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フェノールの配向性について
このサイトの過去の質問を調べてみても、ウィキペディアやその他のさまざまなサイトをみても全くわかりませんでしたので質問させてください。 大学で化学を勉強しております。芳香族のフェノールがニトロ化してオルトとパラの位置に置換される理由がわかりません。 共鳴構造式や非共有電子対は共鳴によってベンゼン環に分配され、特にオルト基とパラ基に陰性を帯びるなど、教科書に書いてありますが、なぜそうなるのかが疑問です。 OH基が+を帯びるのからかなと、思いますが、その経緯をわかりやすくご説明をしていただきたいです。 全くの無知で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
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絵がないと全然分らないので、探し回ったら、結局大坂教育大学付属天王寺高校 岡博昭先生のページにたどり着いてしまいました。(高校生向け)↓ http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/oka/2004/04ko3-72.htm フェノール酸素の非結合電子対軌道がベンゼン環のπ電子軌道と共鳴することにより電子対が流れ込みo-、p-位に電子密度が高くなるためここで親電子置換が起きます。このときフェノール水素はベンゼン面内に固定された状態になるはずです。(酸素がsp3→sp2に変化するため)
共鳴構造式を正しく書くことが先決です。それができればなぜオルトとパラなのかがわかるはずですし、それが書けなければ理解不能でしょう。 例えばメタが安定であるような共鳴形がかけるかどうか試してみて下さい。それは書けないはずですが、それが書けたりするようであれば共鳴形が正しくないはずです。 なお、ここでの共鳴構造式というのは反応中間体のシグマ錯体の話ですよね?フェノール自体の話であれば、Oとの共鳴に由来する負電荷がOHのオルトとパラにいくことを確かめることになります。