• ベストアンサー

ゴキブリの飛翔は生殖に関係ありますか。

普段は飛ばないゴキブリですが、生殖行動などには必要なのでしょうか。か。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • 4017B
  • ベストアンサー率73% (1306/1777)
回答No.5

>飛べる事も何かの役に立っている 前述の通り、現生種のゴキブリの多くはその飛翔能力を完全に無くす方向への進化の発展途上中にあると言えます。彼らのライフスタイルから鑑みると、飛行能力自体がオーバースペックで、それを維持する膨大なコストに見合うだけのメリットを享受できてない状態なのだと思います。事実、もう既に幾つかのゴキブリ種は完全に羽根が無くなっており。国内種でもチャバネゴキブリは完全に飛翔能力が喪失していて、羽根はただ生えているだけの飾り状態になっています。 ゴキブリは世界で約4600種もいるとされていますが、その中で飛行能力を持つ種類の数は正確には判明してはいませんが、欧米などの海外の報告等からも数は多くなく、少なくともゴキブリ界では「飛ぶ」ことは多数派では無い事が分かります(英語やスペイン語などで検索すると「ゴキブリは飛べるのですか?」みたいなweb記事が散見されるので)。仮に質問者が想起する通りに、飛べる事がゴキブリの役に立っているのであれば、少なからず進化の過程での選択圧を受ける事になりますので、現生種でのコギブリの間でも「飛行派」が多数派となっているはずです。 しかしながら現実はそうなってはおらず、日本でも確実に飛行能力を有する事が確認されているのは「クロゴキブリ(外来種)」と「ワモンゴキブリ(外来種)」と「ヤマトゴキブリ」の3種類のみで、日本国内に生息する全69種のゴキブリの中では圧倒的に少数派です。またゴキブリ外来種のほぼ全てが、海を渡って飛来したのでは無く、船便などの荷物に紛れ込んで人為的に持ち込まれた事が分かっています(ネズミやナメクジと同じパターン)。なのでゴキブリにとってすれば、もはや生息域を拡大するためにも飛行能力は必要無いのです。 そもそも野生下の自然界ではゴキブリは森林性の昆虫で、生活圏は地面に積もった落ち葉の中であり、飛ぶための羽根は全く役に立ってないので、あと数万年もしたら全てのゴキブリ種は飛ぶための羽根を無くす方向に進化して行く事でしょう。またオオゴキブリを始めとして、飛行能力を失っているゴキブリで羽根を持っている種の多くは、集団生活している中で互いの羽根を齧って食べてしまう習性がある事が知られています。何故、そんな事をするのかはよく分かっていませんが…少なくとも彼らにとっては飛行能力を失う事よりも優先している事がある証拠の1つでしょう。 飛行能力を失う事により、羽根をはばたかせるための筋肉をその代わりにより素早く走る事が出来る脚の筋力へ割り振る事が出来る様になるため、クロゴキブリなんかは他の昆虫には無い爆速の走破力を手に入れています。これに対抗出来ている昆虫はいません。唯一、昆虫では無いクモ類のアシダガグモと多足類のゲジゲジだけがゴキブリの速度に追い付く事が可能です。彼らの追いつ追われつの進化レースは継続中ですので、やがて日本国内のゴキブリ種は完全に飛ぶ事を止めてさらなる走破力の獲得へ進化して行く事でしょう。 或いはスピードレースから降りて、海外でのゴキブリが多くそうしている様に、森の中へ帰って行きより深く落ち葉の中へ潜る様な方向へ進化して行くのかもしれません。障害物が多い土の中では、ゲジやアシダガグモの走力を活かす事が出来なくなるため、触覚等の感覚器が発達して嗅覚に優れるゴキブリの方が優位に立てる可能性が高まるので。現在の雑食性から完全な植物食性へシフトして、ダンゴムシと似た様なライフスタイルに変化して行くのかもしれません。まあ土中にもそれなりに恐ろしい捕食者は潜んでいますので、そうなったらそうなったでまた何か新たな「武器」を獲得するための進化圧が掛かると思いますが…それはまた別の話ですね。 それとも現生種で世界的に侵略的外来種として大成功している『クロゴキブリ (Periplaneta fuliginosa)』と『ワモンゴキブリ (Periplaneta americana)』だけは、逆に人間と共進化?して行く方向性で再び飛行能力を獲得して、より素早く巧妙に人間の駆除から逃げ切る様に進化するかもしれませんね…(笑)!

kaitara1
質問者

お礼

鳥などで飛ばないものがいますね。飛ばない鳥の遺伝子のレベルでの研究などもあるのかなと思いました。ゴキブリでも飛ばない種の遺伝子は飛ぶ種類のものと違うはずですね。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (4)

  • nagata2017
  • ベストアンサー率33% (6298/18778)
回答No.4

危険から回避するために飛ぶことはよくあります。 遠方に移動するときにも飛ぶことがあります。 基本的には 雌は引きこもりで 雄が出歩く だから雄が新しい雌との出会いを求めて飛んでいくこともあるのかもしれません。

kaitara1
質問者

お礼

飛翔と生殖の間に特別の関連はないようですね。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
  • 4017B
  • ベストアンサー率73% (1306/1777)
回答No.3

