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ニトロフェノールの配向性について

 実験でフェノールをニトロ化する場合に関しての質問です。 1)ニトロ化は、温度を5℃から10℃程度で行った場合は、ニトロ基がひとつ付いた段階で反応が止まりますか。 2)フェノールなので、o.p配向性により、o-ニトロフェノールとp-ニトロフェノールが生成されると思いますが、その割合がどうなるのかどなたか説明して(もしくは説明・割合に言及している文献を教えて)いただきたいです。

みんなの回答

  • phosphole
  • ベストアンサー率55% (467/834)
回答No.1

単純に確率だけ考えると、オルト:パラ=2:1(66%:34%くらい)になるはずです。オルトは2箇所、パラは一箇所なので、反応する場所の場合の数です。 ところが、実際にやってみると、多くの場合で生成比は1:1前後になります。つまり、上記の単純な話にくらべ、パラがやや優先して反応することになります。 これはニトロ化に限った話ではなく、オルト・パラ配向性の置換基の場合、実際にはパラがやや(あるいは大幅に)優先します。 たとえば、アニリンのブロモ化をうまく制御して行うと、パラブロモ体のみがほとんど選択的に生じます。 ただし、これは、反応条件、とくに使うニトロ化剤や触媒に寄って大きく変化します。特殊な触媒をつかうと、逆にオルトニトロ体が大幅に選択的になることもあります。 いずれにせよ、ご質問の内容は有機化学としてはクラシカルすぎて、最近の論文などではヒットしないでしょう。むしろ、特許のような実用的な技術報告をあたたるべきです。

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