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TPPで「アジアの成長力を取り込む」とは?

TPP議論の推進論の中によくでるフレーズとして「アジアの成長力を取り込む」と語られます。例えば野田佳彦元総理大臣はTPPの参加理由として「アジアの成長力を取り入れていかなければならない」と語っていました。しかし具体的にどうなのかといえば説明が全くなく理解のしようがありません。またアジアのほとんどの国はTPPには不参加のようです。 野田佳彦元首相など民主党政権ではTPP参加推進がされていましたが、民主党ではTPPのどのような根拠からアジアの成長力を取り入むと考えているのでしょうか?

みんなの回答

  • odgessun
  • ベストアンサー率75% (9/12)
回答No.3

「民主党では」というか、一般論では、という言い方に直したほうがこの話はわかりやすいです。というのは、自民党、もしくは他党でTPPに賛成している議員も、一般論にそって「アジアの成長力を取り込む」と考えているからです。逆に言えば、野田総理の発言は貿易の一般論を理解していればすぐわかる内容で、それほど深い意味はありません。 (1)アジアの国々はGDPに対して、貿易依存度が高い(http://www.globalnote.jp/post-1614.html)。 (2)成長率は先進国よりも良い。 (3)にも関わらず、平均関税率は高く、市場整備、投資保護は弱い。 (4)TPPは、(3)の問題を解決もしくは緩和する目的の協定(http://togetter.com/li/104502)。 (5)貿易の一般論においては、(3)の問題を解決すると、その国の経済成長が促進される。 (6)〃、貿易相手国(この場合はアジアの国)が経済成長すると、貿易関係国間での貿易量が増える。 (7)貿易関係国は輸出で稼いで購買力を増し、輸入は今までよりさらに安く買うことができる。 まとめると、TPPによって取り込める「成長力」とは(1)(2)(5)であり、取り込むプロセスは(6)、メリットは(7)ということになります。 TPPのメリットはどうということもなく、貿易をしている国々で、 ・貿易関係国が増えたら? ・貿易量が増えたら? ・貿易の障壁が取り払われたら? と考えていけば、すぐわかる程度のシロモノです。極論すると、完全な自給自足の閉鎖集落があって、他所の集落と交易できたほうがいいのか?それともそうでないのか?という最小の想定を抽象化して考えを深めれば、国家がなぜ躍起になって貿易量を増やそうとするのかわかるでしょう。 国家がそれを行う目的は「他国の効率性を取り込む」ことであり、その伸び率が高いのがアジアの国々であるため、「アジアの成長力を取り込む」という話になるわけです。 なお、現在、アジアの加盟国が少ないからといって、将来的にTPPに加盟する国が少ないというわけではありません。自由化率が高度な枠組みに参加して、成長した国家を見て、他のアジアの国が入る可能性を当て込んでいます。 これはWTOの拡大過程もみても、そのような動きになっているかと思います。

  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7193/21843)
回答No.2

そうですね。 アジアの成長力云々といいますが、加盟国のGDPから みれば、日米豪だけで95%を超えており、 他の国は取るに足りません。 だから、これは米国が日本に仕掛けたモノだ という説もあります。 つまり、米国としては農産物などを輸出したい わけです。 でも、日本がぐずぐずして、思う通りになりません。 それで手を替え、TPPを利用しようとしたのだ という説です。 TPPなら他の国の手前、日本も断りにくだろうし 実は、これは中国包囲網だ。 東アジア版NATOなんだ、として 防衛問題に絡めて、日本に圧力を掛けることも可能です。 防衛を米国に委ねている日本は、防衛を持ち出されると 弱いわけです。 事実、中曽根政権の時にも、防衛に絡めて、米国の 主張が通ってしまったことがありました。

回答No.1

今更ながら、wikiを読んでみたのですが、「アジアだけの経済ブロックを懸念して」という一文がありました。 アメリカがTPPに参入しようと思ったきっかけの一つに、そういう理由があると考えるのは自然です。例えば、EUなんて、アメリカにとっては結構煙たい存在でしょうし。ヨーロッパのようにアジアに纏まられて経済圏を作られるのもアメリカとしてはちょっとイタイのも納得です。 元々は、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国協定だったようなのですが、それを利用して「アジア経済ブロック」などと言う構想が出来る前に手を打っておこうという計算でアメリカが参加。 しかしそうなると、アメリカと現状の4国ではどうにも「アジアブロック」を打破するような協定にはならないと踏んで、アメリカはオーストラリアと日本を誘ったとそういう感じの流れのようです。 それだけではないでしょうけど、オーストラリアと日本を加えた大規模な協定を作る事で、アメリカにとって何か有利な外交戦略が見えたんでしょうね。 アメリカが言い出しっぺではないことも、アメリカにとっては有利です。アメリカが言いだしたものだったら、確実に警戒されますし(笑)アメリカに全部持って行かれるって。 結局入れば確実にアメリカはリーダーになるわけですし・・・経済規模がどちらにしても世界一なので、発言力はどうしても高まります。 他国の立ち上げた協定というのは、良い隠れ蓑です。 アジアというのは、最初に言い出しっぺの4カ国、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドのシンガポール+その後参入してくるかも知れない、太平洋沿いのアジア諸国を見ての行動なのではないでしょうか? アメリカに入ろうよと言われて、はい入りますとも言えないじゃないですか。 国民に説明しなきゃならない。勿論益もあるでしょうけど、90%の関税撤廃です。いろんな産業が壊れますよね。 どう説明しよっか~なんて考えたとき、これ使えるんじゃない?みたいな感じで「アジアの成長力を取り込む」って事にしようよ!「良いじゃん良いじゃ~ん、これなら国民も納得するよ!」的な? その程度かと思いますよ。

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