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赤血球膜の働きについて
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何回も赤血球膜について質問していますが,質問者さんが高校生か学部生か,またその質問の意図等を明らかにして質問すべきです。 膜輸送には大きく分けて受動輸送と能動輸送があります。前者は濃度勾配に従った輸送で後者は濃度勾配に逆らった輸送です。 受動輸送にも単純拡散と非単純拡散があります。前者は脂質二重層の膜を単に物質が濃度勾配に従って移動するものです。 後者は膜タンパクを介した輸送で,特定の物質の輸送のみ行います。 ご質問の赤血球膜は,GLUT1と呼ばれるキャリアータンパクを使った担体輸送でグルコースを取り入れています。また,イオンチャネルを使ったチャネル輸送と呼ばれるものがあります。K+チャネル,Na+チャネルなどがあります。 これらのチャネルは一般に開閉します。 能動輸送はATPのエネルギーを消費して物質を輸送します。ナトリウムポンプとも言われるNa+-K+ATPaseは濃度勾配に逆らってNa+を外に汲みだし,K+を内に取り込みます。 赤血球は正常な状態では,ナトリウムポンプでNa+を外に汲みだし,K+を内に取り込んでいますが,内部のATPを消費するとこのポンプは止まり,濃度勾配に従って拡散でNa+は内に入り,K+は外に出て,濃度勾配は少なくなります。 この状態を正常に戻すには,外部にATPを与えてもATPは赤血球内に入れませんので,グルコースを与えます。グルコースは先の説明のGLUT1で内部に取り込まれ,解糖でATP合成し元に戻ります。 こんなものでよろしいでしょうか。
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