看護師に関する大学の進路相談

質問

高校2年の女子です。
大学の学部は看護学科に進もうと希望しています。
看護を学ぶのは前提ですが最終的にはラジオや講義を通して年々増えている中絶件数を見て、若者の性行為に対する意識の持ち方、責任、行動、自分の体の大切さ、小さな命の大切さなどを正しく持って愛し合って欲しい為一人でも多く辛い思い、悲しい体験をしないよう伝えていきたいのが私の目標であり、そのような仕事に就きたいと思っています。
その為には、看護以外にも人に伝えるという技術？を身に付けなければいけないのでしょうか？上記のような目標があっても大学では看護という一つの学科しかないためどのように人に伝えるという技術を習得すればいいのでしょう？それか、看護の事をしっかり学び上記のような仕事につけれるようしっかりと知識、資格、技術などを習得し病院などの職場に就き、それと並列にアナウンスのような塾を通ってある程度身についてきたら私が目標としている仕事に移ればいいのでしょうか？
結論、どのように志望理由に書き出せば良いのか迷っています。少しでもアドバイスください
お願い致します。

回答No.2

georgie-porgie · ベストアンサー

大人の男です。（中年です。）

> 大学の学部は看護学科に進もうと希望しています。

↑　看護師養成所（いわゆる「看護学校」）
という選択肢は検討しましたか？
高等学校を卒業見込みであれば、
看護学校入学試験の出願資格があるかと思います。

あなたの質問を読んで、
高校卒業後の進路に関して
あなたがしっかりとした志を持っていることに感心しています。

ただ、質問の文章の中で最も重要である、
あなたの目標を記した段落（「看護を…思っています。」）は、
かなり読みにくいです。
あなたの感情や意思とそれらの背景にある事情を
あなたが思い付くままに詰め込んだ結果、
主旨が不明確な一文になっています。

この段落の内容を要約してみますと、次のようになります。
□　「看護を学ぶことを前提として、
　　若者たちを性に関して啓発する仕事を目標に据えています。」
□　「少女の人工妊娠中絶のニュースに心を痛めています。
　　子の命を失わせる妊娠中絶という経験をしなくて済むよう、
　　性交渉に対する意識や責任のあり方について
　　若者たちを啓発する仕事をすることを目指しています。」
（「性行為」には自慰行為が含まれますので、
ここでは「性交渉」を用いています。）

看護にしても、あなたが目標としている仕事にしても、
コミュニケーションの技能がカギとなります。
対話の前提となる情報
（今回の質問では「若い男女の性行動に関するあなたの認識」）を
あなたと共有していない人にも、
伝えたいことを明確に伝えられるように、
コミュニケーションの技能を磨く方が良いと思います。
この意味では、「人に伝えるという技術？を身に付けなければいけない」
という認識はその通りだと思います。
（ついでに指摘しておきますが、志望理由書などの正式な文書では、
この用法の「？」は避ける方が良いです。
「？」は本来、文末に付ける記号だからです。）

> どのように人に伝えるという技術を習得すればいいのでしょう？

↑　「技術を習得する」などと難しく考えるばかりでなく、
できることを見つけて実行してみてはいかがでしょう？
たとえば、あなたが信頼できる、
コミュニケーションが得意な人の協力を得て、
あなたが伝えたいことを文章にして見せるか、聞かせるかして、
わかりにくい部分を指摘してもらい、
その指摘を元に文章を推敲［すいこう］する。
これを繰り返すと、
情報を言葉で的確に発信する技能が伸びるかも知れません。

> 少しでもアドバイスください

↑　男女、中でも若い男女の性行動に関するあなたの認識には、
改めたり補ったりすべき点があると思います。

あなたは、「年々増えている中絶件数」と書いていますが、
統計上の人工妊娠中絶の件数は、
平成21年度から25年度にかけて逆に年々減っています。
人工妊娠中絶を受けた女子が20歳未満だった例に限っても、
件数は横ばいか減少する傾向にあります。
☆　厚生労働省ウェブサイト
：　平成25年度衛生行政報告例の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/13/
↑　「結果の概要」の６「母体保護関係」のリンク先の資料を参照。

「性行為に対する意識」を「正しく持って」
とあなたはいいますが、
若い男女または若い女子が人工妊娠中絶を選択するに至った原因が、
性交渉に対する意識の過誤や欠如にあったとは限りません。
「若い男女が真剣に妊娠・出産・育児を考えていたが、
周囲の大人の理解や協力が得られなかったために、
その男女は人工妊娠中絶を選択した」
「男子が少女を襲って妊娠させたために、
その少女は人工妊娠中絶を選択した」
といった例もあるでしょう。
医師が人工妊娠中絶を行うことができるのは、
法的には、母体保護法に定める二つの場合に限られていることから、
公式な政府統計からは、
女子が人工妊娠中絶を受けるに至った経緯まではわかりません。
☆　母体保護法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO156.html
↑　第十四条の規定を参照。

日本や米国のように生殖医療が進んでいるとされる国でも、
子を持つことを望みながら、
なかなか授からなくて悩むカップルがいます。
世界には、女であるというだけの理由で、
十代半ばの少女が
強制的に結婚させられ妊娠させられている地域もあります。
あなたが、看護を学び、
さらには若者たちを性に関して啓発する仕事をするつもりなら、
性をもっと広い視野でとらえるべきだと思います。

