- ベストアンサー
分配面から見たGDPについて
- 分配面から見たGDPとは、雇用者所得、営業余剰、固定資本減耗、間接税から補助金を引いた値を指します。
- 一方で、生産面から見たGDPとは、民間消費、民間貯蓄、租税の合計を意味します。
- 分配面のGDPは収入の分配方法を表し、生産面のGDPは収入がどのように支出されているかを示しています。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
大雑把に言えば、民間の所得=C+S、税収=Tです。分配というのは所得が誰のものになっているかということなので、民間の所得+政府の所得なら分配面と呼ぶのに異論はないでしょう。 一方、支出面という場合、最終的に、何らかの財サービスの形になるので、C+I+G+X-Mのようになります。 大元の式から民間の所得への変形には個人可処分所得から、C+個人貯蓄の形にして、家計の貯蓄と企業の貯蓄が民間の貯蓄になって、最終的にC+Sという感じです。付加価値概念なので、消費の主体は<家計>です。 なぜ、C+S+Tの形を見るかと言うと、 Y=C+S+T Y=C+I+G+X-M なので、C+S+T=C+I+G+X-Mより、[S-I]+[T-G]=X-Mを導きたいがためであります。
その他の回答 (1)
- s_nak
- ベストアンサー率55% (269/487)
分配面の定義から変形できるということなのです。 雇用者所得+営業余剰+固定資本減耗+間接税-補助金 =C+S+T のように。 ヒント:T=直接税 + (間接税-補助金)-R(社会保障負担金など直接控 除した正味の移転所得) 国民経済計算やSNA関係の専門書籍に説明があると思います。三面等価なら、新SNAに対応していない教科書でも大丈夫なので、 斎藤光雄「国民経済計算」創文社 あたりをご覧下さい。手元にないので、どこまで詳しいかチェックできませんが、上記の斉藤光雄の本は一番詳しい部類です。 他にも数種類ありますが、↓どの程度の詳しさか忘却しました。 中村洋一「SNA統計入門」日本経済新聞社
お礼
ご回答ありがとうございます。 おかげさまでかなり頭の中が整理できたような気がします。 ------------------------------ まず第1段階として,生産された付加価値が 雇用者報酬として家計へ 営業余剰として企業へ 純間接税は政府へ分配される 次に,雇用者報酬から所得税,営業余剰から法人税など直接税が支払われ,それが政府の所得となる。またその一部は,社会保障・社会福祉費などの形で家計に還元される。 家計,企業は直接税控除後の所得(可処分所得?)を消費に回し 残余が貯蓄となる。 雇用者所得+営業余剰+固定資本減耗+間接税-補助金=C+S+T 上記等式は 生産要素に分配された要素所得が,税制または社会保障などのしくみによって家計・企業・政府間で再分配され,再分配後の所得は最終的に消費されるか,貯蓄されるかして処分される ことを表している。 ------------------------------ 以上のような理解でおかしい点はないでしょうか? また,厚かましいとは思いますがもう一つだけ… Y=C+S+T この式のC(消費)についてなのですが, 消費の主体は <家計> <家計+企業> <家計+企業+政府> <家計+政府> のうちどれなのでしょうか? もしよろしければ,併せてご教示ください。
お礼
>付加価値概念なので、消費の主体は<家計>です。 >C+S+T=C+I+G+X-Mより、[S-I]+[T-G]=X-Mを導きたいがためであります。 かなりスッキリしました。 お礼が遅くなってしまい,申し訳ありません。 親切に教えてくださり,ありがとうございました! お薦めしていただいた本も探してみようと思います。