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植物の近親交配について

 お初にお目にかかります。  今日ふと疑問に思ったのですが、植物にはおしべとめしべが非常に近い場所にあることが多いですよね?  当然、受粉の確率は自分の物が一番高いと思うのですが、どの植物もなるべく遠くへ花粉を飛ばそうとしているように思えます。  植物には受粉したものが自分のものか否か、ということを見分ける力があるのでしょうか?  そして、見分けた時に拒絶できるような行動があるのでしょうか?  もしそれがないなら、近親交配による遺伝病の有無やその他の弊害なども教えていただきたいです。  興味本位の質問でまったく急ぎませんので、どなたかご解答願います。  また、素人質問ですので、的外れの質問をしているようでしたら、やんわりと注意していただけると助かります。  よろしくお願いします。

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  • KOH_da
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回答No.2

> 植物には受粉したものが自分のものか否か、 > ということを見分ける力があるのでしょうか? あります。自家不稔性といいます。 こういった自分の花粉では実がなりにくい植物としては、 モモとかウメとかブルーベリーがあります。 他の工夫もあります。 たとえば、雄花と雌花を分けたり(カボチャ、スイカ)、 雌雄が株によって分かれていたり(ホウレンソウ)、 開花時期をずらす(トウモロコシ)ものもあります。 ランなどでは、昆虫が蜜を吸って花から出るときに、 昆虫の背中に花粉塊がつくような構造になっています。 これは次の花にもぐり込むときに、次の花のめしべに触れる仕組みになっています。 近親交配による遺伝病は特にないと思います。 しかし、他の株の遺伝子をもらいにくいということは、 変異が起こりにくいということになります。 これは種としてみた場合、生存競争に打ち勝つための、 新しい能力を獲得しにくいことになります。 たとえば暑さに強い株があったとします。 それから乾きに強いという株があったとします。 それぞれがそのまま育っていると、たった一つの能力しか持っていませんが、 二つの遺伝子を共に受け継ぐことができれぱ、 暑さにも強く、乾きにも強いという種ができます。

orange100
質問者

お礼

 様々なケースを教えていただけて、非常に嬉しいです。  詳しい解説、ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • JF1Msf
  • ベストアンサー率20% (18/88)
回答No.1

 植物の中には自分か否かを見分ける仕組みを持っている物があり、サクランボの自家不和合性は有名です。サクランボは自家受粉しても実をつけないため、佐藤錦のめしべにナポレオンの花粉をつけてやったり、そんなことが必要です。  一方、アサガオの自家受粉も有名ですよね。開花時に自分自身で受粉してしまい、他の個体と交配することはめったにありません。  近親交配の危険性をよく知ってるヒトの目から見れば、なんとも不可解に思えますが、一生が半年程度しかない1年草にとっては、とりあえず確実に子孫を作ることが重要なのかもしれません。長い期間で見れば、交配することが必要だとは思いますが。だからこそ、多年草は自家不和合性を獲得したのかもしれませんね。生命の神秘を感じさせられます。

orange100
質問者

お礼

 なるほど……一年草と多年草によって、第一目標が違うわけですね。  わかりやすい解答、ありがとうございました。