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文化財保護 芸大か工学系か
現在神奈川県在住、高校1年生の美術系の高校に通っている者です。 将来、建築物の文化財修復や景観保護などに携わる仕事か、お寺や神社の中などにある古美術の修復をする仕事かで迷っています。 まず、建築物の文化財修復の場合なのですが、国宝などを取り扱う会社、いわば宮大工のような仕事についた方がいいのでしょうか? また、景観保護などを学べる大学で建築を学んだ方がいいのでしょうか? 私自身で調べた結果の大学はこちらです。 (最終的に京都の方で働きたいという気持ちもあり、京都の大学も視野に入れています。) ・京都市立芸大 環境デザイン ・東京芸大 建築科 ・東京大学 工学部 建築学科 ・京都大学 工学部 建築学科 ・多摩美術大学 環境デザイン ・武蔵野美術大学 建築学科 それともいっそ日本よりも古い建築物がある海外(イタリアなど)で建築を学んだ方が早いのでしょうか…… また、古美術などの文化財修復についてですが、やはり大学では日本画を学んだ後、大学院で保存修復を学ぶ方がいいのでしょうか? 例として(東京芸大 日本画→大学院 保存修復 京都市立芸大 日本画→大学院 保存修復) また先程と同じように、イタリアなど最先端の修復技術がある海外で学んだ方がいいのでしょうか。 質問をまとめると ・建築物の文化財修復は宮大工のような工房などに入った方が良いのか、大学で建築を学んだ方が良いのか ・大学の場合、工学系と芸大美大どちらが良いのか ・古美術の文化財修復は大学で日本画を学び、大学院で保存修復を学んだほうがいいのか ・やはり、芸大などと比べ京都などの、文化財の環境が近い方が学べることが多いのか ・海外に留学した方がいいのか 文章が長くなってしまい大変申し訳ありません。 少しの文章でもいいので回答していただけると嬉しいです。
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- gknaive
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東工大の建築から東京芸大の保存に来て、京都のY工務店に勤めた人がいます。 ですから、工学系か美術系かはあまり関係ないかも、、、。昔は京都のY工務店 にいきなり入るのは大変で、「伝統建築なんとか協会」のようなところ経由で何年 もかかった人もいました。学歴も大切かも知れませんが、人と人のつながりを 大切に、先輩に引き立ててもらえるように、田中文男棟梁も「まず現場で役に立 つようになって、あれしたいの、これしたいのはそれから」と言っていました。 景観保護はチト難しい、、、。行政の側になったとしても、何とかなるのか? ならないのか?それでも役所の「文化財保護課」のようなところに、なんとかもぐり 込んで下さい。高校一年生、時間かかると思うけど、がんばって下さい。
- kimamaoyaji
- ベストアンサー率26% (2801/10379)
国宝は、一般社団法人 国宝修理装潢師連盟に加盟できないと修理はできないと思います。 http://www.kokuhoshuri.or.jp/04_kobo/ これらの加盟工房に就職しないと国宝に触れることすら不可能でしょう。 つまり貴方が何の専門職になるかによって学校も決まるのではないでしょうか、もしかしたらそのまま弟子入りになるか、 国宝修理装潢師連盟の資格を取って、総括する方になるかです。
- moritaroh
- ベストアンサー率56% (658/1172)
・建築物の文化財修復は宮大工のような工房などに入った方が良いのか、大学で建築を学んだ方が良いのか そもそも宮大工の従事者がもはや絶滅に瀕しているので、それらはいずれ個人や企業が行うというものより、文化庁などの省庁が中心的に管轄するものとなる可能性があります。 ですから一旦は大学で建築を学び、その後の就職や進路などで、文化財に関わる省庁を目指すとか、保存修復の研究機関を目指すとか、宮大工に弟子入りするとか、後で選択した方がいいと思います。 ちなみに、宮大工でも建築大工技能士という一般の大工と同じ資格認定試験があります。 上級になるには学歴もある程度必要になるので、大学卒業はしておいた方がいいです。 なお、大学の建築系はあくまでも設計を中心に理論を学びます。 建築の技術や技能を学びたければ、大学生の時にアルバイトとして大工の仕事をしてみればいいです。 そのため、建築の学生ではない絵画や彫刻の学生で、アルバイトを通じて「ひとりで家を建てられる」くらいの技能を習得してしまう人もいますよ。 ・大学の場合、工学系と芸大美大どちらが良いのか 美大系の建築の方が、保存修復に関してのノウハウや理論が集まりやすいです。 これは文化財などの保存修復は文化庁の管轄であり、いわゆる一般建築を管轄する国土交通省とは異なるからです。 