面心立方構造をもつ鋼はあるのか?

このQ&Aのポイント
  • 鉄-炭素の平衡状態図をならっていて、最終的にはフェライト、セメンタイト、パーライト、マルテンサイトなどの組織となることが分かっています。
  • しかしながら、常温で面心立方構造である鉄の組織は存在しません。
  • その理由はまだ明確ではありませんが、炭素含有量や冷却条件などが関与している可能性があります。
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面心立方構造をもつ鋼はありますか?

鉄-炭素の平衡状態図をならっているのですが、最終的に 鉄がひえるとフェライト(体心立方構造)、 セメンタイト(Fe3C)、 パーライト(フェライトとセメンタイトの層状組織)、 マルテンサイト(体心立方構造にCが無理矢理固溶) などの組織(またはこれらの組み合わせ)となるみたいです。 では常温(25℃)で面心立方構造である鉄の組織はないのでしょうか? ある場合はその名称と炭素含有量と冷却条件 ない場合はその理由を教えていただけないでしょうか?

noname#230358
noname#230358
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noname#230359
noname#230359
回答No.1

fccを冷却するとbccに変態する理由の説明は難しいので、イメージとして、fccが水の状態、bccが氷の状態と理解してください。 通常の成分範囲では、25℃では、鋼は水ではなく氷の状態になります。 ただし、添加物を入れるとこの変態温度は変わります。 変態温度を低下させる添加物は、一般にオーステナイトフォーマーと呼ばれ 炭素、ニッケル、マンガン、窒素、銅があります。 炭素だけをたくさんいれても、オーステナイトになりえますが、鋼の限度を 越し、鋳鉄の状態になります。 市場で使われている鋼としては、 ステンレス鋼以外に高マンガン鋼があります。 鋳鉄の場合、炭素量が高いと炭素分だけが分離して凝固する反応が優先するため、炭素量を高くするだけでは、実際には簡単にオーステナイト化しません。

noname#230358
質問者

お礼

ありがとうございます。 常温で面心立方構造の鋼として オーステナイト系ステンレス鋼や 高マンガン鋼などがあるということですね。 追記の説明ありがとうございました。 こういった内容を文献から探し出そうとすると 時間ばかり掛かってなかなか欲しい解答が得られないことが多いので とても助かりました。

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