国家資本主義と国家社会主義について質問です。

質問

国家資本主義と国家社会主義のメリット・デメリットについて質問です。

『国家資本主義』とは、学者や立場によって異なった色々な意味で使用されているが、通常は国家が資本主義に介入し管理するもの（修正資本主義）、国家が資本主義を推進するもの（開発独裁など）などを指す。
次に『国家社会主義』とは、国家と社会主義を関連づけた思想や体制で、国民社会主義、民族社会主義とも呼ばれる。
特に、ナチス党が掲げた国家社会主義は、私有財産制は維持しながらも社会主義的諸政策を推進したのですが、ここで以下の質問です。

１．仮定の話になるが、とある国家が国内の産業と経済を育成・発展させるために、国家主導で育成・発展させると同時に、労働者の権利や保障といった労働問題を解決させなければならない。
その時、国家社会主義と国家資本主義、どちらが両立させながら育成・発展させるのに一番適しているのはどちらでしょうか?

２．国家資本主義と国家社会主義、専制君主制国家や一党独裁国家、軍部独裁国家において、国家主導の産業と経済を育成・発展させるためのイデオロギーとして、定着し、その政治体制下において相容れるイデオロギーにおいては、どちらが適しているのでしょうか?

３．国家資本主義と国家社会主義、どちらがメリットが多く、どちらがデメリットが多いのでしょうか?

４．中国が国家資本主義で発展したなら、我が国、日本も新自由主義やグローバル資本主義よりも、国家資本主義を採用した方が、景気回復や経済改革、産業及び人材の質の転換・向上には一番適しているのでしょうか?

回答No.1

cse_ri3 · ベストアンサー

1について。

質問者さんのいう国家社会主義を実際にした国は、ありません。
社会主義を全面に出した国は、全て共産党が指導しました。
まあ、それらの国は国家社会主義だったかもしれませんが、ソ連の崩壊と共に、すべて雲散霧消しました。

中国はというと、ソ連崩壊前のトウ小平の時代に、実質的に社会主義を放棄しています。

国家資本主義は、私の解釈では、第二次世界大戦後に開発独裁を実施した国が相当するでしょう。
それらの国は、大なり小なり生き残っているので、こちらが優位として良いのではと思います。

2は言うまでもなく、国家資本主義ですが、本当の勝利者は、自由資本主義の国です。早い話が、アメリカ。

3も1の延長。国家社会主義の国が無くなった以上、勝者はもう片方です。

4については、中国は現在アメリカと抗争中。まあ、手打ちが近づいているようですが、私の予測では、このまま手打ちせず流れると思います。
もしくは、アメリカ大統領選挙後に、再戦ですね。

どちらが勝つかわからないのに、結論を出すのは早計だと思います。
私の予測では、アメリカの勝利です、理由は、中国は最先端テクノロジーを生み出していないから。国と国との戦いは、技術水準が上の方が勝ちます。金のある方ではありません。

補足

cse_ri3に質問です。
貴方の回答では、「本当の勝利者は、自由資本主義の国」であると書いてある。
しかし、本当に勝利なのでしょうか?
私から観れば、勝利ではなく、自由資本主義は運良く生き残るだけで、最後は自由資本主義も自滅すると思います。
その理由は、米ソ冷戦時代では、「社会主義対資本主義」という構図だったが、結果は社会主義による経済の硬直化し、自滅しただけであり、それに対し、資本主義はうまく富を再分配できていただけである。
しかし、今の資本主義は、グローバル主義と新自由主義に基づいた市場原理によって、深刻な貧富の格差を齎した。
そのため、私の推測ですが「国家資本主義対自由資本主義」、結局は敗者と勝者も居ないだけの戦いであり、犠牲になるのは労働者といった弱者だと思うのですが、cse_ri3はそのような構図になってもおかしくないと思いませんか?