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日本語教育文法と国文法

ふつう、外国人には国文法(学校文法)ではなく、日本語教育文法で教えています。観光、旅行、買い物など日常会話程度でいい場合は簡単な文法で教えた方がいいと思いますが、翻訳家、通訳、日本語の専門家などを目的に勉強している外国人にとっては問題が生じるのではないでしょうか。 例えば、中級、上級に進み、詳しく調べたい場合に一般の文法書や国語辞典は国文法(学校文法)の知識がないと使いにくいと思います。

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  • Nakay702
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回答No.2

以下のとおりお答えします。 >ふつう、外国人には国文法(学校文法)ではなく、日本語教育文法で教えています。観光、旅行、買い物など日常会話程度でいい場合は簡単な文法で教えた方がいいと思いますが、翻訳家、通訳、日本語の専門家などを目的に勉強している外国人にとっては問題が生じるのではないでしょうか。 例えば、中級、上級に進み、詳しく調べたい場合に一般の文法書や国語辞典は国文法(学校文法)の知識がないと使いにくいと思います。 ⇒おっしゃりたいことと、そのお気持ちはよく分かります。ただ、「学校文法」に比べて、中・上級用に向く「記述文法」は、多様で複雑すぎるという問題点があります。 まず、「学校文法」(School grammar)は、「規範文法」(Prescriptive grammar)とも呼ばれ、実際の言語活動を正しく行うために組織された文法を言います。いわゆる科学的な研究とは違って、もっぱら実用的な目的のために、一定の基準に従って言語の正・不正を律する性格を持ちます。それゆえ、言語の広範な分野・諸相などは無視して、推奨されるべき「正しい語法」のみを扱います。 それに対して「記述文法」(Descriptive grammar)は、科学的研究のために言語現象をありのままに記述説明することを目指します。ゆえにそれは、言語の時代的・地理的・社会的相異、すなわち、通時的・共時的な文法や、地域的・階級的な方言、言語的慣習や風俗に至るまで、その研究対象は多岐にわたります。 ということで、記述文法は学者ごとに主張する文法論があると言っても過言ではありません。そんな事情から「記述国文法書」なるものは刊行されていないのだと思います(刊行されるとすれば、千頁にもわたる膨大なものになるでしょう)。そこで、もし「中級、上級に進み、詳しく調べたい場合」は、どうぞお好みに応じて文献をあさり、個々人各様に研究してください、というのが「暗黙の提言」であると考えるしかなさそうです。 *国語学会編『国語学辞典』236-240ページ、823ページ参照。

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  • msMike
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回答No.1

「問題が生じるのではないか」が質問ですか?

hiro-0073
質問者

補足

「問題が生じるのではないか」の意味は、「日本の文法書や国語辞典が使えない人が多いのではないか。」という意味です。 英語、ロシア語、ドイツ語などを勉強する外国人はある程度で該当国の文法書や辞典が使えるようになりますが、日本語の場合は日本語教育文法が国文法(学校文法)と違いがありすぎるので、なかなか使えない現実があると思います。

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