところの文書もまだ読み終わっていないのですが、もしかしたら、吸収源の算定ルールもまだ確定していないのでしょうか。(ところどころ、そのようなことを匂わせる記述もある。) まだまだわからないことだらけです。お助けいただければ幸いです。

  • easylife
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回答No.1

anachronismさん、こんにちは。 「途方も無い数字」に感じるとのことですが、私の感覚では、日本は非常に緑豊かな国だと思っています。 確かに都市部ではどんどん緑が失われていますが、地方には広大な森林が残されています。 緑化の問題は、人口の都市部への移動、つまり過疎・過密の問題とも関りがあるのです。 これだけの莫大な量の森林を持ちながら、それを有効活用しない手はないかと思います。 記憶では、京都議定書において、CO2吸収源として算入できる森林には管理状況等に関する一定の条件があり、森林による吸収は必ずしもその国の森林面積に比例するものではなかったかと思います。 つまり、逆に間伐等の管理をしっかり行って対象となる森林を増やせば、相当の削減が見込めるということになります。 日本の現状を考えると、経済面で削減するのははっきり言ってかなり苦しそうですから、森林への期待は高そうです(最近では、海外から買った排出権でCO2削減量の大部分を賄うという方法が現実味を帯びてきているようです。)。 また、「3.9 %」というのは、「6 %削減の内訳の一つとして組み入れてもよい森林吸収源による削減の上限」として、議定書によって日本という国について決められた値であって、日本国内の森林で確実に削減できるであろう量、という意味とは違うかと思います。 ただし政府はこの削減可能性について、ある程度の自信を持っているようでもありますが。 「地球温暖化対策推進本部」は内閣に設置されていますが、多分、環境省や経産省が開催する検討会か何かの結果を基にしていろんな方針を決定しているのでしょう。 森林については環境省が担当になるかと思われます。 このご質問のように、行政の施策について質問される場合は、できれば国や自治体のホームページである程度調べてから質問されるといいかと思います。 結構いろんな情報が載っています。 参考URLに示した、環境省HP内の「地球環境・国際環境協力」というページを見てみてください。 この中の「森林吸収源対策」という部分を読んで、研究してみてください。 最後に。 パブコメ(パブリックコメント)で有用な意見を出すためには、それなりの専門的な知識が必要であることが多いです。 それは、上記のごとく、行政が出す案は普通、専門家に検討させた後で発表するからです。 もしもご意見を出すことを考えてらっしゃるのでしたら、よく研究をしてから出されることをお勧めします。

参考URL:
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/domestic.html#6
anachronism
質問者

お礼

どうもありがとうございます。 リンク先を探して、なんとか、 ○件の目標量が、日本の森林の7割(!)に相当する量であること ○実際に森林が増えなくても、ある条件を満たせば現在ある森林を「吸収源」としてカウントできるらしいこと は、わかりました。 結局、実際に吸収量が増えたかどうかではなく、単に計算上の話であるということなんでしょうか。 どうも、林業の素人には、なかなか真意をつかめません。 > 行政の施策について質問される場合は、できれば国や自治体のホームページである程度調べてから質問されるといいかと思います。 もちろん、調べてはいますが、なかなかたどり着けませんし、たどり着いたところで用語やら基礎知識やらでなかなか理解するのは難しいものです。それで質問させていただいた次第です。 正直、そういわれてしまうとつらいものがあります。御理解いただければ幸いです。

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