今までの通説だと「ゴキブリに能動的な飛翔能力は無い」とされて来ましたが。2002年7月に専門的な知識を持つ研究者によって、その通説を覆す正式な論文報告がなされています。 - "クロゴキブリの自発飛朔": https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjeez/14/1/14_47/_pdf/-char/ja これまでにも俗説的には「ゴキブリは危機に遭うと飛び掛かって来る!」などとは言われて来ましたが…実際の記録映像なども無く、都市伝説に尾ヒレが着いて話が大きく盛られているのだろうと解釈されていましたが。これによって一応は科学的な決着が着いた形となります。 ただしこれはあくまでも「自発的に飛翔する時がある」という観察事例に過ぎませんので。トンボやカブトムシの様に、機会が有れば積極的に飛んで行って自らの活動範囲を広げる習性がある事にはなりません。夜の街灯に誘われて飛来するのは、ゴキブリ以外でもほぼ全ての飛翔性昆虫類の普遍的な特徴の1つに過ぎないので。 後、そもそもゴキブリ類の飛翔能力は極めて低く、前述の観察事例でも長くて20秒ほどだったとされているので。他種に比べると、大空を自由に飛び回る~といった事は難しそうです。あくまでも瞬間的に高速移動して、外敵などからの襲撃を緊急回避するのが主目的だと思われます。この程度の飛翔能力では、遠方に存在するメスのフェロモンを辿って飛行するなどとても無理なので。 また一般にゴキブリ類の多くは、同種で大勢で一箇所に群れてコロニー的な集団を作って暮らすタイプものが多く、そのためわざわざ遠方に飛んで行って繁殖相手を探す必要が無いので。そういった生活スタイルの違いからも、ゴキブリが余り飛翔能力に依存していないのだと思われます。 P.S. ゴキブリに限らず全ての野生動物の能力はバーター関係にあり、それらは全てコスト見合うかどうかによって自然選択と淘汰圧が掛かります。素人考えだと「ゴキブリの素早い俊足」と「トンボの優れた飛翔能力」を両方持った方が、弱肉強食の自然界では生存に有利で進化もそういう方向に向かいそうですが…現実にはその様な動物はいません。何故なら「素早い俊足」と「優れた飛翔能力」には、それぞれに見合うだけの莫大なコストを投資しないと手に入らないからです。 実際には全く違いますが、話を簡単にするために例え話をしますと…。自然界では最初から「生存能力コスト」みたいな数値があって、全ての生物種には自分が属している大本の生物種別に「生存能力コスト:昆虫=100」みたいに初期ボーナスを持っています。ハエもカブトムシもゴキブリも、この「コスト:100」をそれぞれに割り振って自分の能力値を決めています。例えば「素早い俊足:10」と「優れた飛翔能力:15」みたいな感じです。100の内の25なら2つの能力を獲得出来るのでは?と思うかもしれませんが…このコストの中には「生物として必須の生体機能維持のための能力コスト」も入っています。 実はこの「生物として必須の生体機能維持のための能力コスト」が地味に足を引っ張るというか、これだけで大体は「生体機能維持:80」とかコストが掛かっているのです。なので外見は色々と変テコな生物が居ても、その中身はほとんどの場合は皆んな同じ様な体の作りになっています(脳があって肺があって胃腸があって~みたいな)。このため、生体機能維持を購入してしまったら後はもうほとんどコストが残っていないので、そのわずかに残ったボーナスを何とかやりくりして、ようやく "一芸" を獲得するのがやっとの状態なんです。 ですのでゴキブリは「素早い俊足」を獲得した時点で、もう他の能力を獲得できる様なコスト残高が残っていないのです。同様の理屈で、昆虫界最強の飛翔能力を持つトンボは走るどころか歩く事すらままなりません。足は枝につかまって止まるのがやっとです。同じくゴキブリ以上の走破能力と瞬発力を獲得したアシダガグモは、クモでありながら糸を張って巣を作る能力を持っていません。獲物を捕まえた時にも牙で噛み付くだけで、コガネグモみたいに大量の糸を吐いて獲物をグルグル巻きにして拘束する能力はありません。ペガサスの羽根が生えたライオンが居ないのと同じ理由です。 全ての動物種の能力は「コスト問題」で説明できます。どんなに優れた能力であっても、それを獲得し維持し続けるだけのコストに見合うメリット~多くの場合、それは繁殖に有利である事に直結しなければ、進化の過程で一時的にその様なオーバースペックな能力を獲得出来たとしても、その多大なコストに見合うだけの繁殖活動に結び付けられずに、他のそこそこのコストパフォマンスの良い微妙な能力しか持ってない個体と比べて、より多くの子孫を残せずに自然淘汰されていきます。近所のコンビニに行くためだけにフェラーリを買って借金生活しちゃう様なお父さんはすぐに愛想を尽かされて離婚されてしまい、普通の小市民的な生活をしているお父さんよりも子供の数が少なくなる理論です。 後、これも素人考えだとピンと来ないのですが…自然界では「内部の内蔵代謝機能を変えるよりも、角や手足の長さ等の外見を変化させる方がコストが安くすむ」というのが定説です。この特質は哺乳類以外の特に昆虫類(節足動物)に顕著に見られる特徴です。

