分裂「ビットコインには発行元も管理先は存在しない」

質問

これまで各メディアで「ビットコインには発行元も管理先も存在しなく、インターネット上に存在する仮想の通貨で、円やドルなどと同じようにお金であり換金も行えます・・・・」という話でした。
しかしニュースでは分離・分裂が話題になっており、これまでのビットコインの解説とは違い事実上の発行元や管理先が存在している前提のニュースになっています。
なんでビットコインには発行元も管理先も存在しないと解説されていたのに分離分裂が行われることになっているの？

回答No.6

eroero4649

非常に説明が難しい質問ですね。ビットコインはインターネット上に書き換え不可能な形で取引の記録なんかを残すのですが、その作業は複雑なパズルを解くような作業なんですね。10分で〆きるパズル早い者勝ち競争をして、それに一番速かった人にご褒美としてビットコインが与えられます。これがまるでネット上で金を掘り当てるような作業に似ているので「マイニング（採掘）」と呼ばれているのです。
このマイニングをする人たちを「マイナー」と呼ぶのです。またビットコイン全体のプログラムが正常に動いているかを監視している人たちもいます。

こういう人たちがある種の「発行元」であり「管理先」であるともいえますね。とはいえそのマイナーも自分たちが発行しているわけではありません。マイニングは競争ですから、他のマイナーが勝負に勝ったらそちらにビットコインが払われますから、確実に自分たちがビットコインを手にするわけではありません。ビットコインはマイニングが誰かに偏らないようにするための工夫もしてあるのです。

事の発端は、ビットコインが普及するにつれて取引のデータが膨大になり、ブロックチェーンと呼ばれるデータを入れる箱のサイズが足りなくなってきたことからです。ただ箱が小さかったことにはそれなりの然るべき理由とメリットがあったからであり、仕様変更をすることに対しては反対の意見もあったんですね。サイズを大きくするとセキュリティのうえで不安定になるのだそうです。
それをどうするかが揉めに揉めたのが今回の騒動です。以前から「どうするよ？」と問題にはなっていたのですが先送りされてきて、今回はタイムリミットがきたのです。とはいえ結局抜本的解決策にはならず、当面の対策ということになったので、騒動は今夜で終わりとはならんようです。「ようです」っていうのは、この問題について本当にきちんと分かっているのは超絶にビットコインの仕組みに詳しい一部の技術者だけだからです。

ビットコインは、流通の上限額が決まっています。例えば日本円は日本銀行がいくらでも発行できますよね。実際に今の日本銀行は「異次元緩和」ってやつでお札をじゃんじゃん刷っちゃっています。
ビットコインの発行上限額は、2100万ビットコインです。既に70％くらいが発行されているそうですよ。ただ、全く市中に流通が確認されていないビットコインもあるそうです。マウントゴックス事件をもじってセルフゴックスというのですけれど、持ち主が誤ってデータを消しちゃったとかあるんですね。あと海外ではデータが入ったままのハードディスクを（入っていたことが忘れていて）捨ててしまったということもあるそうです。あるオーストラリア人男性がそれで失ったビットコインの総額は、今の価値だと6億円にもなるそうです。その人はコンピューターオタクで、ビットコインが作られたばかりの頃にオモチャを持っているつもりでビットコインを持っていたそうです（当時は金銭的価値はほぼゼロだった）。

順調にいけば、日本時間でこの回答を書いた1時間後くらいにビットコインからビットコインキャッシュと呼ばれる新しい仮想通貨が誕生するといわれています。

補足

みなさん、匿名で誰が作って誰が運営しているのかもわからないサービスに絶大な信頼を置いておられるのですね。

（人間「苦労して得たもの（情報も含む）は価値が高いものと思い込む」というのが人の心理らしいので、ややこしいビットコイン情報を読み込んで結果価値が高いものと思い込んでいるのかとも思いました）

回答No.5

potatorooms

ルールを付け加えるのに、管理者ではなく、ユーザーの合意で行うのでルールに派閥ができるってことらしいです。

パソコンでいうと、マイクロソフトって胴元がいるWindowsは長い年月を越えて各機種、各国ごとにあったバージョンが統一されていてますが、みなが開発できるUNIXはどんどんと新しい概念を加えていろんなものに分かれてます。管理者がいる系統もあるけど、多数が新しい派生を支持したらそれを防げません。

補足

多くの有名なオープンソースソフトは管理者もいるし、制作過程もオープンなものですが、なぜかビットコインは違っています。
なんか「ビットコインは発行元も管理先も存在しない」という設定にしている ように見えるんですよね～。

