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延暦寺焼打ちで「零仏、零社」とは。
『信長公記』には 「九月十二日、叡山を取詰め、根本中堂、山王二十一社を初め奉り、零仏、零社、僧坊、経巻一宇も残さず、一時に雲霞のごとく焼き払い、灰燼の地と為社哀れなれ、以下略」 とあるそうです。 この「零仏、零社」とは何ですか。 教えてください。 よろしくお願いします。
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> 根本中堂、山王二十一社を初め奉り、零仏、零社、僧坊、経巻一宇も残さず 残念ながら、「霊仏」という言葉はありますが、「零仏」などの言葉はありませんでした。 なので、「零」の字義通り、「おちぶれた」「価値のない」「草が枯れ落ちた」ような仏(お寺)や社(神様)、という意味であろうと思います。 順番として、根本中堂のような重要な施設から始めて、ささやか・小さな経巻一宇に到るので、書き方の順番としても価値が大きいほうから「価値が小さい」方へ流れていますので、「大した価値のない」「小さな」お寺や神社という理解でいいと思います。
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- oska2
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>この「零仏、零社」とは何ですか。 単純に、漢字の誤りです。 一般的に、当時は「当て字」が多かったのですね。 言い方を変えれば、「よみ」が合っていれば漢字は何でも良いのです。 ※古事記でも、「漢字は当てにならない」と編集者の太安万侶が序文で述べていますよ。 ※信長の時代も、全国各地に統一した学府・教育機関がありませんから「当て字」なんです。 つまり「霊仏」「霊社」という意味。 比叡山といえども、神仏習合でした。 境内には仏も神も、祀られていました。^^; 余談ですが・・・。 最近までの発掘調査では「叡山・全山焼き討ち」は、無かった様です。 全山が燃え、僧侶だけでなく一般市民も虐殺した!は「意図的な信長恐怖心を植え付ける諜報活動の一環」らしいです。 似た例で、長篠の戦も「信長の三段撃ち」は存在していなかった様ですね。 発掘調査では、数個の弾しか発見できていません。 武田軍と本当に鉄砲で戦ったのなら、もっと弾の発見があるらしいです。 武田武将の死亡位置も、不思議です。^^;
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ご回答ありがとうございます。 そうですね、当て字の可能性は高いですね。 古文書には当て字がいっぱい出てきますから、よく分かります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、太田牛一は、荒れ果てた堂舎の状況に合致した言葉を選んだ、ということですね。