なお、保存修復の領域として実務レベルの勉強や研究ができるのは大学院からで、学部では一般建築を中心に学びます。 ですから大学の学部は工学系を卒業し、その後に美大系大学院に進む、という方法もあります。 たとえば現状、実技などの能力よりも学科に自信があるなら、大学は美大系より工学系に進んだ方がいいでしょう。 ただし、保存修復の領域は建築でもかなり難易度が高いので、どこの工学系の大でもいい、というわけではなく、最低限は早稲田の理工学部くらいに入っておきたいところですね。 ・やはり、芸大などと比べ京都などの、文化財の環境が近い方が学べることが多いのか これは今のところ何とも言えません。 京都などは文化財も多く、実際の文化財を前に学ぶ機会は多いでしょう。また保存修復の人材が多く必要になっているので、その需要に合わせて、京都など関西の美大は概ね保存修復の学部や専攻があります。 しかし、先ほど述べたように、実務レベルでのしっかりとした知識は学部では不十分です。 また、東京芸大は唯一の国立美術系大学でもあるので、先ほどと同様に文化庁とのつながりも強く(新しい文化庁の長官は元東京芸大学長ですし)、この関係で、保存修復の研究は国内最高峰です。 ただし、文化庁は東京から京都に移転します。 現状では東京芸大が一番良いかもしれませんが、これから特に保存修復においては、たとえば京都市立芸大の大学院が躍進するかもしれません。 なお、美大系の場合、「建築」と「環境デザイン」と2通りの呼び名に分かれていますが、「環境デザイン」は設計は二の次なところがあるので、実務レベルでの確かな設計を学びたければ「建築」に進む方がいいと思います。特に保存修復においてはデザインよりも設計が重要ですから。 そんなところから、個人的に、京都市立芸大の大学院は魅力的ですが、学部の環境デザインはどうなのかな…と、何とも言えない微妙なところです。 ・海外に留学した方がいいのか 日本は、伝統的な建築様式の違いの関係から、主に木造建築の修復技術やノウハウが高いです。また、木造建築に限って、世界最古のレベルのものは大半が日本にあります。 ヨーロッパの場合は、石や土などの建築物ですので、それらを学びたければ海外へ渡った方がいいかと思います。 ただし、建物を現状のまま『保存・修復』するような研究は、ヨーロッパでは盛んではありません。日本に比べ、文化財にもならない一般家屋レベルでも数百年以上の年月を経ている建物の多いヨーロッパでは、どちらかと言えば『現状のイメージを損なわずにいかに現代的に再生させていくか』という価値観が強いです。 『保存・修復』よりも『リノベーション』ならヨーロッパ、という感じですね。 ・古美術の文化財修復は大学で日本画を学び、大学院で保存修復を学んだほうがいいのか 基本、先ほども述べていますが、保存修復をしっかりとやりたければ大学院を視野にいれないといけません。 保存修復にもさまざまジャンルがあり、障壁画などであれば「日本画」の領域で、木彫や器などは「工芸」や「彫刻」というように、同じ古美術とはいえ素材によって専門が分かれています。 通常美大の学部などでは「絵画・彫刻・工芸・デザイン・建築」などと分かれていますが、大学院になると「絵画・彫刻・工芸・デザイン・建築・保存修復」といった位置づけになります。保存修復はさまざまな分野の学生を集めて別枠としての扱いとなり、その中で専門ごとにさらに細かく区分けされる、という感じです。 よって、古美術=日本画、というわけではありません。 私個人としては、とりあえずは保存修復へと進めそうなレベルであれば、とにかく自分が入れそうな大学を選んだ方がいいです。 で、大学院で、状況に応じて東京芸大か京都市芸か、という選択をすればいいのではないか、と。 ちなみに、昨今、国公立の美大系大学院は、自学部からの内部進学者ばかりを優先するのではなく、個人の能力を見て公平に判断することが多いです。 特に保存修復は学部でのジャンル分けとは切り離されているので、外部からの受験でも大学院に入学しやすいと言えます。逆に言えば、たとえば東京芸大の建築に入学したからといって無条件にそのまま大学院に進めるわけではない、ということでもあります。
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
事業内容|文建協の概要|公益財団法人文化財建造物保存技術協会 http://www.bunkenkyo.or.jp/about/business.html この中に該当する仕事があるならば、この公益財団法人へ問い合わせるのが良い。法人の採用実績(大卒・学部)や、修復を手掛ける実務はどの様式はどの会員企業さまがやっているか、とか。 平成29年度技術職員(保存修理)募集| 採用情報|公益財団法人文化財建造物保存技術協会 http://www.bunkenkyo.or.jp/recruit/index.html 事務所一覧|文建協の概要|公益財団法人文化財建造物保存技術協会 http://www.bunkenkyo.or.jp/about/office.html