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昔の建物の耐震強度について

今騒がれている建物の「耐震強度」に関する質問なので「社会問題」のカテゴリーかもしれませんが、建築の専門家はこのカテゴリーの方が多いと思いますので・・・。 構造計算の偽造問題で騒がれている建物の安全性を示すのに、法律の現行基準が求める耐震強度を100%とした場合に、偽造問題の建物は30%の強度しかないとか50%の強度しかないということで危険度が語られています。 現行の耐震基準は、1950年の建築基準法施行と、1978年の宮城県沖地震を契機とした新耐震の導入と、過去大きな基準の見直しが行われています。 そこで、新耐震以前の構造基準と、建築基準法施行前の構造基準は、同じように現行基準を100%とした場合に、何%程度の耐震強度を持っているのでしょうか? 20年以上前、あるいは55年以上前の建物が今も立派に残っている訳で、今騒がれている建物の安全度を、昔の基準で立派に残っている建物の数値と比較して、その安全度の感覚をつかみたいのですが、そうした資料は無いでしょうか・・・。

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noname#65504
noname#65504
回答No.4

耐震基準というのは義務になっていますので、社会的に必要最低限の基準を定めています。そのため、個別の建物によって基準ギリギリのものもあれば、かなり余裕のあるものもあります。だから旧耐震基準で設計されたものでも現行基準を十分満足するものも存在します。 そこで、旧耐震基準で設計されたものの耐震性を求める手法が耐震診断という方法が開発されて、主に公共建築、特に学校建築はかなりの数が検討済みです(おもに鉄筋コンクリート造または鉄骨造)。 これらの個別のデータというのは公表されていないのですが、その統計的なデータなどを研究している研究者もおります(例:東京大学 岡田教授、中埜教授、千葉大学 村上教授)。 一例として静岡の調査結果が載っているサイトがありましたので紹介しておきます。 耐震基準で求められている最小必要値とは必ずしも一致しませんが望ましい数値として耐震指標Is値0.6が挙げられています。これに対して調査結果では、0.3以下のもの(半分以下のもの)がけっこうの割合で存在しているようです。 なお、耐震基準ができたのは戦後すぐのことですので、ほとんどの建物については現行のものではないとしても、建築基準法が適用されています。 それ以前は東京市条例(都になる前)がありましたので、東京の物件については多少古い時期から耐震に関する規定がありましたが、耐震基準施行前のものについては、大工さんなど施工者の経験則が元に作られ、ほとんど研究されていないのではないでしょうか?(法隆寺の五重塔などはよく研究されていますけど) なお、明治維新から関東大震災以前の建築物は主に地震のないドイツの建築技術を参考に設計されていますので、関東地震でかなり被害があって西洋風構造(主に煉瓦造・組積造など)はその後あまり造られなくなりました。またこのときに鉄筋コンクリート造の耐震性が注目されるようになりました。 また、文化財として存在するようなものは、建築基準法の適用は受けないことが多いので、建築耐震というよりも文化財保護の観点からの研究ならあるかもしれませんがあいにく知りません。

参考URL:
http://www.kke.co.jp/major/kozo/sindan.htm
jyamamoto
質問者

お礼

ありがとうございました。参考になりました。

その他の回答 (3)

  • walkingdic
  • ベストアンサー率47% (4589/9644)
回答No.3

ざっくり言うと、参考URLで回答した程度です。 まあ特定の一部の強度を取り上げると、柱部分で現行基準が120kgに耐えなければならないところ、旧基準では90kg、かの偽造事件では60kg程度しかなかったという話しもありますが、耐震の強度分布や強度の持たせ方の違いなどもあり単純比較は難しいです。

参考URL:
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1798530
jyamamoto
質問者

お礼

ありがとうございました・・・。

  • houng
  • ベストアンサー率25% (103/397)
回答No.2

いろいろと勉強されているようでお分かりだと思いますが、建物の耐震性能は一律ではなく、また、耐震性能のみで構造設計がなされているわkではありません。今が100なら昔はいくつだといわれてもばらつきが大きすぎて答えられるものではないとおもいます。 が、しかし、私なりに想像で例えるのなら、今の日本人と20年以上前の日本人の身長差位かなと思います。 日ごろ、新築の建物の構造設計もやれば、古い建物の耐震診断や補強設計なども手がけているのですが、古い建物がすべて今の建物の耐震性能より劣るかというと案外そうでもないものも多いです。 まあ、駄目なもののそれなりに多いのは間違いないのですが。

jyamamoto
質問者

お礼

ありがとうございます。 法令基準に満たない建物ができてしまった、チェックシステム上の問題は、当然大きくメディアでも取り上げるべきだと思いますが、建物の「安全度」という面でのメディアの取り上げ方を見ていると、提示された30%,50%という数値をもとにメディアによって入居者の全員退去やホテルの営業停止をしないといけないような世論が構成されているように感じます。 「万が一の時は人命にかかる」問題だけに、「安心」を求める気持ちは分かりますが、科学的な「安全度」の判断でも、今の騒ぎが妥当なのか知りたかったわけです。

  • Dxak
  • ベストアンサー率34% (510/1465)
回答No.1

すみません。専門家ではないので基準法についての、どうのと言うのは判りかねますが、仕事上いろいろ集合建物を見て廻ることが多いので私見として・・・。 集合建物の安全度合いは維持管理をきちんと行っているかどうかにかかわってくる部分で、同じ年代でも安全度の違いが多分にあると思います。 当初の構造的なものがいかに優れていても、外壁等の補修を行わないでおくと、コンクリートの劣化、配筋の腐食を招き、建築物そのものの寿命を短くする場合もあったりしますからね。 と言っても、同じ年代で強固に作られた建物と貧弱に見える建物がありますから、基準云々と言う問題より、建築に携わった人が、いかに建築したかによるものだと思います。 (壁の厚さとか梁・柱の大きさが同じ年代でも、かなり違います。) もしもお住みの建物で不安があるようでしたら、建物の診断をしてもらうのが一番だと思います。

jyamamoto
質問者

お礼

ありがとうございます。 別段自分の問題として心配しているわけではなく、30%とか50%とかいう計算上の数値だけで「危険度」が一人歩きしていることと、建っている建物の実際危険度がどうつながるのかを、耐震基準が緩やかな時代に建った建物との関係で確認したいだけです。

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