液相焼結についての疑問

このQ&Aのポイント
  • 液相焼結とは通常の焼結とは異なる方法ですか?
  • 液相焼結は融点の何%以上の温度で行われるのでしょうか?
  • 材料としてSUS316を使用する場合、液相焼結は適していますか?
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液相焼結とは

粉末成形後は焼結を行いますが、液相焼結は通常の焼結と何か定義が異なるのでしょうか? 融点の何%以上の温度にける焼結という決め方でしょうか? ちなみに材料はSUS316です。 ご存知のお方は、お忙しいとは思いますが、ご教授の程宜しくお願い致します。

noname#230358
noname#230358
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noname#230359
noname#230359
回答No.1

液相焼結の定義は字義のとおり、製品の高密度,高強度化を目的として、制御的に母相の一部分を溶融させて成形体の空隙率を小さくしようとする 手法です。 広く知られた例にはアルミニュームや快削鋼[鉄-硫黄系]の焼結が有りますが、双方とも平衡状態図を参照すれば分るように、焼結プロセス上で 合金化が図られることに因って液相の生成を伴い、焼結温度を精緻に制御することで液相の生成量を制御します。 それほど広く業界事情に通じている者ではないのですが、SUS316の液相焼結例は未だ仄聞しておりません。該材料の融点を、AISIでは13711399℃ およびASMEでは13701400℃としていますが、 如何にもこの温度が高過ぎること、すなわち高温であるために焼結コストがかなり高くなるであろうことと、併せて温度範囲も狭く感ぜられます。つまり均熱域において僅かに1,2℃の温度差でも、液相焼結のセンスで言う処の生成液相量が顕著に異なる可能性が予想されるからです。申すまでも無く生成液相量が変動すると品質に大きく 関ってくるので、炉内の温度均一性には神経質に配慮する必要があるでしょう。

noname#230358
質問者

お礼

お忙しい所ご回答ありがとうございました。 大変助かりました。今後とも宜しくお願い致します。

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