kaitara1
質問者

お礼

コストの面からのご教示興味深く拝読いたしました。それな羽がないものも出現しないかなとも思いますが、飛べることも何かの役に立っているという事ですね。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
  • june2023
  • ベストアンサー率20% (13/65)
回答No.2

繁殖するための行動ではないと思います。 ゴキブリは追い詰められると逃げるために飛びます。 また活発になる夏(6〜9月)の時期にも飛びやすくなります。 ゴキブリは夜行性で湿気が好きなため、夏の夜の温度が30度、湿度が60%を超えるとき飛びやすくなります。 日本ではよく4種のゴキブリが見られますが、そのうち飛ぶ種類は3種です。 クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリは飛びますが、チャバネゴキブリは飛べない個体となっています。 参照:https://weathernews.jp/s/topics/201906/060115/

kaitara1
質問者

お礼

詳しくご教示いただき大変ためになりました。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.1

必要ですよ。 飛び回ってメスを探すのですから。

kaitara1
質問者

お礼

飛ばないと相手にならないのでしょうか。又オスもメスも飛ぶことによって相手が見つかるのでしょうか。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 単為生殖

    生殖のことについては全く知識が無いのですが、レポートを書かなくてはならなくなったので、質問させていただきます! 生物の生殖の種類には、有性生殖と無性生殖があるんですよね? 単為生殖は、この場合どちらにあたるんでしょうか? 雄・雌の分類は存在するわけですから、「無性」ではないでしょうけど、生殖するために雄と雌は別に必要ないんですよね?

  • 生殖器の痒み

    生殖器が最近痒いんです。 性行為をしたあとなので怖くて、かきこんでみました。 まだ未成年で親にも言えなく困っています。 アドバイスをくれたら嬉しいです。 症状は、生殖器の痒みです。 おりものは以上ありません。 体調も悪くありません。 アドバイスまっています。

  • 生殖器

    まじめな質問です。 動物の生殖器ってなぜか不潔になりやすい場所にあるような気がしますが、 どうしてですか。 どのような動物も進化の過程を経て今の姿になっていると思うんですが、 生殖器をわざわざ排泄器官と同じ場所に作ったりする意味は何ですか。 詳しい方教えてください。

  • 生殖細胞の性質について教えてください

    細胞は体細胞と生殖細胞に分けることが出来ることを学びました。 生殖細胞は遺伝子を運び、種の保存に必要なものであるということでした。そのほか、生殖細胞にはどのような性質があるのでしょうか。生物I程度の知識でも分かるように説明していただけたらとても嬉しいです。

  • 生殖

    私は生殖の範囲がどうもよくわからないのですが、有性世代と無性世代とはどこがどのように違うのでしょうか?教科書などでは、有性生殖→遺伝情報の組み合わせが新しい個体が出現。無性生殖→親と同一な遺伝情報の個体が出現。とあるのですが、植物が減数分裂をしたものが胞子になり、それが有性世代の初めに位置するのはどういうことなのでしょうか?

  • 単為生殖について

     アリマキはなぜ群生しているにもかかわらず、単為生殖をするのでしょうか。 生殖の相手が見つかりにくいということはないと思うのですが。またはじめはすべてメスで生まれてくるのはなぜでしょうか。  そのほかに単為生殖について知っていることがありましたら教えて下さい。また 単為生殖についてのホームページがありましたら教えてください。よろしくお願いします。

  • 有性生殖と無性生殖について

    私は中学3年生です。 有性生殖が無性生殖に比べて、生物にとってつごうがいい理由を教えてもらえないでしょうか。できれば、簡単な例を挙げて答えてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。

  • 栄養生殖と有性生殖

    栄養生殖と有性生殖、両方を行なう植物の例ってハスやオニユリ以外に何があるのでしょうか?たくさんあるみたいですがよくわかりません。どなたか教えていただけないでしょうか?

  • ゴキブリについて

    ゴキブリについて調べています。 ゴキブリの除去や駆除、また寄り付かないように なるにはどういったことが必要ですか? 建設関係なので詳しく知りたいです。 ゴキブリの嫌いな成分やその他何か ありましたらどうぞ教えてください。 詳しいホームページがあるのでしたら アドレスを教えてもらいたいと 思います。 よろしくお願いします。

  • 無性生殖と有性生殖

    すべての生物(ヒトも含め)が無性生殖有性生殖を両方とも行うのでしょうか? 分かる方いらっしゃいましたらお願いします。 ※例えば「プラナリア」は分裂も受精もしますよね・・・