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臨床心理士の指定大学院での勉強

この春高3になります。 国公立大学志望です。 将来、臨床心理士の資格を取るための指定大学院にも進学するつもりです。 ですが国公立は私立と比べて臨床心理をしっかり学べる所が少ない気がします(汗 大学院での臨床心理士の勉強は大学で臨床心理をやっていないと大変ですか?

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  • vzb04330
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回答No.1

心理士で、看護系大学の教員です。 私自身の年代(50歳代半ば)では、臨床心理士になるためには、試験を受験するのと、実務経験者の認定という経過措置が併存していました。 私は、旧帝大系の国立大学文学部で実験心理学を学び、博士前期課程でも、実験心理学のトレーニングを受けました。 臨床心理学に関しては、学部・大学院の時代に、同じ大学の教育学部・教育学研究科の授業をいくつか受講したほか、文学部の心理学の基礎実験で、心理検査を学んでいました。 修士号を取得して、国立療養所(現在は、国立病院機構の病院)に就職し、そこで13年ほど勤務してから、大学に転職したという経歴です。 大学に転職する際に、上記のように経過措置で臨床心理士資格を取得しています。 個人的には、実験心理学など一般心理学についてきちんと学んだことが、その後臨床実践の場で働く上でメリットが大きかったと思っています。 その理由は、最近でこそ一般的になって来ましたが、基礎心理学の知識や理論を臨床実践に活かすことができる(これまでは、建前はともかく、基礎心理学と臨床心理学とは別物でした)こと、実験心理などでは、仮説を立ててそれを実験や調査など、数量的データで裏付けるという実証的な方法を用いますが、こういう考え方、人間へのアプローチの仕方は、臨床の場面でも、クライエントを多面的に観察し、さまざまな側面から理解するという点で有用であったことなどです。 以上のような、私自身の経験も踏まえて、申し上げるならば、大学の学部の段階で、狭く、臨床心理学しか勉強しないということは、あまり良くないように思います。 確かに、臨床心理士資格認定コースの大学院での学修は、講義などのコースワーク、演習(ゼミ)の他に、実習、さらには修士論文のための研究や、その執筆など大変なものがあります。 しかしながら、やはり、臨床心理士の基礎学問は、一般的な心理学にあると思います。 国公立大学を第一志望と考えていらっしゃるということですが、文学部系の心理学は、一般に実験系の心理学が中心になっています。 それに対して、教育学部系の心理学では、教育心理学、すなわち、学習、社会、臨床などが中心になっています。 そこで、国立大学であれば、教育学部の教育心理学科(教育心理学専攻)への入学をお考えになるとよいでしょう。 国立大学での臨床心理士養成コースの大学院は、教育学研究科(名称は、大学によって異なります)に設けられていることが多い現状にもあります。 以下のホームページもご参照ください: 財団法人日本臨床心理士資格認定協会:http://www.fjcbcp.or.jp/index.html 日本臨床心理士会:http://www.jsccp.jp/ また、日本評論社から発行されている「こころの科学」という雑誌の別冊特集として、養成大学院の紹介が出ていますし、いろいろな出版社からも、臨床心理士の資格を取得するためのガイドブックが出ています。 大きな書店の心理学や、資格取得の棚をご覧になるとこれらの本が置いてあるでしょう。 以上、ご参考までに。

haneboki
質問者

お礼

正直、教育心理等はあんまり関係ないのかなって思ってたりしたんですが、臨床心理を学ぶ上での基礎になってくるんですね。大変参考になりました。 今後の進路の指針が定まってきた様に思われます。 懇切丁寧な御回答ありがとうございました。

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