金属中の合金元素の状態についての疑問
- 金属中の合金元素の状態について知りたいです。一般的な金属組織を説明した資料に、フェライトやマルテンサイトの画像や鉄と炭素の炭化物が見られますが、他の合金元素はどこに存在しているのか疑問です。
- 特に、マルテンサイトで炭素が鉄の格子内に入り込んでいる場合は、他の合金元素はどのように存在しているのでしょうか?炭素と同じように鉄の格子内に入り込んで、マトリックスを形成するのか、それとも全て析出して白い炭化物の中に含まれているのか知りたいです。
- 勉強不足で申し訳ありませんが、合金元素の状態についてご回答いただけると幸いです。
- ベストアンサー
金属中の合金元素の状態について
一般的な金属組織を説明した資料に フェライトやマルテンサイトの画像や フェライトの中に鉄と炭素の炭化物(白い状態)が分布する画像を よく見るのですが この時って鉄と炭素しか登場人物がいませんが、他の合金元素はどこに存在しているのでしょうか? 例えば、マルテンサイトで炭素が鉄の格子内に入り込んでいる時に 炭素と同じように鉄の格子内に入り込み、マトリックスを形成するのか? それとも全て析出して白い炭化物の中に一緒に含まれているのか? 勉強不足で申し訳ありませんが、ご回答をよろしくお願いいたします。
- 熱処理
- 回答数5
- ありがとう数5
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
原子と結晶中の原子の配置構造のことをいう結晶構造と、フェライト結晶構造の模式図 (体心立方格子)、オーステナイト結晶構造の模式図 (面心立方格子)を今一度確認願います。 以上から、原子を直接写せているわけでもなく、同じく他の合金元素も直接写せているわけで もないので、存在は問い合わせのレベルでは確認できません。 以上から、補足願います。
その他の回答 (4)
合金の多くは固溶体。 合金成分として代表的なニッケル、クロム(=ステンレス)などはゼロから100%まで固溶体になり、顕微鏡写真を見ても均一。 http://www.tec-lab.pref.gunma.jp/research/report/files/H24/H24_14.pdf 図4.SUS304 オーステナイト系ステンレス 図.2S45C と比較すれば一目瞭然。 炭素が固溶できる量は限られ、限界を超えると炭化化合物、さらに遊離炭素となり分布の模様となる。 マルテンサイト系 http://www.daido.co.jp/about/rd/journal/86_1/05_technicalpaper.pdf 炭素鋼と同じに見るのは乱暴ながら、クロム炭化物の模様が存在。 それに参加しない合金元素は均一な固溶体として存在。 炭素以外の金属間化合物を為す元素は別の話になると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ご指摘いただいたサイトためになりました。参考にさせていただきます。
答えは回答(1)の一つ目の引用URL。但し回答(1)で指摘している「(1)金属原子の並び方(結晶構造の話)」ではなく「(3)固溶体」の方。 通常フェライト、マルテンサイト、オーステナイトは「合金元素が溶け込んだ鉄の固溶体」になっている。結晶構造としては合金元素を含まない場合と同じになので、固溶しているかどうかを金属組織として判別することは難しい。 合金元素は鉄の中に固溶限までは固溶する。固溶限を超える量は溶け込むことが出来ないので、例えば固溶限を超えた炭素は炭化物という別の形態として存在することになる。 セメンタイト(鉄の炭化物)の中にも合金元素が固溶できる。
お礼
ご回答ありがとうございます。 固溶、析出の考え方の再確認が出来ました。
包括的に説明するには 分厚い専門書でも足りないレベルだと思いますし 質問する方にもそれなりの知識が要求されて 興味本位で聞くような内容ではない気がします。 まずは自分の現状の知識はこれだけ有って 判らない知りたいことはどういう事なのかの内容を 限定して具体的に補足に記載したほうが 回答が付きやすいのでは無いでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 次回質問する際はもう少し勉強をして的を絞って質問するようにします。
任意を持たなければ イメージ的には 水の受けない岩石と同じ 地球上では重力がかかるので 重いものは沈んでいきます 軽いものは浮いていきます まあ普通任意の温度である程度保ち固定させ 結晶化させるので 重いものは沈み 軽いものは浮いて 処理されます 今の技術では 一様に混ざることはできない いいとこだけ取ってるので 上記なことになる 昔から言われていることだが 無重力空間での実験は行われているが まだまだ実験室レベル以下です
