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臨床心理士指定大学院に合格するためには
現在大学3年生、来年、臨床心理士指定大学院を受験しようと思います。しかし、現在専攻している分野とまったく異なる心理系の分野なのでどのように勉強していけばいいのかわかりません、本当に早く動かなければならないと思っています。アドバイス、回答お待ちしています。
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心理学についてある程度勉強していらっしゃるなら、 最良の方法は「受験したい大学で、指導を受けたい教員のゼミに参加させてもらうこと」です。 その先生がどのような分野の研究を主に行っているのかわかりますし、 うまくいけば、その大学の大学院生などから、 受験勉強に関する情報を得られます。 仲良くなれば、 過去問を譲ってくれたりするかもしれません。 大学院受験では大学によって出題傾向が違っており、 それぞれの大学に応じた勉強が必要になりますので、 過去問を手に入れるのは最低限の準備ですが、 学校独自の情報が有ると無いとでは大違いです。 (もちろん、心理学の基礎的な勉強は完成していることが前提です。) ただし、ゼミは外部には開放していない学校も多いと思います。 その場合は講義科目でもかまわないので、聴講しておくと良いでしょう。 しかし、心理学はまったく初めてで、 どこから手を付けたら良いのかもわからないという場合、 手っ取り早いのは、 大学院受験向けの予備校に通うことかもしれません。 最近では大学院入学者の中にも、 予備校経験者の割合がかなり高まってきています。 大学教員の中にはこういった予備校の存在を快く思っていない人もいますが、 黙っていればバレることはありませんし。 予備校講師の教え方が上手いのかどうかは知りませんが、 少なくとも、どういうことを勉強すればよいのかの目安にはなるはずですし、 過去問の解説くらいはしてくれるでしょう。 独学で勉強したいという場合、 大学院受験への道筋を知る上で便利と思われる、 こんな本が出版されていました。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820742590/qid%3D1107883200/250-0923848-8777032 受験に向けてどのような準備をしておけばよいのか、 おおまかなロードマップが示されています。 たとえば、そもそも大学院とはどんなところなのか、 学校はどのように選ぶか、研究室訪問はすべきか、などなど。 こういったことは、心理学科の学生でも意外とわかっていないんですよね。 また、少ないながら、過去問の解説も出ています。 (「合格体験記」という名の予備校宣伝の章が付いているのは目障りですが。) そして、実際の勉強ですが、 最低限、以下のような心理学概説本はマスターしたいところです。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130120417/qid=1107884518/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-0923848-8777032 心理学といえばフロイトやユング、カウンセリング・・・と思っていらっしゃる場合、 このような「大学で教える心理学」の概説書を見ると、 かなり面食らうのではないかと思います。 しかし、臨床心理学は心理学の中の一分野でしかなく、 学問的な心理学の範囲としては、 むしろ臨床心理以外の分野が非常に大きいのだ、 …ということは覚悟しておいたほうが良いでしょう。 また、上記でご紹介した本に限らず、 心理学の概説書は何冊か買われると良いでしょう。 また、臨床・発達・社会・学習・生理・統計など、 心理学の各分野の専門書も最低2冊ずつくらいは手元に置くのが理想です。 それくらい揃えておけば、 過去問などで何かわからないことがあったとしても、 いずれかの本には出ています。 最悪なのは、「心理学辞典」だけで済まそうとする人です。 辞典はちょっとしたことを調べるのには便利ですが、 これだけで済まそうとしていると、体系的な勉強はできません。 (授業で学生が「辞典に出ていなかったのでわかりません」などと言うと、 教える側としては開いた口が塞がらなくなります。。。) そして受験の決め手は英語ですが、 以下の本を買うか、図書館でコピーし、 とにかく「心理英語」に慣れてください。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0155050699/ref=pd_sim_dp_3/250-0923848-8777032 私が大学院生になったころもそうでしたが、 このシリーズは大学院受験勉強の必読書です。 いかがでしょう? 最後に、念のために申し上げますが、 「興味がある」という程度なら、 臨床心理士を目指すのはやめたほうが良いですよ。 指定校を卒業しても就職はありませんし、 臨床心理士になれても就職はありません。 非常勤の仕事をいくつも掛け持ちし、 爪に火をともす生活が続く(下手すれば一生続く)ことを覚悟の上で、 それでも臨床心理をやりたいと言うのなら、もちろん止めはしません。 悲観的なことを書きましたが、 職にあぶれている人間が大勢いる世界ですので…。
お礼
返信が大変遅くなってしまい申し訳ありません。 長くにわたるアドバイスありがとうございます。私としては、臨床心理でけではなくほかの分野ともあわせて考えていけたらなぁと思っています。 なんだかんだで、もうすぐ試験ですが、本気でがんばってみたいと思います。