• ベストアンサー

建物の耐震性について

今回の新潟の地震では、小千谷市の強震計で、最大加速度1500ガルを記録したそうです。 新耐震設計法で設計された建物が1500ガルの加速度を受けるとどうなるのでしょうか。 大臣認定を受ける超高層ビルや免震建物、ダンパ付建物などはどうなるのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#65504
noname#65504
回答No.2

1500ガルというのは想定外の加速度レベルですが、最大加速度の大きさでは単純に被害想定はできません。 最大加速度の発生している時間、建物の固有周期と地震加速度の関係が大きくします。 実際の波形やその周波数特性を見ていないのではっきりとはしませんが、被害報告の状況から判断して、おそらくその最大値は「ひげ」といわれるもので、耐震性にはほとんど影響しないものだと思います(特殊な構造だけでなく一般的な建物に対しても)。 また、最近の地震計は精度がよくなり、今まで計測できなかった瞬間的な加速度値が計測できるようになったことにより、大きな値を示すことが多いので、昔の地震と比較して、今回の地震はきわめて大きかったとはいえないと私は思っています。 但し今回の地震では地盤災害が大きかったようです。たいていの建物は地震の振動には耐えると思いますが、地盤自体が壊れてしまっては、耐えることができませんので、運悪く地盤自体が壊れた場合はどんな建物でも壊れると思います。 なお、大臣認定を受けるものの場合、一般の建物よりも地盤の調査をよくしていますので、地盤の破壊に対してもある程度安全性は高くなっていると思います。

その他の回答 (2)

noname#65504
noname#65504
回答No.3

#2です。 記録の分析結果が出ているホームページがありましたので、それを参考に補足します。 小千谷市の記録などを含めて今回の地震では短周期成分が卓越しており、建築物に影響する1~2秒前後の振動成分は兵庫県南部地震の方が大きく、特に兵庫県南部地震で最も大きかった1秒ちょっとの周期成分は兵庫県南部地震の半分程度でした。 短周期成分は通常距離とともに減衰しますので、直下型でかつ震源が浅かったため、このように短周期成分が多くあったものと思われます。 一般に短周期成分が多く含まれるほど最大加速度は大きくなりますが、エネルギー的には小さなものとなりますので、被害は小さくなる傾向にあります。 建物の被害については、短周期の成分はかなり大きかったことより、中低層の建物は倒壊はしなかったものの損傷は受けた可能性が高いと思います。 また、旧耐震設計で設計されたものの中には倒壊するようなものもあったことが想定できます。 なお、免震建物や超高層建物の固有周期はだいたい2秒程度ありますので、このあたりの応答値も半分程度しか出ていなかったので、超高層や免震建物が小千谷市にあっても阪神淡路大震災同様被害はほとんどなかったものと思われます。 但し今回の地震被害は、地盤の災害が大きかったようなので、地盤が壊れた場合はどんなものでも大きな被害を受けます。

参考URL:
http://www.geocities.jp/yuki_sakai1019/ngc.htm
回答No.1

今回の新潟の地震の被害状況については、後日、建築学会・土木学会より、専門的な見解が示されると思いますが、TV画面を見た限りでは、土砂崩壊の巻添えで倒壊している建物が多いようですし、巻添えで無くても古い(新耐震基準とは無縁)建物に限定されているようです。また、公民館・学校といった公共の建物(新しいものは新耐震基準に合致)に被害が無いようですから、逆に新耐震基準の有効性を裏付けているような気がしますが。 超高層ビルや免震建物、ダンパ付建物などは大規模な地震履歴をうけていませんが、動的解析・模型振動実験等も十分実施されており、まず問題はないと思われます。

関連するQ&A

  • 【免震ゴムの欠点・構造上の問題点】

    【免震ゴムの欠点・構造上の問題点】 現在の高層ビルには東洋ゴム製の免震ゴムが採用されているが東洋ゴムが設計偽装していた社会問題で東洋ゴムは高層ビルの免震ゴムを取り替えることとなった。 その免震ゴム。実は短周期振動にしか対応していないことが明らかとされた。 地震のような長周期振動には逆に揺れが大きくなって高層ビルが変形してしまうので倒壊はしないが高層ビルの構造自体は免震ゴムがあっても変形してしまうので地震後は免震ゴムを取り替えないといけない←高額 高層マンションのタワーマンションだと住民がこの多額の免震ゴムの取り替え費用を出さないといけない。 テナントタイプの高層ビルだと免震ゴムがぐねった状態、捻れて次の地震で耐えられるか分からない状態のままオーナーが放置するかも知れない。 要するに耐震ゴムは地震には効果がない。 免震ゴムは地震にとって揺れが大きくなるゴミだった。 揺れが抑えられるのは免震ゴムの幅のみ! 直径60cmの免震ゴムだと揺れ幅60cm以上の横揺れで壊れる。 柱が1本死んだのと同じ。 地震で揺れ幅が60cmで収まるわけがない。 マンションが傾いて住めなくなったら建て替え費用は全額住民負担? 全員の同意と全員の支払いが済むまで建て替えも進められない? これってヤバくない?

