正社員から派遣社員になった方に質問

質問

正社員から派遣社員に変わった方に聞きたいのですが、

1.なぜ派遣社員になったのか
2.派遣社員になって良かったこと
3.派遣社員になって困ったこと
4.正社員と派遣社員のときの違い

を簡単に教えていただけますか。
今後の参考にしたいです。

回答No.1

kon555 · ベストアンサー

正社員→派遣→正社員の経歴です。
給与面の差や将来の安定云々は除いて回答します。案件や個々人次第ですし、そもそも正社員でも将来的安定などあんまりない時代ですからね。

1.なぜ派遣社員になったのか
　一番最初の会社が、ブラックとまでは言わないものの、長時間残業の常態化や勤務形態の曖昧さなど、コンプライアンス的なフワッとさが引っかかり退職。転職の際、派遣であればそのあたりもマシかと思い派遣を選択

2.派遣社員になって良かったこと
　正社員の場合、労働者と雇用主は多くの場合1対1の関係であり、パワーバランスとしては厳しい立場におかれる。また出張・転勤・出向その他、合理的な業務命令には抵抗する手段がない。ソレに対して派遣社員は一定のラインが引かれ、派遣会社も絡むため理不尽な命令に対して抵抗力がある(ただし実際に守ってくれるかは派遣会社次第)。

　また派遣労働者を活用するような会社は大手が多く、技術的には先進的なモノに触れる機会は増える。また複数の勤務先を経験すると、自然と勘所が磨かれ、技術系であればいい経験は積める。
　さらには大きな所帯故のメリットデメリットも見えやすく、色々な意味で見聞が広がる。

3.派遣社員になって困ったこと
　良くも悪くも派遣会社次第でガラッと変わる。営業がしっかりしていないと、業務ルールや会社間合意といった基礎的情報の伝達レベルで支障が出る。
　その辺りがしっかりしている会社なら働きやすい。ただ勤怠関係は結構面倒。また複数の派遣社員が同じ職場に混在するケースなどの場合、個々の派遣会社のルールを勤務先の上司が把握しているとは限らず、自覚的な主張が必要な場合もある。
(例：自分の派遣会社には出張禁止ルールがあっても、他の派遣会社はそうではない場合など。この時勤務先の命令として出張を指示されると、きちんと断れないとトラブルの元になる)

4.正社員と派遣社員のときの違い
　派遣社員は良くも悪くも外様でいられる。例えば頻繁に飲み会を行うような職場の場合、正社員だと「付き合い」という概念が出てくるが、派遣社員の場合は断っても「あの人は派遣だからね」と見られやすい。
　しかしイメージ以上に『派遣とか正社員とか、ウチは関係ないよ！』という謎の勤務先は多く、責任分担は曖昧。これ派遣に任せていいんですか？　という規模の仕事を振られたりもする。この辺りは勤務先による。
　また、派遣会社の営業の仕事の出来不出来の負荷が振りかかってくるのは、かなりストレス。『ちゃんと会社間で話しろよ』とか『そんなルール聞いてないよ』とか『最初の条件と違うぞ』などなど、枚挙に暇はない。

総じて言えば派遣も正社員もあんまり変わらない。増えるストレスも減るストレスもある。また働く環境が千差万別すぎて一般化は不可能。

お礼

こんなにご丁寧にご回答頂けて大変感謝しております！
私も残業や休日出勤が多く、派遣社員への転向を考えていたので、状況はkon555様と似ているように感じました。
派遣会社というフィルターを通すことで、勤務先にもよりますが労働環境は改善されるようですね。
大変参考になりました。ありがとうございました。

回答No.2

kon555

>>労働環境は改善される
　そうですね、この辺りもケースバイケースですが、流石に派遣社員に対して36協定違反レベルの長時間残業やサービス残業をネジ込んで来る会社は稀です。またそうなった際には相談できる先が一つか二つ増える(派遣会社によっては、営業以外に相談窓口や専用担当がいたりする)のは大きいです。

　また、例えば私のいた派遣先は、大手だっただけに気軽に長期出張が命じられていました。
「明日から3ヶ月は○○営業所(遠方)に行って来い」「××工場でトラブルがあったから、至急5人ほどインドネシアに行って来い」が普通にあった職場で、社員さん達はそれが普通という認識でした。しかし当時の派遣会社には出張NGという規則があったため、私はそれを免れていました。
　こういった部分は、明確にメリットと言えると思います。