お礼
ご回答ありがとうございました。 参考にさせていただきます。
関連するQ&A
- 金属材料について
Fe-C系平衡図でフェライトやオーステナイト、パーライトなどの相変態が図式化されていますが、これと合金や結晶構造などを合わせて考えた時に関係性がうまくイメージできません。 合金の組織写真の中でこの白いところはフェライトで結晶粒界があってここがパーライトでとか言いますが、結晶構造はもっとミクロな話(原子レベル)の話で組織写真では見ることはできないということでいいのでしょうか?逆に合金が複数の元素から成るものであるならば組織写真の中で例えば上記の相以外のものが存在して目で確認できるのでしょうか?それともそれぞれの元素にもフェライトやオーステナイトなどの相があって組織写真では各元素を目で判断することはできないということなのでしょうか? 文系なのでもともと知識もないのですが、勉強しています。宜しくお願いします。
- ベストアンサー
- その他(学問・教育)
- 鋼の浸炭
鋼または合金鋼を浸炭(焼入れしない)した場合、 高濃度に炭素が固溶しますが、 この場合、炭化物はどのような形態でしょうか。 具体的には窒化の場合、処理後即座に水冷すると、 銅合金で得られるようなワグナータイプの内部酸化類似組織 が得られますが、浸炭の場合も、浸炭中には鉄の炭化物は 生成せず固溶のみ、あるいは溶質元素の 炭化物のみの析出となるのでしょうか。 γから急冷すると焼が入って組織観察しにくいと思うので、 実験室レベルでα+θ領域の話でもかまいません。 浸炭焼入れ後の炭化物が、焼戻しによって生成したもの以外に、 浸炭中に分散析出しているのか知りたいのです。 論文などご存知のかたも紹介していただければ助かります。 よろしくお願いします。
- 締切済み
- 金属
- 焼き戻し、二次硬化について
素人の質問で ご容赦下さい。 ?焼き戻しが進行すると セメンタイトが凝集して大きくなり 軟化するとい う説明がありました。セメンタイトというのは硬いものであるという印象でこれが大きくなるということは 硬くなるというように思っていたのですが、いったいどういうことでしょうか? ?400℃から650℃の間に焼き戻しすると「合金元素による炭化物析出により二次硬化を起こすという説明」と 「炭化物生成元素のMo(モリブデン)、V(バナジウム)、W(タングステン)、Nb(ニオブ)、Ta(タンタル)、Ti(チタン)等はセメンタイトに固溶しにくく、2次硬化を起こすという説明」の二つの説明がありました。セメンタイトというのは鉄と炭素の化合物だと理解しております。この二つの説明からセメンタイトに固溶しにくいものは 合金元素による炭化物を析出しやすいと考えてもよろしいのでしょうか? ?二次硬化というのは特定の鋼に関して起こるものでしょうか? 以上、よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 金属
- 面心立方構造をもつ鋼はありますか?
鉄-炭素の平衡状態図をならっているのですが、最終的に 鉄がひえるとフェライト(体心立方構造)、 セメンタイト(Fe3C)、 パーライト(フェライトとセメンタイトの層状組織)、 マルテンサイト(体心立方構造にCが無理矢理固溶) などの組織(またはこれらの組み合わせ)となるみたいです。 では常温(25℃)で面心立方構造である鉄の組織はないのでしょうか? ある場合はその名称と炭素含有量と冷却条件 ない場合はその理由を教えていただけないでしょうか?
- 締切済み
- 金属
- 面心立方構造をもつ鋼はありますか?
鉄-炭素の平衡状態図をならっているのですが、最終的に 鉄がひえるとフェライト(体心立方構造)、 セメンタイト(Fe3C)、 パーライト(フェライトとセメンタイトの層状組織)、 マルテンサイト(体心立方構造にCが無理矢理固溶) などの組織(またはこれらの組み合わせ)となるみたいです。 では常温(25℃)で面心立方構造である鉄の組織はないのでしょうか? ある場合はその名称と炭素含有量と冷却条件 ない場合はその理由を教えていただけないでしょうか?
- 締切済み
- 金属
- 2元系合金の状態図で幅が狭い場合って
A、B元素の合金の2元系状態図があって、A2B、AB、A2B3など色々な割合の合金ができる場合で、例えばA2Bの合金ができる状態図の幅が非常に狭い場合(5mol%くらい?)のときを考えます。A2Bを作成目的としたが、組成分析などでA2Bの化学量論組成よりも若干Bの割合が多かったとき、A2B+Bの析出物が生じていることよりも、A2Bの中にBが固溶していることがあると聞いたのですが、なぜですか?その理由がわかりません。ラインの幅がどう関係あるのでしょうか?
