> 日本の戦後民主主義が世界から社会主義と揶揄される理由
「揶揄」されているかどうかについては、異論があります。
ポールボネ著の「ふしぎの国 にっぽん」に書いてあった話ですが、フランス共産党(フランスにも共産党があった!)の代表者が日本に来たとき、「我々が目指す国家の見本が日本だ」と発言したそうです。
揶揄ではなく、賞賛されているんじゃないかと思うのですが、それは置くとして、日本が一面において「社会主義国だ」と評価されているのは、世界に冠たる「超 累進課税制度」や、「相続税制度」等々によって「分配」進んでいるからです。称して「一億総中流」でいられる国だから、です。
例えば企業の留学制度などもそうでした。帰国するや、留学生は留学で学んで来たことを惜しまず開示したのです。決して自分一人で抱え込んだりしませんでした。
労働者が多いとか少ないとか、の関係ではないですね。
最近は欧米、特に米国流の考え方が広がってきて、学んだことを自分ダケの知識・技術として抱え込んで自分の重要性を高めはしても、同僚たちに披露・共有はしません。
収入も、それぞれの知識・能力に沿って支払われ、総中流ではなくなってきた感じなので、分配がすすんで「いた」と過去形で表記すべきかもしれませんが、それでも他国(例えば、発展途上国については言うまでもなく、相続税のない国も複数ある)に比べれば、社会主義的であることを否定できないと思います。