あなたは、若い男女に「愛し合って欲しい」と書いていますね。
でも、十代の男子にとって、
性交渉で相手の女子に対して十分に愛情を注ぐことは、
必ずしも簡単なことではありません。
あなたは男子ではないので、経験することはできなくても、
男子の性行為を通じて、
男子が男として持つ性欲が満たされることは、
知識として知っているかと思います。
多くの十代の男子にとって、
性行為を通じて性欲を満たしたい衝動は、
強い意志がなければ抑制することが困難だと思います。
☆　SACHI 子どもセンター：　からだのしくみ
：　男の子のからだ
：　「自己中心になりがちな男の子の性」
http://www.sachicco-osaka.com/boy02.htm

十代後半の男女が、真剣に交際しているとします。
彼女は妊娠は望まないけれども、
「大好きな彼氏だから、性交渉に応じてもよい」と思うかも知れません。
他方、もし彼女が性交渉に応じれば、
彼氏は「彼女は妊娠を望んでいない」と頭ではわかっていても、
彼女の体で性欲を満たしたい衝動にかられて、理性を失い、
避妊措置を講じないか、おざなりにして、
彼女と性交するかも知れません。
このような経緯で、女子が望まない妊娠に至って、
男女が人工妊娠中絶を選択する例もあるでしょう。

また、男子の一部には、
女子に対する愛情を偽装し、単に性的目的で女子と交際する者もいます。
女子がニセの愛情に引き込まれて性交渉に応じた結果、妊娠に至り、
その後に相手の真の目的に気づいて、
出産ではなく、人工妊娠中絶を選択する例もあるでしょう。

若者の人工妊娠中絶を少しでも減らすことは、
あなたが若者たちを性に関して啓発する仕事をしたい
一番の目的ですね。
あなたの若者たちに対するメッセージを、
この目的に有効で、なおかつ説得力のあるものとするためには、
男女それぞれの性に関する、正確な知識を持つ必要があり、
あなたが看護を学ぶことは、
そういった知識を含む、人の心や体に関する知見を得るために、
有意義なことだと思います。

今後、看護実習や、看護師になった場合の新人研修で、
女であるあなたが男という性に直面しなくてはならない場面が
あるはずです。
たとえば、男の入院患者が、あなたが血圧を測る際に、
あなたの胸元に手を伸ばしてくるかも知れません。
また、あなたが目標としている仕事を始める前に、
あなたも自分の中の女という性と向き合っておくべきでしょう。
たとえば、講師として訪問した中学校や高校の男女の生徒たちから、
「先生も十代の時には自慰をしていたの？」とか
「先生の初エッチってどうだったの？」とか聞かれて、
言葉に詰まり赤面するようでは、この仕事はできないわけですから。

なお、人工妊娠中絶を減らすための抜本的な方策ではありませんが、
女子が望まずして妊娠した子が無事に生まれれば、
特別養子縁組によってその子を救えることもあります。
特別養子縁組とは、
実親と養子の親子関係を終了させる点で特別な養子縁組であり、
実父母による監護が著しく困難であるといった特別の事情がある場合に、
その子の利益のために、
その子を養親の養子とする制度です。
望まずして妊娠した女子にとっては、
子を出産する覚悟だけではなく、
その子と絶縁する覚悟も必要ですが、
特別養子縁組が成功すれば、
実父や実母の育児放棄や虐待の危険から、その子を守ることができます。
☆　ＮＨＫオンライン
：　ＮＨＫニュースおはよう日本：　これまでの放送
：　特集まるごと
：　「特別養子縁組　問われるルール作り」
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/02/0228.html

あなたの質問を読んで、
若者の性教育に取り組んでいる産婦人科医（男）を思い出しました。
この医師に関する記事にも、リンクを貼っておきます。
あなたも将来、
若者たちからの性に関する相談に応じられる専門家に、なれるといいですね。
☆　ブック・アサヒ・コム
：　「若者に性のバイブル　岡山の医師『話せなくても…』」
http://book.asahi.com/booknews/update/2013020400005.html

お礼

とても丁寧で分かりやすい回答ありがとうございます。タメになりました。
貼っていただいたリンクをじっくり読みます。自分では気づけなかった内容や理解まで気づかしてくれました。自分のやりたい職業につけるよう少しずつでも学んで知識を増やしていきます！また、機会がありましたら宜しくお願いします。

回答No.1

DJ-Potato

周産期に関しては、看護師というより助産師の免許の方が前に出るでしょうか。
いずれにしても看護学部という事になりますが。

ただ、助産師にしても中絶を希望される方への関わりは少ないですかね。
そういう意味では、産科医になる方が積極的に関わっていけるように思います。

それとは別にして、目の前の妊婦さんに、ではなく広く社会に向けて情報や主張を発信していくためには、
その道の権威となるか、記者となるか、セミナーの講師になるか、
あるいはネット上で動画などのコンテンツを配信していくか、
そういった手段が必要になります。
政治家になる、というのも、有効な手段かもしれません。

少なくとも、知らん人が何言っても響かないので、それなりに有名になる必要がありますが、
それはすなわちご自身のプライバシーはある程度諦めるという事になります。

険しい道ですが、夢を叶えられるよう進み続けることは素晴らしいと思います。
頑張ってください。