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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:焼き戻しの組織)
焼き戻し組織の生成について
このQ&Aのポイント
- 焼き戻しとは、0.5%Cの炭素鋼をγ域から焼入れした後、400℃もしくは800℃で加熱することです。
- 400℃に持っていくと、マルテンサイトがαとセメンタイトの組織に変化します。
- 780℃では、マルテンサイトがαとγの組織に一度なっているかどうかは分かりません。
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noname#230359
回答No.1
焼戻しは、必ずA1変態点(727℃)以下の温度で加熱します。 A1変態点温度以上に加熱されると、結晶構造が変化し始めますので焼戻しの範囲を超えてしまいます。 例えば、S50Cを800℃で加熱保持した場合、加熱中はファライト+オーステナイトになっており、空冷した場合はファライト+パーライトになります。 800℃から水冷した場合は、ファライト+マルテンサイトになります。 400℃で焼戻しした場合、下記のトルースタイトという組織となります。 トルースタイト 焼入れによって得られたマルテンサイトは、α鉄に多量のCが固溶したもので、硬くてもろい性質があります。これを粘い性質にするために、Cを吐き出させる必要があります。約400℃に加熱(焼戻し)すると、硬いマルテンサイトからFe3Cの形でCを吐き出します。この組織がトルースタイトです。フェライトとセメンタイトの混合組織で、マルテンサイトに次ぐ硬さです。 【参考】ソルバイト この組織もフェライトとセメンタイトの混合組織です。マルテンサイトをトルースタイトよりもさらに高い温度(550~650℃)で焼戻しをすると得られます。Fe3Cがやや粗大化し、トルースタイトよりもさらに凝集した模様を呈します。