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悪天時に羽田新コースの悪天用経路を飛行しない危険性
- 羽田空港の悪天時に南風時の新コースを飛行することの安全性について質問です。
- 悪天時に「好天」用経路を飛行する理由と、それによる危険性について教えてください。
- 悪天時に「好天」用経路を飛行すると、どの程度危険性が増すのか教えてください。
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専門家ではありません。 航空機の運航についてお詳しいですね。 ↓こんな天気で着陸するのはILSがないと無理ですよね・・・ “4K ILS Cat II - Boeing 737 night landing in dense winter fog” https://www.youtube.com/watch?v=f546pl8J3Jw 素人考えですが・・・ >1)明らかに悪天なのに、ILS進入を採用している「悪天」用経路を飛行しないのは、どのような理由があるのでしょうか? 航路が混んでしまい、ILS侵入を採用している経路を使わないで侵入させても良いほど悪天候の程度が軽かったと管制官が判断した? 上空待機で、燃料が少なくなってしまい、そうせざるを得なかった。 YoutubeとかでILS使わない航路で難しい着陸を実行したとかがありますので、やはり、非常時ではないでしょうか・・・ とかでしょうか ”もし、DA(DH)やMDAでRunwayやその関係の物(Runway Enviroment)が見えない場合は、即座にMissed Appraochを行います。 その場合は、左上に書かれているコースを飛行して、安全を保ちながら、出来るだけ早くATCに伝え、ATCからの指示を待ってください。” http://www.cfijapan.com/study/html/to199/html-to150/146d-altitude.htm (CFI Japanから画像引用) “FDA名古屋→花巻 悪天候でILSの無い南側からの難着陸” https://www.youtube.com/watch?v=GMx0UkNLSHQ “飛行機は霧の中に着陸できるの?” https://www.youtube.com/watch?v=QrLA8yVhnBk >2)悪天時にRNAV方式を採用している「好天」用経路を飛行する危険性は、「悪天」用経路を飛行する場合に比べて、どの程度増すのでしょうか? 悪天候の度合いだと思うのですが・・・ 実際にILS侵入を使わず事故にあった航空機の例などを見ると、やはり、危険度はかなり上がるのではないでしょうか? ”アシアナ航空機の広島空港での着陸失敗事故。広島空港は精度の高い計器着陸装置(ILS)を備えている空港ですが、アシアナ機はこれを使わずに着陸して事故を起こしました。” https://tabiris.com/archives/ils/ (フライトシュミレーターですが) ”またILS進入を開始する時点で地上の視程が限度以下だと進入開始の許可が出ません。” http://naoyafujiwara.cocolog-nifty.com/fssim/2012/12/ils-9595.html ”Prepar3D PMDG B777-200LR 【FMCやILSを使わない方法で着陸】” https://www.youtube.com/watch?v=ZgRT0FdWRT8 ”※RNAV仕様に従った航行とは、航空機が搭載する高機能なFMS(航法用機上コンピューター)等により、自機の位置を算出し任意の経路を飛行する航法であり、地上施設(VOR/DME等)の配置に左右されることのない柔軟な経路設定が可能な運航方式です。飛行経路設定時の物理的制約が大幅に緩和されます。” https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000343.html ”RNAV運航方式 RNAV(Area Navigation:広域航法)運航方式は、従来の「地上航法施設からの電波を受信し、電波発信源に向けて飛行する方式」とは異なり、「GPSを含めた電波を利用して 自機位置を測位し、地上の施設配置にとらわれることなく飛行コース等を設定して飛行することができる方式」のことです。この方式によって、飛行ルート設定時の物理的制約 が大幅に緩和されるようになります。” https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000379.html ”ILSの概要 ILS (Instrument Landing System:計器着陸装置) 着陸のため進入中の航空機に対し、指向性のある電波を発射し滑走路への進入コースを指示する無線着陸援助装置です。” https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000401.html ”視界不良でも着陸できる 旅客機は着陸するとき、パイロットの腕頼みで滑走路に進入していくわけではありません。天候などの条件にもよりますが、基本的には計器着陸装置(ILS)を使います。ILSとは、着陸進入中の航空機に対し、指向性のある電波を発射して、滑走路への進入コースを指示する無線着陸援助装置です。簡単にいえば、電波誘導装置です。” https://tabiris.com/archives/ils/ こちらも参考に! 「航空機」「自動操縦」に関する質問と回答 https://okwave.jp/searchkeyword?word=%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E3%80%80%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%93%8D%E7%B8%A6 良い方向に進みますように! 参考になれば幸いです。
お礼
kanekaneto様 大変詳しくご回答いただき、ありがとうございます。 ご紹介いただいた情報等をしっかり読ませていただきます。 なお、5月はコロナの影響で国際線のフライトはかなり休止になっていて羽田空港着陸のフライトはかなり少なく、航路は混んでいなかったと考えられます。 また、羽田新ルートの「南風時:C滑走路到着(好天時)」を飛行する飛行機は、国内線の場合、関西や九州等西側から飛行してくる飛行機がほとんどのようです(Flightradar24を見ていると)。 これらの飛行機は西側から東京湾またはその南側の太平洋の上空を通り、半時計回りに千葉県、埼玉県、板橋区、練馬区、新宿区等の上空を経て羽田空港に着陸しています。 すなわち、飛行距離としてはかなりの遠回りしていることになります。 もし、燃料の不足が予想される場合、わざわざ遠回して埼玉県や板橋区等の上空を経由するのは危険です。 したがって、悪天候時に「好天」用経路(「南風時:C滑走路到着(好天時)」)を飛行したのは、燃料不足が原因ではないと考えられます。