回答No.4

92128bwsd

> なんでビットコインには発行元も管理先も存在しないと解説されていたのに分離分裂が行われることになっているの？

ややこしい言い方に聞こえるかも知れませんが、発行元も管理団体も無いからこそ、勝手に分離してしまうリスクがあるのです。
ビットコインは、ブロックチェーンと言う仕組みを使ってあなたが誰にいくら支払ったかをインターネット上で不特定多数の人たちが監視して、ビットコインのやり取りが正当に行われていることを保証します。特定の銀行も要らなければ通貨のように国が管理する必要もありません。ところが、ネット上で不特定多数の人達が参加して保証しているところに弱点があり、支払いの正当性が確定するのに今の仕組みだと時間がかかるのです。数秒から最大で10分くらいかかると言われています。オンラインショッピングで使ったり送金で使うくらいなら問題にならないのですが、変動の激しい株の売買や、卑近な例だと自動販売機でジュースを買いたいときなどは、支払いの確定にどれだけ時間がかかるか読めないので使えません。ジュースが飲みたくて、商品を選んでビットコインで支払いをしてから、ジュースが出てくるまで最大で１０分位自動販売機の前で待たないといけないのです。
利用者が爆発的に伸びていることもあって、支払いの認証に更に時間がかかるようにもなり、一方やり取りは暗号化されているとは言えもし高性能のコンピューターが高速処理で不正を行なうと、支払い自体の信頼性も揺るぐ可能性があり、そろそろ限界に来ていると言われています。
もし、世界的に発行元や管理団体があれば、中心となって統一した解決策をまとめるのですが、そう言う団体が無いため、限界に近いビットコインとは、別の仕組みを作ってそこでビットコインから換金させて新しく流通させようと言うアイデアがいくつか出てきてしまっています。それぞれのアイデアはビットコインやブロックチェーンに関わっている人たち、学者、エンジニア、換金所、マイナー（ここでは説明を飛ばします）などが賛同したり推進したりするのですが、あくまでも仕組みの話で、通貨の発行元、管理元と言うわけではありません。
大もとは技術的な話なので、解決策は簡単ではなく今までの仕組みから大きく変えなければならないのは間違いないのですが、それにしてもビットコインに中心となる管理団体が無いからこそ、アイデアや考え方しだいでばらばらに分裂してしまう危険があるのです。

回答No.3

chie65536（@chie65535）

＞ということは、「あるプロトコル部分をアップデートすることで、第二、第三、、、のビットコインとしていくらでもビットコインを作ることができる事実上の管理者が存在している」ということですか？

「ビットコインのソフトウェア」はフリーウェアであり、ソースコードやプロトコルが公開されていて、誰でもソフトウェアを利用出来ます。

そして「こういうプロトコルにしましょう」などと決める「ソフトウェアを開発するグループ」には、誰でも参加出来ます。

なので「事実上の（ソフトウェアの）管理者」は、世界中の至る所にいて、一人ではありません。全員でディスカッションして「こうしましょう」と決めていくのです。

「単独の管理者」は居ないけど「管理する複数人からなるグループ」は居ます。

つまり「（ソフトウェアの）管理者は、居るけど、居ないようなモノ」のです。

補足

オープンソースというけどビットコインではなぜか世界中の人が開発に関わっているけどそれらはすべて匿名なのですよね。

ということはどこかの組織が意図的に介入すれば、事実上の管理者にその組織がなれてしまうということなのではと思うのですが。
前にビットコインの開発者はオープンソースといってもごくごく少数の人々が行っていると聞きました。

これだけの巨額マネーを動かすビットコインシステムを”すべて善意の匿名ボランティアで成り立たせる”なんてことは本当に行えているのでしょうかね。

回答No.2

chie65536（@chie65535）

＞なんでビットコインには発行元も管理先も存在しないと解説されていたのに分離分裂が行われることになっているの？

「同じビットコインって名前で、ビットコインと互換性のない、新しいビットコインを作ろう」ってのが「ビットコインの分離分裂騒動」です。

ビットコインには発行元も管理先も存在せず、世界中のネットワークに繋がったコンピュータ上で「ある、決まったプロトコルでのデータのやり取り（データの分散）」をする事で、仮想通貨として成り立っています。

で、この「ある、決まったプロトコル」の部分を「互換性のないアップデート」により「新しくする」事によって「第二のビットコイン」として「分離独立」する事ができます。

補足

ということは、「あるプロトコル部分をアップデートすることで、第二、第三、、、のビットコインとしていくらでもビットコインを作ることができる事実上の管理者が存在している」ということですか？しかもそれでこれまでのビットコインと同じように換金ATMも使用可能なのですよね。
またそのアップデート時に場合によってはある意図を持ったプログラムとすることも可能でもあるということですか？

回答No.1

wam_f756

ビットコイン 価値が、ゼロにならないかなぁ。