なぜ三面等価分配面はC+Sなのか

このQ&Aのポイント
  • 三面等価分配面がなぜC+Sなのかについて疑問があります。ISモデルにおいて、分配面であるY(分配面)の値は、消費(C)と貯蓄(S)の合計として表されます。また、供給面であるYS(供給面)の値は、消費と貯蓄の合計として表されます。この関係から、YS(供給面)はC+Sと表現できると考えられますが、なぜこのように単純化できるのか疑問です。
  • Y(分配面)は、企業などが得た売上を何に分配しているかを示すものです。一般的には、給料、中間財の購入、税金、税引き後当期純利益などに分配されます。給料は消費と貯蓄の一部として考えられますが、中間財については他の会社の売上となるため、ISモデルでは考慮する必要はありません。また、税金についてはこのモデルでは無視されるので考慮しません。
  • 利益については、個人への配当であれば消費として考えられますが、内部留保の場合はどう考えればよいか疑問です。ISモデルでは株式の所有者の収入として考えることもできますが、所有者の個人収入として考える場合もあります。また、YD=C+Iの式についても、誰の話なのか疑問です。以上の疑問についてアドバイスをいただけると幸いです。
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三面等価分配面はなぜC+Sなのか

ISモデルにおいて、 Y(分配面)=C+S(消費+貯蓄) Y(分配面)=YS(供給面) から YS(供給面)=C+S(消費+貯蓄) とおかれると思います。どうしてこのように単純化できる(してもよい)のでしょうか。 Y(分配面)は、企業などが得た売り上げを、何に分配しているか、ということだと思いますが、簿記の項目から考えると、 ・雇用者への給料 ・中間財の購入(仕入れ、材料、他社から購入することになる各種経費) ・税金 ・税引き後当期純利益 などがあるかと思います。 ・雇用者の給料は、使い道としてC+Sになるのは分かります。 ・中間財については、別の仕入れ先等の会社の売り上げになるので、同じように上記のような4つの項目が立つので、考えなくてよいかと思います。 ・税金は、このモデルでは政府を無視するので考えなくてよいのは分かります ・利益については、どう考えるのでしょうか。 もし、個人に配当されたらそれは個人の収入としてC+Sに入るのは分かります、内部留保であれば、どうするのでしょうか(どう考えるのでしょうか)。株の価値の変化として所有者の収入といった形で考えるのでしょうか(所有する個人、や法人(それを所有する個人→そのように考えて結局個人の収入として考えるのでしょうか。たとえば、ある企業の株の所有者→財閥創業者一族の資産管理会社の所有→その会社の所有は結局個人に行きつくという感じで、個人のC+Sと考えるのでしょうか。)。 あるいは金額的に小さくて考えなくてよいといったことなのでしょうか。 また、上記が個人の話として設定されているのだとすると、 YD=C+I というのは誰の話なのでしょうか? とりとめがなく、整理されていないのですが、アドバイスなど頂けるとありがたいです。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.1

GDPとは、国内で(一定期間に)生産された付加価値の合計だから、それは、固定資本の減耗を無視すると、生産に寄与した企業(従業員を含む)に分配される。したがって、経済学の用語を使うと、賃金(従業員への報酬)と利潤とになる。利潤は一部は配当として企業の所有者(株主)に分配されるが、残りは内部留保として企業内に留めおかれる。賃金と利潤の合計が分配面からみた所得(分配所得)だ。企業内に留めおかれた内部留保といっても企業は国民によって所有されているのだから、国民に分配された所得の一部だ。こうして国民に分配された所得は一部は消費に支出される部分と、消費に支出されない部分に分かれるが、後者の、分配所得のうち消費として支出されない部分を「貯蓄」と呼ぶ。したがって、内部留保は貯蓄の一部を構成する。 Y=C+Sとはだれの話かということですが、一国(国民)全体の話だ。Yは国民全体に分配された所得(賃金+利潤)であり、Cは一国全体の消費であるし、Sは一国全体の貯蓄(所得の内消費されない部分)だ。

spongetak
質問者

お礼

なるほどです。「内部留保は貯蓄の一部を構成する」なんですね。 誠に明確な回答、ありがとうございました。

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