映画の話だと思うけど、香港映画だとその拳銃も捨てて最後は格闘で倒します。
黒澤映画の「用心棒」は三船敏郎演ずる主人公が刀で仲代達矢の拳銃使いとどう戦うかも見どころになっていて、これにインスパイアされたのか映画「レッドサン」では西部劇の中で三船が刀一本で戦う。共演がアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンというめちゃめちゃな超B級傑作です。
つまり武器は原始的または弱いほど映画として役者の身体の魅力やキャラクターを立て見せ場が作りやすいからでしょう。感情移入もしやすいと。
拳銃ではゴロゴロ転がったり右手と左手を離して色々身体の表情が作れますが、ライフルではそうはいきません。
機関銃であっても映画の中ではわざわざ片手で持っています。実際には不可能というかかえって当たらないとか危険な操作でしょう。
でも両腕を広げた方が身体が起きて顔を見せやすい。歌舞伎のミエを切るみたいな動作です。
主人公にはフルにその身体を使わせますが、悪役の名も無い手下ほど顔も身体の線も隠すヘルメットや防護服に身を包みライフルや「卑怯な」無人兵器で攻撃するのは身体性や個性を消したいからで引き立て役だからです。
映画の中ではその人間の肉体や精神力の強さを出したいから武器は弱い方がいいという判断でしょう。重要な悪役がそれにつき合う。
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