- 締切済み
- 物理学
- 合金鋼の急冷時の残留オーステナイト量増加について
◯質問 合金元素添加により、焼き入れ時のMs点が低くなる。 その結果、残留オーステナイト量は増加する。 このメカニズムを詳しく教えていただきたいです。 講義で、合金鋼を用いると焼き入れ性が良くなると学びました。 しかしその反面、その合金元素の影響で残留オーステナイト量が増加する懸念もあるとも学びました。 その残留オーステナイト量が増加する理由は、 以下の式が成り立つからだそうです。 Ms(℃)=530-361C-39Mn-35V-20Cr-17Ni-10Cu-5Mo-5W+15Co+30Al-(250N) Co, Alのような例外的な元素を除いて、合金元素の添加によりMs点が低くなることで残留オーステナイト量が増加するとのことです。 以上を踏まえて2点質問させていただきます。 ①合金元素の前の係数は置いておいて、符号がマイナスになるのは何が起こっているのでしょうか? ②Co, Alが逆のプラスの符号になるのは何が起こっているのでしょうか? 自分が考えた①の意見は 合金元素がCと結びついて炭化物を形成することで、その際にCを奪われたオーステナイトはC%が小さくなり、逆にMs点は高くなる。その結果、残留オーステナイト量は減少すると考えます。 ②の理由はわかりません。 以上よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 熱処理
- 材料の分類
これらの材料は、金属、プラスチック、セラミックス・ガラス、複合体、その他の それぞれどれに分類されるのでしょうか?あいまいな物が多くてよく解りません。 もし解る人がいらっしゃれば教えてください。 炭化タングステン、ニッケル合金、銅合金、鉄基超合金、 オーステナイト系ステンレス鋼、低合金鋼、軟鋼、フェライト系テンレス鋼、 炭化チタン、炭化ジルコニウム、アルカリハライド、炭化けい素、窒化けい素、 べリリア、カルサイト(大理石・石灰石)、アルミニウム合金、 PTFE(フッ素樹脂)、ボロン繊維強化エボキシ、ガラス繊維強化ポリエステル、 ポリイミド、エポキシ、ポリカーボネード、PMMA
- 締切済み
- その他(学問・教育)
- オーステナイト系ステンレスを窒化したときの磁性に…
オーステナイト系ステンレスを窒化したときの磁性について オーステナイト系ステンレスを窒化すると 磁化すると聞いたことがあります。 これは本当でしょうか? オーステナイト系ステンレスを窒化すると クロム窒化物を生成するため、 マトリックス中の固溶クロム濃度は低下します。 そうするとマトリックスは相対的に ニッケル濃度の高い鉄-ニッケル合金が 出来上がります。 鉄-ニッケル合金はオーステナイト組織で 強磁性体ではありません。 残念ながらCrN、Cr2Nの磁性については調べがついていませんが、 これらが強磁性体でないと仮定した場合、 窒化クロムを析出させればさせるほど、 マトリックスは安定なオーステナイトになり 強磁性ではありえません。 ところが冒頭のような話を聞いたため、 混乱しております。 SUS316のようなγが安定なSUSを窒化して 磁石にくっつけてみたことのある方いませんか? 実際にくっつきましたか?
- 締切済み
- 熱処理
- ベイナイトの結晶構造と諸特性
いつも、勉強させていただいております。 ベイナイト変態はオーステナイト領域(面心立方格子)中に炭素原子が鉄原始の隙間に拡散固溶(焼入れ温度に加熱)した状態から、約300℃から400℃付近を等温変態(オーステンパー処理)することで、炭素だけが拡散することにより出てくる組織であり、ベイナイトの諸特性は以下であると思います。 ●歪、寸法変化が少ない ●靭性が高い(強度-靱性バランスがよい) ●疲れ強さが増大する(バネ性が高い) ●水素脆性が少ない マルテンサイト変態では、オーステナイト領域から急冷すると炭素が鉄原子の間から逃げ出す時間がなく、マルテンサイト(体心正方格子)になり炭素原子が無理やり閉じ込められて、硬くてもろいというイメージで理解できるのですが、ベイナイト変態のときの鉄原子と炭素原子の挙動が解りません。 また、上記のような諸特性は、何故そうなるのかがイメージが沸きません。 質問ですが ?ベイナイト組織の結晶構造は体心立方格子でしょうか、マルテンサイトのように体心正方格子ですか? ?炭素原子の配置はどのようになりますか? ?ベイナイトの諸特性がの原理原則は? ?このような解説のあるインターネットアドレス(URL)または、文献をお願いします。 以上、よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 金属
お礼
顕微鏡でどの程度の状態が見られているかが分かっていませんでした。 補足資料とてもためになりました。 ありがとうございました。