  • 高層ビルの耐震性について

    職場が高層ビルの14階にあるのですが、場所が東京の下町地区で地盤が弱いと言われているところに建っているので地震が心配になっています。 そこで数点質問があるのですが、 1.地盤が弱いところでも高層ビルであれば倒れないように工夫がしてあるのでしょうか?(例えば杭が深くまで埋めてあるとか) 2.契約書を見せてもらったところ建物の構造が鉄骨造になっていました。賃貸マンションに住んでいる私のイメージで、建物は鉄筋造の方が頑丈というイメージがあるのですが、やはり鉄骨造だと耐震性において劣ってしまうのでしょうか?

  • 鉄筋コンクリート構造の耐震について

    構造設計において許容応力度設計と塑性設計というのがありますが、地震荷重において低層と高層の耐震をどのように考えればよいのでしょうか。

  • 耐震と免震どうでしたか?

    今回の大地震で自分は7階建の5階に居てものすごい揺れにあいました(震度5強)。 普段から家で感じるよりも揺れが強く感じる職場ですが、免震ビルらしいです。 職場にいた人たちはかなり揺れてかなりのトラウマになりましたが、その家族(子供)は以外にも「結構揺れたね~」と怖がる様子もなく軽い感じだったそうです。 免震ビルはそもそも揺れやすく出来てるのでしょうか? また耐震ビルは今回どのように感じたのでしょうか? 実際の震度と体感震度を教えて下さい。

  • 「新潟県中越地震、最大加速度1500ガルを記録」という話を本日よく聞きますが、ガルって?

    「新潟県中越地震、最大加速度1500ガルを記録」という話を本日よく聞きますが、ガルって? 1.ガルは上下の数値? ガルは加速度と聞きましたが、上下運動の加速度の数値ですか? 左右運動の加速度の数値ですか? また、今回の「新潟県中越地震」のガルとは上下運動の事でしょうか? 2.ガルの計算(地表・震源地) ガルとは震源地の加速度の数値なのですか? または地表での加速度の数値なのですか? 3.ガルと震度 もし、ガルが地表での数値でしたら、ガルが大きくなれば震度も同様に大きくなるのですか? 4.ガルと震度が同様なのであれば・・・。 阪神大震災は818ガルで震度7、新潟県中越地震は1500ガルで震度6強とはどういう状況なのでしょうか? 詳しい方ご回答よろしくお願いいたします。

  • 新耐震、旧耐震 どっち?

    建物が新耐震か旧耐震かわからないので、質問させていただきます。 (1)構造検討書、設計図面はあり。 (2)構造検討書の表紙の日付はS56/4/25 (3)確認済み証は無し (4)設計図書によると、着工はS56/5/25 竣工はS57/9 以上で旧耐震かな?と思っていたのですが (5)構造検討書の構造計算概要に手書きで!  ”地震力は政令196号に基づくAi分布になる。”  と書かれているのですが、これって新耐震と考えて良いのですが?    困っています、宜しく御願い致します。

  • 耐震設計について

    建築基準法では、大地震時において建物は損傷する物の倒壊崩壊はしない、と定められているそうですが、このかなり具体的な目標に対して実際の設計ではどのように大地震の加速度を評価し、どのようにして安全性を確認しているのでしょうか?

  • 昔の建物の耐震強度について

    今騒がれている建物の「耐震強度」に関する質問なので「社会問題」のカテゴリーかもしれませんが、建築の専門家はこのカテゴリーの方が多いと思いますので・・・。 構造計算の偽造問題で騒がれている建物の安全性を示すのに、法律の現行基準が求める耐震強度を100%とした場合に、偽造問題の建物は30%の強度しかないとか50%の強度しかないということで危険度が語られています。 現行の耐震基準は、1950年の建築基準法施行と、1978年の宮城県沖地震を契機とした新耐震の導入と、過去大きな基準の見直しが行われています。 そこで、新耐震以前の構造基準と、建築基準法施行前の構造基準は、同じように現行基準を100%とした場合に、何%程度の耐震強度を持っているのでしょうか? 20年以上前、あるいは55年以上前の建物が今も立派に残っている訳で、今騒がれている建物の安全度を、昔の基準で立派に残っている建物の数値と比較して、その安全度の感覚をつかみたいのですが、そうした資料は無いでしょうか・・・。

  • 神戸の地震で無傷だった建物は?

    最近地震が多いですね。日本はもともと地震のある場所なので、仕方がないことですが、耐震設計の建物というのがあります。神戸の地震で被害の大きかった地域にあっても無傷かそれに近いような状況だった建物というのはどういうものがあるのでしょうか?

  • 1次設計建物はなぜ倒壊は考慮しない?

    耐震設計の考え方ですが 1次設計と2次設計がありますが 1次設計は中地震での建築物の機能保持が目標で 2次設計は大地震での人命保護が目標となっていますが それでは1次設計の許容応力度計算だけでOKとなる建物は 人命保護は直接考慮されていないと言うことになるのでしょうか? 機能保全が目標でも大地震が来ればやはり倒壊してしまうので 人命保護はすべてに考慮されていなければ意味がないような気がするのですが・・・ 阪神大震災の時のような地震が来て建物が倒壊した場合 この建物は法律上ルート1で設計された建物だから倒壊しても仕方がないんだよ・・・ってのはおかしいと思うのですが ルート1の壁量の式はルート2の式よりも条件が厳しいので安全率は高く設定されているのかもしれませんが、それでも目標が機能保全ならば 人命は担保されているとはいえないことになると思うのですが。