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英文学と人種差別
近代~現代の英文学に見られる人種観、特に差別問題について調べています。 黒人・有色人種を始め、異人種に対する差別的な表現(容姿や行動などについて)が顕著に見られる英文学作品をご存じでしたら是非教えてください。 特に、異人種の一部を野蛮な食人種(カニバル)に見なしたりするような描写が登場する作品を探しています。 いろいろ考えましたが、デフォーの「ロビンソン・クルーソー」とコンラッドの「闇の奥」ぐらいしか思いつかないのです。 他に思い当たる作品がありましたら教えてください。
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>異人種に対する差別的な表現(容姿や行動などについて)が顕著に見られる英文学作品をご存じでしたら是非教えてください 非常にたくさんあるのではないでしょうか。たとえば、『風と共に去りぬ』なんかはどうなのでしょうか(映画しか見たこと無いが)。夫の一人は、KKKの一員ですよ。主人公も奴隷の酷使をしています。 それから、『トム・ソーヤー』とかはどうですか。 それから英語じゃないと思いますが、Out Of Africa 「アフリカの日々」(デンマーク)(映画化されている) 古典的には、そう、あの「アラビアンナイト」です。近代以前だから仕方ないけれども、ひどい人種差別です。シンドバットは、黒人のことを滅茶苦茶に描写していますよ。(これは、英文学ではないですが) ただちょっと疑問に思ったのは、ロビンソンクルーソーにしても、「闇の奥」にしても、そんなに露骨に差別的ではないのではないかということですね。素朴に黒人をバカにしたり人食い扱いにしたと言うことは、どちらの著作でもないと思うのです。もし、黒人等を的確に描きつつバカにしたというのでしたら、「サルガッソーの広い海」を読んでください。あと、ヴァンダーローレンスのアフリカもの。 参考になるのは、たとえば、J.M.Coetzee White Writing (昨年、ノーベル文学賞を受賞した南アフリカの作家、私が好きな作家さんです)
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- Shimo-py
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ここでおっしゃる英文学に、アメリカ文学は含まれますか? もし含むのでしたら: ◆ハーマン・メルヴィルの作品で『モービー・ディック』(邦題『白鯨』)をはじめとする一連の船乗りモノは、そういう“未開人”の描写が出てきます。『白鯨』はちょっと手ごわい作品なんですが、「白」という色が非常に象徴的な役割を果たしており、その解釈が作品研究に大きく影響します。 ちなみに: ◆近代~現代という範囲であなたがイメージしておられるのがよく分かりません。もし文字通り「近代」の英文学を考察されるのであれば、イギリス・ルネサンス以降が範囲になります。したがって、シェイクスピアを抜きにしては語れません。念のため、アドバイスとして記しておきます。ユダヤ人に対する偏見がこもった『ヴェニスの商人』のみならず、シェイクスピア作品には今日でいうところの人種的偏見がかなり見つかりますよ。
- mon03
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追加します。 現代ものでは、たとえば、 Dahlの『チョコレート工場の秘密』 これ、ほんのちょっと前の作品ですが、すごい。 ハリポタの時代には考えられないでしょう。 あと、「ドリトル先生」にも注目すべきでしょう。 私自身は気がつきませんでしたが、論文で取り上げられたのは、 コナンドイルの「曲がった口の男」 ポーの「モルグ街の殺人」 しかし、そんなことを他人に聞くよりも、 ちゃんとした御本を読むのがよいのでは。 私の推薦は『文化と精読』です。作者は自分で調べてみてください。 他には、『ポストコロニアル理性批判』と『文化と帝国主義』が良いと思います。(前者のジェーン・エア論とか)。
お礼
コナン・ドイルの作品の中に黒人差別観があるのは、正木恒夫という人の「植民地幻想」にもありましたね。 『文化と精読』の著者は富山太佳夫先生ではないですか?この本は未読ですが、うちの大学で非常勤講師をしてらして、去年講義をとり、尊敬している先生です。 ぜひ今度読んでみようと思います。